27.09.09 奴 隷 NO.912
古代ローマ時代からアメリカが奴隷解放をするまでの間「奴隷」という存在がありました。 一般に
奴隷はコキ使われて使えなくなると弊履のように捨てられたのではないかと考えられ勝で、もちろん、
犯罪を起こしたり・逃亡を図ったり・主命に不服従だった奴隷には、ムチ打ちにされたり・焼きこてを
額に当てられたり・種々の拷問を受けたりすることがあったことは間違いありませんでした。
それでも、奴隷は富裕者が資産として購入するものであって、農業生産に従事させたり・家事を取り
仕切らせたり・時には自分の子供の養育を任せるなどファミリーの一員として遇し、貢献が顕著なれ
ば自由人に開放するなど希望を与えることを忘れませんでした。
過酷な労働で酷使するな(疲弊してやる気をなくし消耗する)・良質な食事を与えよ(空腹では仕事
)医療も施せ(病気になったり死んでしまったのでは大損)・老いさらばえても棄てるな(所有者の責
任を守れ)などの「掟」がありました。
今の世の中、奴隷を正当化する人はいませんがフリー・ザ・スレイブというNPOの推計では、暴力
に脅されて酷使され・給料ももらえず・希望さえない人が、世界で2700万人も居ると言われています。
でも、今の日本のブラック企業で働いて(かされて)いる人や・非正規・派遣などという人達は、奴隷
以下の待遇なのかもしれません。 *マルクス・シドニウス・ファルクス著「奴隷のしつけ方」を参考
にしました。