26.08.29 恥 NO.529
作家のモーパサンは人つきあいが良くない一風変わった作家でした。 ・・・で同業者からの「からかい」を受ける恰好の標的にされました。
ある厳粛なパーテ-に誘われた際に「赤い夜会服」を着用しなければならないと指示され、それを着て出席しましたが、他の出席者は全員黒い夜会服でし
た。 そういうことが重なって彼はほとんどノイローゼになってしまいました。
年末になるとなぜか決まって日本人の大好きな忠臣蔵が放映されますが、これも同じような背景があるようです。
殿中の礼儀作法に疎い(うとい)浅野タクミノカミに対して、吉良コウズケノスケがウソの作法を教えて恥をかかせて笑いものにした。
アタマに来たタクミノカミはご禁制を破って殿中で刀を抜き、一族の運命を棒に振って吉良に斬りかかったのでした。
古来「恥」というものが日本人の価値観の中で大きなウエイトを占め、蛮行を抑制する効果を発揮してきたものですが、近年そういう「美徳」の廃れがはなは
だしい。 特に公務員・政治家・財界人。