本と映像の森(第3) 7 太田啓子『これからの男の子たちへ』大津書店、2020年 20201116
262ページ、定価本体1600円。
今年読んだ本の「ベストテン」(やったことないけど)に、たぶん入るだろう本です。
ボクが「男の子」だった頃に読みたかったなあ。もっともボクが19才だった50年くらい前には、残念ながらこういう本は出ていなかったと思う。
「第1章 男の子の日常にかかるジェンダーバイアスの膜」と「第2章 男の子にかけられる呪い」が中心的な章だと思う。
あとは応用編というか実践編。とくに男の子本人がどうするかという重要。応用編は周りのおとながどう教えるかということ。
以下、ボクが読んでおもしろかったところの一部。全部引用して書いていたら、膨大になって何十ページになってしまう。
○「有害な男らしさ」(p21~)
○「モテ」ない悩み(p93~)
○AVは教科書ではない(p111~116)
○同意のない性行為(p121)
○痴漢は依存症(p140)
○宮地尚子さんによる差別の「カルデラ」の環状島(p153)
○「レイプ・カルチャー」とは「レイプしないよう教えられるのではなく、レイプされないよう教えられる文化」(p173)
○男子の「カンチガイ」を生む表現(p183~204)
○自分の弱さを否定しなくていい(p237)
○男性は性欲をコントロールできないという嘘(p232)
○「社会学者のケイン樹里安さんは「『気づかずにすむ人々』『知らずにすむ人々』『傷つかずにすむ人々』こそが、特権を付与されたマジョリティである」と書いています。」(p247)
○出口真紀子さんによれば差別には3つの形態がある。①直接的差別、②制度的差別、③文化的差別(p249)
またいつか、この本に立ち返って触れることがあると思います。
ボクの推薦本です。
262ページ、定価本体1600円。
今年読んだ本の「ベストテン」(やったことないけど)に、たぶん入るだろう本です。
ボクが「男の子」だった頃に読みたかったなあ。もっともボクが19才だった50年くらい前には、残念ながらこういう本は出ていなかったと思う。
「第1章 男の子の日常にかかるジェンダーバイアスの膜」と「第2章 男の子にかけられる呪い」が中心的な章だと思う。
あとは応用編というか実践編。とくに男の子本人がどうするかという重要。応用編は周りのおとながどう教えるかということ。
以下、ボクが読んでおもしろかったところの一部。全部引用して書いていたら、膨大になって何十ページになってしまう。
○「有害な男らしさ」(p21~)
○「モテ」ない悩み(p93~)
○AVは教科書ではない(p111~116)
○同意のない性行為(p121)
○痴漢は依存症(p140)
○宮地尚子さんによる差別の「カルデラ」の環状島(p153)
○「レイプ・カルチャー」とは「レイプしないよう教えられるのではなく、レイプされないよう教えられる文化」(p173)
○男子の「カンチガイ」を生む表現(p183~204)
○自分の弱さを否定しなくていい(p237)
○男性は性欲をコントロールできないという嘘(p232)
○「社会学者のケイン樹里安さんは「『気づかずにすむ人々』『知らずにすむ人々』『傷つかずにすむ人々』こそが、特権を付与されたマジョリティである」と書いています。」(p247)
○出口真紀子さんによれば差別には3つの形態がある。①直接的差別、②制度的差別、③文化的差別(p249)
またいつか、この本に立ち返って触れることがあると思います。
ボクの推薦本です。