28.11.12 小 噺 干 支 の 話 b NO.1341
・・・で、じゃあどうやって決めようかと言うことになりまして、そうだな届出先着順でやろうよ
ということになりました。 ある日を決めまして神様の門前で受付することにしました。
律儀な牛はえっちらおっちらと何日も前にやってきて門前に「でん」と座り込み、一日に千里
往って千里帰る「トラ」は2位につきました・・以下うさぎ・龍・蛇・・・と到着しまして、12番目に
「猫」13番目に「いたち」が並びました。
・・・でいよいよ神様の門扉がギーっと開かれましたところ、牛の耳の後ろに隠れていた「ネ
ズミ」がちょろちょろと滑り込みまして、一位になったのでございます。 で・・・2位が牛、以下
虎・兎・トリ・・・という現在の12支になったのでございます。
ネズミってずる賢いですね・・・いえ、ネズミがずる賢いと申しておりまして、ネズミ年の人が
ずる賢いと申しているのではありません。 ネズミ年の人は細かいことによく気が付き、優し
くってお金持ちになる人が多いと言われています。
・・・で、そうやってネズミが一位に入ったものですから、そのあおりを受けて猫が落選してし
まいましたのですから、猫は怒り心頭で「あん畜生!」怪しからん!・・・とそれ以降ネズミを
見たら食い殺せ!・・・というDNAが昭和の御世まで綿々と続いたのでございます。
*・・・続く