浜岡原発ニュース 8月31日(金) 南海トラフ巨大地震の予測で震度7、津波は19m
政府の検討で、南海トラフ巨大地震(M9)の予測が公表されました。静岡県内は、ほとんど震度7です。震度7は今の基準では最大震度で、400ガルを越えたら全部「震度7」ですから、正確にはガルで示すべきですが、まだ詳細なデータを見ていないので見たら報告します。
それで浜岡原発付近の津波は高さ19mとなりました。依然として、中電が建設している防波堤の18mの高さを超えています。
実際に津波が来たらどうなるかというと、常識的な知識ですが、津波は、上陸してから陸が盛り上がっていると、その陸地に沿ってかけのぼります。浜岡の場合は、原発の前に「砂丘」があるので、高さ8mの砂丘があれば、ほとんど「19m」の高さを保ってかけのぼります。つまり、海抜で言うと、砂丘の高さ8m+津波の高さ19m=27mになります。
建設している「防波堤」の高さ18mは、砂丘からの高さではなくて、海面からの高さですから、砂丘からは18m-8m=10mの高さしかありません。
よって、防潮堤を津波は簡単に越えていきます。
なお、津波はいきなり一番高い波がくるのではなくて、何回か来る波がだんだん高くなっていきます。数分で津波が来ても、それは、まだ低い第1波ですから、まだ逃げる余地はあります。絶対にあきらめずに、自分だけでも必死に逃げましょう。
名大の科学者さんの予測では、津波は浜松市南区で東海道線の南は、ほとんど津波が来る予測でしたが、政府の予測では南区の半分くらいで、浸水範囲が狭くなっています。なぜでしょうか?
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浜岡裁判の事務局会議で「津波という言葉は、その凄いエネルギーと量を表現するには適切じゃないね」と合意しました。ぼくは「暴走海水」とでも名付けたらいいと思いますが。
「風の谷のナウシカ」で「大海嘯(だいかいしょう)」と言ってますね。