27.09.16 辛 抱 NO.919
辛抱は「金」なりと言います。 でも、人間何でもかんでも辛抱できるものではありません。 それは当然
のことでしょう。 怒る時には怒り・怒鳴るべき時には怒鳴る必要もありでしょう。 なにも羊のように温和
なことが良いとは限らないのは当然でしょう。 でも、現代人に不足しているのは「感情的に」辛抱する
ということが欠如していると思われます。
叱られるとすぐに頭にきて「キレる」。 人を簡単に殺す。家に火をつける。 辛抱が足りないのです。
「なる堪忍は誰もする ならぬ堪忍するが堪忍 堪忍の袋をいつも胸にかけ 破れたら縫え 破れたら
縫え」と・・・故人は言いました。
わが町で蛇蝎(だかつ・・・ヘビ・サソリ)のように忌み嫌われた夫婦がいました。 余程世間に対して不平
不満があったのでしょうか? 誰も相手にしないものだから余計に癇癪を起こしますが、彼らの境遇には
何らかの事情があるとみて、それなりのお付き合っていたところ、街から出て行く最後になって、仕事にな
る話が持ちこまれて、何とかそれなりのメリットを享受させてもらいました。
これ「辛抱は金」そのものです。