27.09.17 生 兵 法 NO.920
「生兵法はケガのもと」と言います。 なまじ兵法を知っている、つまり柔道ができる・空手ができる・
合気道ができると、その道の達人でもないのに、持ってる技能で戦おうとする。 そして大怪我をする。
上には上がいるし、相手がピストルや刃物を持っている場合だってあります。 そういう場合、なまじっ
かの護身術を持っていても、36計逃げるのが勝ちです。 それよりもそういう場所に近づかないこと
でしょう。
老人会や老人施設などで「元会社重役」とか「市会議員」だったとかいかにも自分が社会的地位の高
い立派な人間であるのかということを誇示する人がいますが、いずこにも上には上がいて、とても自分
のレベルでは対抗できないかを知り、愕然とすることがあると言います。
深作 惇郎の「天声人語」によると、あいりん地区で孤独死した老人が持参していた遺品から調査をし
たところ、その老人は東大の美学を出て海軍学校で教鞭を振るい、戦争中はスイスで暮していた人だ
ったという記述がある。 東大出が必ずしも偉い人とは限りませんが、老人の中にはそういう人だっ
ているということ知ることは大事ではないでしょうか?