2月24日(土)、苫小牧の歯医者の帰りに何げなく言ってみたイオンの中の複合映画館 (シネマ・コンプレックス) に寄ったら、3月10日全国一斉封切りの吉永小百合主演 『北の桜守(北海道三部作』 のポスターが貼ってあったのですが、その上映前に吉永のこれまでの作品6つが上映されていることを知りました。
その日は、「北のカナリアたち」 と 「天国の駅」 の二本が上映されていました。
〝北のカナリアたち〟は映画館で観てから、それ程経ってないので、〝天国の駅〟を観る事にしました。
あらすじは、以下の通りです。⇒ http://eiga.com/movie/37982/
私はTVで何度か観た事はあるのですが、いずれも途中からだったり、途中からチャンネル権を奪われたりして全編通して観た事はありませんでした。
実話ではありませんが、実話に近いモデルはあったようです。= https://ja.wikipedia.org/wiki/ホテル日本閣殺人事件
私は昔からの吉永小百合のファンですが、吉永はこの映画が作られた (1984年) 30代後半が一番綺麗だったと思います。
(吉永は1945年3月生まれなので、当時39歳)
この映画の3年前には、NHKドラマで〝夢千代日記〟が制作されています。(両作品とも脚本は早坂 暁)
思わず息を飲むほど、ぞっとする美しさがありますね。
亭主運が悪い薄幸の女性を演じていますが、自慰シーンやチョイ悪警察官役の三浦友和や、二番目の夫役の津川雅彦との性行為のシーンもあります。
(但し、他の主演映画と同様に、乳首は見せておりません!)
素晴らしいのは、やや知的な障がいを持ち、一途に吉永を思う西田敏行の演技です。この映画の少し前から私は西田をこれからの注目演技派俳優として期待して居たのですが、本当に素晴らしいです。
当然吉永との絡みもあるのですが、当時の人気番組 〝笑っていいとも〟 で大の吉永ファンのタモリに、共演を自慢していた西田の姿が思い出されます。
(私の中では、仲代達也、緒方 拳、西田敏行が、三大演技派男優)
良い役しか出来ないと思われていた三浦友和も、まずまずの出来ですが、あの役は根っからの悪い役専門の俳優が演じるよりも、三浦で良かったと私は思っています。
結局、この主人公も映画のモデルとなった犯人も共に、戦後初の女性死刑囚となってしまうのですが、映画の方は共に夫の暴力や嫉妬がその背景にあり、情状酌量の余地があり、死刑は可哀そうだなぁと言う感じです。
映画館では3月10日までに他の吉永主演の映画を上映する予定です。もう上映が終了した作品もあろうかと思いますので、上映日程の詳細は、苫小牧シネマディノス で検索してみて下さいませ。