人間宇宙生命社会 44 井村喜代子『恐慌・産業循環の理論』(有斐閣、1973年)の紹介 20210725
井村喜代子さん『恐慌・産業循環の理論』(有斐閣、1973年)の紹介をするのですが、実はまだ読んでいっません。
ボクが見たのは『学習の友 2021年8月号』p64~67、萩原(はぎわら)伸次郎さんの論文「不破哲三『『資本論』完成の道程を探る』をめぐって」です。
萩原さんは不破さんの著書を紹介し、プラスの紹介だけに終わっているように見えます。
しかし、その最後、小見出し「井村喜代子氏の業績」のあと13行が萩原さんが言いたかったことだと感じました。こう書いています。
「ところで、不破氏がここで指摘した事実を、すでに50年も前に発見し、そのマルクスの残した課題にとりくんだ研究者がいたことを私たちは忘れてはなりません。
慶應義塾大学名誉教授・井村喜代子は、著書『恐慌・産業循環の理論』(有斐閣、1973年)において、これを『資本論』において残された問題と理解し、マルクスのやり残したこの問題に果敢に挑戦し、『資本論』第2部第3編拡大再生産表式分析において解明されなかた、拡大再生産における生産と消費の関連について、詳細に論じたからです。
井村氏のこの著作は、不破氏のいう「マルクスの新しい恐慌の考え方」にもとづく見事な作品といっていいでしょう。」(p67)
以上、蛇足はつけません。みんなで、このことの意味を考えましょう。
井村喜代子さん『恐慌・産業循環の理論』(有斐閣、1973年)の紹介をするのですが、実はまだ読んでいっません。
ボクが見たのは『学習の友 2021年8月号』p64~67、萩原(はぎわら)伸次郎さんの論文「不破哲三『『資本論』完成の道程を探る』をめぐって」です。
萩原さんは不破さんの著書を紹介し、プラスの紹介だけに終わっているように見えます。
しかし、その最後、小見出し「井村喜代子氏の業績」のあと13行が萩原さんが言いたかったことだと感じました。こう書いています。
「ところで、不破氏がここで指摘した事実を、すでに50年も前に発見し、そのマルクスの残した課題にとりくんだ研究者がいたことを私たちは忘れてはなりません。
慶應義塾大学名誉教授・井村喜代子は、著書『恐慌・産業循環の理論』(有斐閣、1973年)において、これを『資本論』において残された問題と理解し、マルクスのやり残したこの問題に果敢に挑戦し、『資本論』第2部第3編拡大再生産表式分析において解明されなかた、拡大再生産における生産と消費の関連について、詳細に論じたからです。
井村氏のこの著作は、不破氏のいう「マルクスの新しい恐慌の考え方」にもとづく見事な作品といっていいでしょう。」(p67)
以上、蛇足はつけません。みんなで、このことの意味を考えましょう。