28.11.23 日々是好日 NO.1352
武者小路実篤が「仲良きことは美しき哉」とともに好んで揮毫(きごう)した言葉で
す。 中でも仲の良い親子関係というものほど美しいものはないのではないかとさえ
思います。 そういう関係が続く人生って「日々是好日」ではないかと思います。
忙しいのに幼い子供がまとわりついてくると、時にはうるさいこともありますが、そ
れは親に全幅の信頼を寄せている証拠であって、振りかえってみればそういう時期が
生の中で最も幸せだったのではないかと思います。
例え地位や名誉や残財産がなくても、何かしら希望に満ちた未来があった気がしま
す。 でも、子供が成長してやがて孫が産まれ、その孫がまとわりついてくるという
のも、うるさいばかりとは言えないものがありました。
62歳で孫が出来て「おじいちゃん」なんて呼ばれるとなんだかイヤな感じがしまし
たが、今や押しも押されもせぬ「おじいちゃん」で、なんらの抵抗感もなくなりまし
た。
孫が出来るということは、それだけ冥土のへの旅立ちが近いということですが、そん
なことはどうしたって避けられるものでもなく、仕方がないことで、要はその時その
時を「日々是好日」に生きるように心がけることにすればいいんじゃないかなと思っ
ています。