28.11.0.14 小 噺 干 支 の 話 Ｄ NO.1343
・・・でも物ごとには終わりというものがございます。 全動物たちの交尾の時期と回数がやっ
と決まりましてね、神様がたもほっと一息つきまして、どうだいコーヒーでも飲もうじゃないか・・・
といってるところに、ぬーっと人間がやって来たのです。 態度も悪かった。 眠気（ねむけ）
まなこで・だらしない恰好をして「カ～ミサマ 私たちは一体 どーすればいいんですか
あ？」・・・と言いながら、わ～わと大きなあくびをしました。
さすがの神様もアタマに来ましてね「お前なんか 勝手にせい！」と怒鳴りつけたのでした。
・・・ということで、人間のセックスの時期と回数は勝手次第、いつでも・どこででも（ちょっと問題
かな？）・何回でも・誰とでも（これも問題かな？）やっていいということに「なったんだと」さ。
メデタシメデタシ・・・というお話でございます。
おしまい。
28.11.13 小 噺 干 支 の 話 ｃ NO.1342
でも、平成に入りますとペットブームになりまして、犬猫が人間の社会で家族同様に扱われ
るようになって来まして、猫はネズミなんか気味悪いと言って食べなくなりました。 今時の
猫はネズミを見たら逃げ出してしまいます。
私なんか１００円の鯖缶食べてるのに、グルメキャットは２８０円もするマグロのフレークを食
べていて、余りにご馳走ばかり食べるものですから肥満体になったり・糖尿病になったりと動
物病院が大繁盛でございます。
さて、このネズミが１２支に入ったために猫の次に居た「いたち」も落選したものですから、神
様になんとかせい！としつこく苦情を申し立てものです。 ・・・で、神様も根負けしましてね
「じゃこうしよう」「毎月の初めの日をお前さんの日にしてやろう」ということになりまして、月の
初めの日をつ「いたち」としたのでございます。
さて、干支の方はこれで解決したのですが、この時同時にこの動物たちの「交尾」（つまりセ
ックスする）時期と回数を決める事にしたのでした。 ネズミ・・・お前は春夏秋冬年に４回だ。
牛・・・お前は春秋の２回だ。 トラ・・・お前は春一回だけにしよう。 龍・・・お前は１００年に
一回でいいだろう。 ニワトリ・・・お前は毎日励め・・・という風に。
干支決めは簡単にすんだのですが、この動物の交尾の時期と回数については、千何万とい
う動物が対象だったものですから、これは大変でした。 全部決めるのには何日もかかりま
した。 ＊ ・・・続く
