古代史の本 こうの史代さん画『ぼおるぺん古事記(一)天の巻』平凡社、2012年(平成24年)5月25日初版第1刷~7月7日初版第2刷、127ページ、定価1000円+消費税
こうのふみよさんは、1968年9月、広島市生まれのマンガ家。主なコミックは、広島原爆を描いた『夕凪の街 桜の国』、戦時下の呉に住む女性とその家族を描いた『この世界の片隅で』、現代エッセイ『ぴっぴら帳』などです。
今年は「古事記」1300年なので、他にも里中美智子さんが描いているようです。
こうのさんのペンタッチは「ぼおるぺん」的で、あまり陰影を描きこまないので、題材が暗い場面でも暗くならなくて、芯のある明るさがあって、とてもいいです。
文章は、ほとんど原文に近いのでしょうか。現代文になっていませんが、絵で読めるので、非常に読みやすいです。
目次は その1 なれりなれり、その2 あなにやしあなにやし。その3 うみうみ、その4 よみよみ、その5 そそぎそそぎ、その6 べそべそ、その7 さがみにかみ、その8 ゑらぐゑらぐ、その9 くさぐさ、その10 なづちなづち、その11 すがすが。
(二)地の巻は9月中に、(三)海の巻は11月に刊行予定だそうです。(四)以後はあるのかな?