本と映像の森(第3) 1 劉慈欣『三体』早川書房、2019年 20201003
7月15日初版~7月22日第8版、447ページ、定価本体1900円。
著者は中国読みで「リウ・ツーシン」。
いま第2部まで出た中国のSF小説『三体』の第1部です。三部作で来年春に第3部が発行されます。
ボクも去年、最初、絶賛の新聞書評を読んで半信半疑だったけど買って読みました。読んでびっくり。ストーリーも人物造形も面白いし、SFアイデアが満載。
いま第2部(上下2冊)の終わりまで読みました。早く第3部が読みたいです。
最初の主人公・葉文潔(イエ・ウェンジェ)は女性天体物理学者で学者の父が文革で迫害されたため、娘の葉文潔も北西地方の辺境へとばされる。 そこから物語は始まる。
数十年後、ナノテク素材の研究者・汪ビョウはVRゲーム「三体」に入り込む。その空想世界は不安定な3つの大陽で文明が短期間で滅んでは興る世界だった。
汪ビョウの探究の相棒となる警察官・史強(シー・チアン)の揺るがぬ性格がすごく強烈で、汪ビョウを助けている。
「三体世界」と「地球世界」との接触は、その両者に激烈な影響を及ぼしていると思う。
ボクが感じた問題の1つ:VRゲーム「三体」で「紂王」「始皇帝」などは誰だったのか?ボクは彼だけがリアル三体世界の統治者だったのではないかと思う。
三体世界のマイクロ物理学の発展もすごく面白い。このうち現実になある部分があるだろうか。
たぶん来年、第3部が出版されてから全部の評価を書くつもりです。 それと数学をちゃんと勉強しないといけないな。