本と映像の森(第3) 2 マルクス『資本論』(全3部)を読んで中間感想 20201004
まだ全部読んだとは言えない。すこし目を通したぐらいかな。その中間感想です。
第1に、『資本論』が主体と客体の転倒で成り立っている。本来の主体は直接生産者だ。ところが資本主義社会は直接生産者である労働者が主体でなくなって生産の客体になってしまう。それが最大の疎外だ。それが第一段階だ。
ところが資本家も主体ではなく客体になってしまう。資本主義社会では主体は剰余価値=利潤であり、人間ではない。つまり利潤の量的追求が社会の目的とある。
第2は、『資本論』の主要概念、商品・貨幣・資本・剰余価値・利潤は「形態」転換の概念からできているということである。
それぞれが、どう転換していくかは、ボクはまだうまく説明できないので書かない。うまく説明できるようになったら書きます。
以上2つのことを、『資本論』からまずボクは読み取りました。
訳書は新しいものに、そんなに固執しなくてもいいように思います。ただ、できたら訳者の違うものを複数用意できればいちばんいい。
可能ならドイツ語原書を用意できればと思います。ボクは浜松の大きな書店で注文してドイツ語原書第1巻を手に入れました。
写真は新日本出版社のいちばんポピュラーな新書版、全13冊です。
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