ことばと詩 33 ルイ・アラゴン「未来のうた」より 20200721
ルイ・アラゴンはボクの大好きなフランスの詩人です。これはボクの愛読書である大島博光さん『アラゴンとエルザ 抵抗と愛の賛歌』(東邦出版、1971年)の「エルザの狂人」p394から引用します。
わたしは君に言おう
男は女のために生れ
愛のために生れてくるのだと
古い世界のすべてが変わるだろう
はじめに生が つぎに死が変るだろう
そうしてすべてのものが 分けられよう
白いパンも 血まみれのくちづけも
そうして 夫婦たちの わが世の春が
オレンジの花のように 地上に散り敷くだろう
毎日のように読んでいたこの本(大島博光さん『アラゴンとエルザ 抵抗と愛の賛歌』)を本棚の隅からやっと今年、引っ張り出してきて見直したのは40数年ぶりでしょうか。
自伝タイトル「青い銀河とオレンジの花」のルーツのひとつです。