日本古代史の本 田中琢さん・佐原真さん著『考古学の散歩道』岩波新書、1993年
法隆寺問題から逸れますが、むかし(19年前)に読んだ本が出てきたので、紹介します。
考古学者の田中琢(たなかみがく)さんと、佐原真(さはらまことさん)が交互に雑誌『ルック・ジャパン』と雑誌『図書』に執筆した考古学評論を一冊にまとめたもので、考古学ファンの市民としては、非常に読みやすいです。
目次を紹介します。
紀元前後のボートピープル、象牙とハンコ、キモノと装身具、縄文人のイヤリング、「わたしの茶碗」「わたしの箸」、世界最古のカードシステム、大工道具からみた日本人、縄文の森の復活、大昔の歯の語るもの、米について何がわかったか、花を飾る文化、道具の進歩と豊かさと、地震を発掘する、日本のポンペイ、国際化とはー考古学の場合、戦争はいつ始まったか、周辺からの視点、考古学の戦争、文化財保護の思想