本と映像の森50 アニメ「のだめカンタービレ1」を観た衝撃
マンガ原作、テレビアニメ、実写映画版と3種類あるようですが、「のだめカンタービレ」のアニメの第1回、第2回を「つたや」で借りて、初めて観ました。
主人公(語り手)の男子音大生・千秋と、同じく主人公(だけど語り手ではなく、千秋の客観的な眼で語らえる)女子音大生の「のだめ(野田恵)」の物語です。
おもしろいのは、のだめは、1回聴いただけでメロデイを覚えてしまう天才的な耳をもつピアニストなのに(だから…と言うべきか)、生活や掃除や料理はまったくだめな女性として設定されていることです。
物語の発端は、才能はあるのに指揮者志望で海外留学したい願望の千秋が、小さい頃の飛行機事故と溺れる事故で海外へ行けず、うじうじしていて、同じ大学の女性にふられるシーンからです。
やけ酒を飲んで酔っ払った千秋が、マンションの自室の隣の、のだめの部屋のドアの前で眠っていたことから、幕があがります。
ここまで書いて、あれ?なんか?似てるぞと思いました。
そうだ。これは、のだめと同じように、一度聴いただけでピアノ演奏で再現できる天才的な耳を持つ少年「一ノ瀬海(かい)」の物語「ピアノの森」と同じだと。
挫折やトラウマを抱えている登場人物たちなのは、たぶん同じでしょうと思います。
まだ先を見ていないので、「のだめ」の登場人物には会っていませんが、「ピアノの森」の登場人物は、海の教師になる元ピアニスト阿字野にしろ、海のライバルになる雨宮修平にしろ、海を追いかけるピアノ少女貴子にしろ、自分は腱鞘炎でピアノをあきらめた評論家佐賀にしろ、挫折とトラウマに満ちています。
つまり、主人公ののだめの設定と、海の設定は、同じですね。
ただし、味付け(テイスト)は「ピアノの森」が悲劇的な予感に満ちているのにたいして、「のだめカンタービレ」は、最初から、のだめを横から客観的に見て笑い飛ばせる千秋の視点で描いていて、喜劇の味付けになっています。
これが野田恵の視点だけで描いていたら、たんなる芸術天才・生活破綻少女の悲劇になってしまいます。
「のだめカンタービレ」も「ピアノの森」も、現在進行中です。
一ノ瀬海は、ショパンコンクールの第2次予選を終え、いま、審査員の熾烈な「落としっこ」が始まっています。
もう一つ、おもしろかったのは、千秋が、のだめや、ヴァイオリン科の青年に「自分の好きなように演奏しろ」と言って、それをサポートして最高の演奏にもっていったことです。
これも「ピアノの森」の大分でのコンクールで海が選ばれた後の「M響」との演奏会の練習で、指揮者のジャン・ジャック・セローが言ったことです。
「かい、あとの演奏は、オケに合わせた演奏だね。最初の演奏でやろう」
曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。会場を興奮の渦に巻き込みます。
今日はここまで、ぼくは「のだめ」をアニメか、マンガか、映画で、先へ読みたいと思います。
のだめは喜劇で、ピアノの森は悲劇と書きましたが、「悲劇的結末」にはしてほしくないけど。
なお困ってしまうのは、生活破綻少女の「のだめ」の「4日前に髪を洗いましたよ!」といって、千秋が衝撃をうけて、そのあと髪を洗うシーン。
うわあ、ぼくって「のだめ」だったんだ。
妻のN子さんに髪を洗ってもらったのが、○日前。
(感謝すべきか、笑いとばすべきか)
は、はい、すみません!N子さん、ぼくは「のだめ」です。
N子さんは、生活破綻中年のぼくを救う千秋です。
マンガ原作、テレビアニメ、実写映画版と3種類あるようですが、「のだめカンタービレ」のアニメの第1回、第2回を「つたや」で借りて、初めて観ました。
主人公(語り手)の男子音大生・千秋と、同じく主人公(だけど語り手ではなく、千秋の客観的な眼で語らえる)女子音大生の「のだめ(野田恵)」の物語です。
おもしろいのは、のだめは、1回聴いただけでメロデイを覚えてしまう天才的な耳をもつピアニストなのに(だから…と言うべきか)、生活や掃除や料理はまったくだめな女性として設定されていることです。
物語の発端は、才能はあるのに指揮者志望で海外留学したい願望の千秋が、小さい頃の飛行機事故と溺れる事故で海外へ行けず、うじうじしていて、同じ大学の女性にふられるシーンからです。
やけ酒を飲んで酔っ払った千秋が、マンションの自室の隣の、のだめの部屋のドアの前で眠っていたことから、幕があがります。
ここまで書いて、あれ?なんか?似てるぞと思いました。
そうだ。これは、のだめと同じように、一度聴いただけでピアノ演奏で再現できる天才的な耳を持つ少年「一ノ瀬海(かい)」の物語「ピアノの森」と同じだと。
挫折やトラウマを抱えている登場人物たちなのは、たぶん同じでしょうと思います。
まだ先を見ていないので、「のだめ」の登場人物には会っていませんが、「ピアノの森」の登場人物は、海の教師になる元ピアニスト阿字野にしろ、海のライバルになる雨宮修平にしろ、海を追いかけるピアノ少女貴子にしろ、自分は腱鞘炎でピアノをあきらめた評論家佐賀にしろ、挫折とトラウマに満ちています。
つまり、主人公ののだめの設定と、海の設定は、同じですね。
ただし、味付け(テイスト)は「ピアノの森」が悲劇的な予感に満ちているのにたいして、「のだめカンタービレ」は、最初から、のだめを横から客観的に見て笑い飛ばせる千秋の視点で描いていて、喜劇の味付けになっています。
これが野田恵の視点だけで描いていたら、たんなる芸術天才・生活破綻少女の悲劇になってしまいます。
「のだめカンタービレ」も「ピアノの森」も、現在進行中です。
一ノ瀬海は、ショパンコンクールの第2次予選を終え、いま、審査員の熾烈な「落としっこ」が始まっています。
もう一つ、おもしろかったのは、千秋が、のだめや、ヴァイオリン科の青年に「自分の好きなように演奏しろ」と言って、それをサポートして最高の演奏にもっていったことです。
これも「ピアノの森」の大分でのコンクールで海が選ばれた後の「M響」との演奏会の練習で、指揮者のジャン・ジャック・セローが言ったことです。
「かい、あとの演奏は、オケに合わせた演奏だね。最初の演奏でやろう」
曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。会場を興奮の渦に巻き込みます。
今日はここまで、ぼくは「のだめ」をアニメか、マンガか、映画で、先へ読みたいと思います。
のだめは喜劇で、ピアノの森は悲劇と書きましたが、「悲劇的結末」にはしてほしくないけど。
なお困ってしまうのは、生活破綻少女の「のだめ」の「4日前に髪を洗いましたよ!」といって、千秋が衝撃をうけて、そのあと髪を洗うシーン。
うわあ、ぼくって「のだめ」だったんだ。
妻のN子さんに髪を洗ってもらったのが、○日前。
(感謝すべきか、笑いとばすべきか)
は、はい、すみません!N子さん、ぼくは「のだめ」です。
N子さんは、生活破綻中年のぼくを救う千秋です。