28.11.17 矢 鴨 NO.1346
人間が生きて行くために食料として他の動物を殺すことは仕方がありませんが、そうでなく
ただいたずらに他の動物を殺し、植物を手折ることはいけない・・・というのが宗教心が強
かったわが母の教訓でした。
他の動物の血肉を食み、植物の命の犠牲の上に人間の営みがあるのだから、犠牲になっ
た他の万物への慈しみの心がなければいけないのだとも言ってました。
でも生きるためにではなく、ただ悪戯に鳥類などに矢を放ち・銃弾を浴びせる奴がいる。
身体を矢で貫かれたまま飛翔している鴨が毎年発見される。
いわゆる「矢鴨」です。 そいつを助けてやろうと思って近づけば命の限り逃げ惑う。 善意
ある人間のその善意が矢鴨には解らない。そういうことは人間関係にだってあり得る事で
す。
タバコを吸う人は吸わない人に比べて肺癌・肺気腫などのために、命を縮め・苦しんで死ん
でゆくことがほぼ間違いないことなので、注意してあげてもかえって迷惑そうな顔をする。
だから、たとえ親子の関係だって言って聞かなきゃ放っておくしかない。
助けられない「矢鴨」も放っておくしかありません。