26.10.10 Y 先 生 NO.569
出会いは昭和60年の初めころ、物件の仕入れを考えて調査していたところ、破産管財人Y弁護士の記載がある不動産を発見して、未知の弁護士Y先
生に架電して「任意売却しませんか?」と提案したところ、Y先生はなんの予告もなく突然わが社にやってきて、1000万円を用意してほしいと言った。
その場で1000万円の小切手を切って渡しましたが、あとから細君に「アホちゃうか?」そんなもんホントかウソかわからんやんか!・・・と、言われて不
安になった。 そこで、当時顧問契約をしていたT弁護士に事情を説明して、Y先生の人品骨相を調べてもらったところ、多分大丈夫でしょうということで
胸をなで下ろした経験があります。 自分は人を欺かないから、人も私を欺かないなんて、少女でも考えていないようなお人よし(つまりアホ)であった私
は、したがってこの業界では随分と苦々しい経験をしました。 でも、そのY先生はそれ以来暑中見舞いと年賀状を欠かさずくださる。
実に律儀な弁護士さんでした。 法律問題で弁護士が必要なひとが相談に来られた場合には、このY先生を紹介するようにしていました。
Y弁護士さんは誠実に職務を遂行して紹介者に大変に喜んでいただきました。 人間一生の間でもこんなに好感を持てる人にはなかなか巡り合えるもの
ではありません。 税理士のOさんもその一人です、肝胆相照らすという感じの先生でした。
わたしはそういう点では恵まれた人生だったという感じがします。
だからまた、自分も人様からそういって頂ける人間になりたいものと思っています。