雨宮日記 11月1日(金) 今日から「神無月」、出雲は「神在月」です
今日から11月です。全国的には「神無月(かんなづき)」、出雲だけは「神在月(かみありづき)」です。
つまり、出雲の大國主の命のもとへ、全国の「八百万(やおろず)の神さま」たちが「全員集合」で集まるので、全国的には「朝!」じゃない、「神さまがいない」のですね。
そして全国から集まってくる神さまで、出雲は「神在月」になります。
問題は、このイメージが古代からのものか、それとも近世~近代になってから「出雲大社」が作り上げた宣伝イメージなのか、ですね。
ぼくが思うには、『古事記』『日本書紀』という、8世紀初頭の「日本古代国家」が作った「検定済み歴史教科書」に、堂々と「ヤマト朝廷は、出雲の大國主の尊から「権力」を「国譲り」で委譲された正当な国家である」と書いてあります。
つまり、国譲りまでは、日本列島の支配権は「出雲」が持っていたと、公式に書いてあるのです。
「記紀」の根幹である「国譲り」自体を否定するなら、『古事記』『日本書紀』の根幹が「ウソ」であり「創作小説」であるとしないといけなくなり、古代史が成り立ちません。
ぼくは「国譲り」は実際にあった事実であると思います。
ただし、そのことと「ヤマト天皇家」との関係は、「記紀」では明確ではありません。直系、とは書いてありませんので。