雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 220 星野之宣『宗像教授伝奇考 第一集』潮漫画文庫、潮出版社、2004年

2018年12月27日 22時15分47秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 220 星野之宣『宗像教授伝奇考 第一集』潮漫画文庫、潮出版社、2004年

 244ページ。原書1996年。

 星野之宣(ゆきのぶ)さんのヒット漫画。

 主人公宗像教授は独身中年の民族学者。全6巻以上。

 「白き翼 鉄(くろばね)の星」は「白鳥伝説」と「ヤマトタケル説話」と「羽衣伝説」を世界的視野で追った好編。

 おもしろいのは、これらを古代鉄生産部族や隕鉄にからめて書いていること。

 出雲で見つかったという設定の鉄剣(マンガの独自設定)が、プレアデス伝説と「羽衣伝説」の結びつきを指し示す。

 教授はつねに現地調査で問題をあばき、つねに現地の一部の欲にかられた悪たちと良心的な村人との葛藤と苦悩にまきこまれる。

 そしてつねに現地で若い美女が教授を見ているのに気づかない。

 ほかには沖縄の津波史実「塩みつ玉」、教授の故郷宗像の沖ノ島が舞台の「宗像の海」など。

 茨城県鹿島を新空港にしたSF的な「巨人(ダイダラ)伝説」も好きですね。
 


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