28.06.20 顔 NO.1198
「男の顔は履歴書」という言葉があります(大宅壮一)が、ひとの顔を見ただけでその人の人格
を評価してよいわけはありません。 やさしく誠実に見える人が実はとんでもない詐欺師
だったり、反対に見るからに近寄りがたいほどの恐い顔をした人が、実は世のため人の為
に献身的な活動をしている人であるという場合もあります。
殊に最近は世の中が軟弱になってきたせいなのか、映画製作でも時代劇製作でも、悪役に
適した「顔」を持った人が少なくなってきて困っていると聞きます。
その点、今回みみっちく・セコイお金に使い方をして国民から顰蹙を買ったのに、「違法性は
ない」などと強弁したために、世の非難を受けて知事の座から滑り落ちた舛添氏は、見るか
らに悪役向きの「顔」を持っており、なんの化粧もしないですぐにも悪役に抜擢できるでしょ
う。 人を評価する場合、その美醜とは別に「顔」(に極まれた歴史)・話している言葉に矛
盾はないか・嘘はないか・言葉と行動に虚偽はないのか、などを詳細に検討することが大事
ではないかと思います。 雰囲気に流されて政治家を選ぶと「天に唾吐く」ことになる。