小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

ドアーボーイ

2015-09-13 19:20:00 | 日記

         27.09.14    ド ア ー ・ ボ ー イ       NO.917

 中学卒、就職組・夜間高校進学希望者の就職先は、大阪駅前のタクシー乗り場のドアー・ボーイでした。 

3年半勤めました。直射日光から身を守るべき庇もない、炎天下の夏季はぶっ倒れるほどの灼熱地獄で、

厳寒の冬は目の前の水たまりが凍り付いて行くのが見えるほどの、身も心も凍る厳しい職場でした。

真面目さを買われて、何回か天満天神宮の結婚式場のドアー・ボーイに「抜擢」されたものでした。

ある雨の日タクシーに乗ろうとした盛装の新婦の履物が脱げて、車の下に転がって行きました。  

それを誰も拾おうともしない。 当然ドアーボーイが拾うものと思ってる。  衆目注視のなか、泥まみれに

なって車の下に這いつくばって拾ってあげたが、誰も有難うとも言わない、当然と思ってる。 

今、同じことをやってもどうとも思いませんが、その時の少年は「なんで俺がこんなことせんとアカンねん!」

と心の中で泣いていました。 楽は苦の種・苦は楽の種と言いますが、若い時にいくらこういう苦労をしたって、

人間の老後はどうなることはか知れませんが、若い時の苦労は人様の心の痛みや悲しみが、少しは理解で

きる人間になれるのではないかと思っています。

コメント
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