新・本と映像の森 239 矢口高雄『トキ(朱鷺)』アクション・コミックス、双葉社、1981年
245ページ、定価480円。
矢口高雄さんはマンガ家。『釣りキチ三平』はボクも好きです。
日本産の朱鷺、ニポニア・ニッポンが佐渡に10羽ほど生き残っていたころの物語。
本州のどこかの県の山村。村会議員選挙がおこなれている。演説をしているのは村会議員の石橋堅次郎。
堅次郎の一人娘が生まれるころ、村に朱鷺が1羽迷い込んでくる。堅次郎は生まれた一人娘に朱鷺と名前をつける。娘は17才の美しい娘に育っている。
村議選の最終版、堅次郎は血を吐いて倒れる。
病気がガンであることを自覚した堅次郎は佐渡の朱鷺に会いに娘とフェリーに乗る。
ツバメやカエルやトンボが生き生きと飛び回っているのが印象的
朱鷺の恋の物語でもある。
2011年3月30日に「復刊ドットコム」から復刊された。