戦争と平和 24 戦争と平和の本 7 池谷秋雄『冨士には平和がよく似合う』より浜松の重爆撃機墜落
1988年発行、62ページ、頒価400円。
池谷さんは平和委員会の活動家で元教師。今日は部分紹介。この小冊子のなかの第2部「エッセイ 反戦・平和の詩について 12編」から「五月のある夕暮れ 小野十三郎」で紹介されている。
小野十三郎さんは大阪に住む戦前からの詩人、詩集「大阪」に掲載された詩「五月のある夕暮れ」を、池谷さんは紹介している。
「民家の屋根に浜松の重爆撃機が不時着した。機体は大破したが搭乗員は皆奇蹟的にかすり傷を負っただけで助かった。長家が五、六軒めちゃめちゃになり子供が一人切断された高圧線に触れて死んだ。その日の夕方、取除け作業をやっているところを見に行った……」(p35)
池谷さんは「詩集「大阪」の第一部の作品は一九三六年から一九三九年に書かれた」というので、浜松から西日本の基地へ、もしくは満州・中国へ飛んでいく途中ではなかったかと思われます。
もうすこし調べてみます。