中国四川省を中心に襲った大地震に対し、数日前に、日本の自衛隊が飛行機を
飛ばして、テントなどを運ぶ(それも中国政府が要請した)と聞いて、耳を疑いました。案の定中国世論は、日の丸を付けた日本の軍隊(実質上の)がたとえ災害援助・復興とは言え、かなり抵抗があったのでしょう。ネットなどでかなり反対の声
が上がって、結局民間機で物資を輸送する事になりました。
自衛隊が軍隊なのか?、日本と中国との過去の戦争(中国側から見れば。それは侵略)の経過はそれぞれ個々人に歴史認識の差が有り。ここではそれには言及しませんが、日本としては、中国の政府から直々に自衛隊に来て欲しいと言われたら、渡りに舟(と思ったかどうかは知りませんよ・・・。)
拒否は出来ないですよね。私はこのニュースが流れた時に、すぐに中国の国民から
反発が起こると直感しましたね。
被災地の一つ重慶は、戦時中日本軍から爆撃を受けていますし、例え緊急時とは言え、長い間、「日本の戦争犯罪」を教育されて来た中国人民が素直に、自衛隊を
受け入れるとは思えなかった。
何故、中国政府は初めから、民間機での支援物資輸送を以来しなかったのでしょう
か?私には解りません。
今日の「サンデープロジェクト」に中国の日本大使が出ていましたが、私には重要な質問には言葉を濁しているように聞こえましたが・・・。
先日のチベット騒動、今回の大地震の被災者から出る中国政府への不満、そして
日本の自衛隊が中国へ足を踏み入れる事への世論の拒否。
中国の驚異的な経済発展と富裕層の増加により、インターネット・携帯電話を所持
する人が飛躍的に増え、一党独裁の中華人民共和国ではありますが、今回の問題に
加え、これから起こるであろう、建築物の工事問題、又公害問題、人権、格差、汚職などに、亜細亜の大国「中国」がどのように対処するのか、隣人として興味を
示さずには居られません。