2610.22 黄 門 さ ま NO.581
悪代官や悪徳商人を相手に派手な立ち回りをしてやっつける。 ころあいを見て宣言する。 助さん格さんも~いいでしょう。
すかさず格之進が叫ぶ! 「静まれ! 静まれ!」・・・「ここにあらせられられるお方をどなたと心得る!・・・畏れ多くも先の副将軍「水戸光圀公」であらせら
れるぞ~頭(ず)がい! 控えおろう!・・・ 一同ハハーと平伏する。 ご存じ「水戸黄門」の物語です。
でも、先の・・・と言うことは現役でないということだし、彼のやってることは警察権も検察の機能も裁判所の機能もすべて一人でやってるんだから、法感覚か
らいえばまさに矛盾だらけです。 暴れん坊将軍の「徳田新之助」も遊び人の遠山の金さん(実は北町奉行所のお奉行「遠山 金四郎」も、全部無茶苦茶。
平成の御代までこの種の物語が通用するのは、日本人がいかに論理的でないという典型ではないでしょうか。
ところで、どこの町や団体にも「黄門さま」と称される爺さんが居るものです。
なにごとにもいちごん口を挟まないことには収まらないご仁です。 でも、そういう人はいないよりはいた方がいい。