雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 4月3日(土) ミニコイノボリを買っちゃいました

2010年04月06日 00時09分33秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 4月3日(土) ミニコイノボリを買っちゃいました

 街で偶然見かけたしゃれたお店の軒先に釣られていた「ミニコイノボリ」でした。可愛いので、つい買ってしまいました。
 男の子もいないのに。

 もうあちこちで、大きな鯉のぼりがたくさん空に泳いでいます。
 春ですね。

 すみません、写真を縦に直すのを忘れていました。
 早めに直しますね。


 
 

雨宮日記 4月2日(金) 旅行準備でキャリーバッグを買う妻

2010年04月05日 23時49分58秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 4月2日(金) 旅行準備でキャリーバッグを買う妻

 生まれて初めて外国(アメリカ)へ行く妻のN子さんと、イオン市野店へ行って固いキャリーバッグを買いました。
 1万5千円でしたが、イオンの商品券が5000円あったので、1万円で買えました。

 アメリカでは、9・11以来、荷物の検査が厳しくて、荷物もどんどん開けるので、カギを検査ですぐ開けられるTSAロックにしないと、カギをこじ開けられて壊される場合もあるそうです。

 パスポートをとり、いろいろ脅かされて、やはり慣れていない人が外国へ行くのはたいへんですね。

 

本と映像の森26 川端裕人さん著『算数宇宙の冒険』

2010年04月03日 23時21分16秒 | 本と映像の森
本と映像の森26 川端裕人さん著『算数宇宙の冒険 アリスメトリック!』実業之日本社、2009年11月25日初版、定価1500円+消費税

 昨年12月頃かな、高林のイケヤ書店に寄ってぶらぶら「本見」をしていたら、この本の表紙が「私を読んで!私はあなたが読む意味のある本ですよ!」と言っていたので、つい,手にとって買いました。

 「算数宇宙」と書いてありますが「数学宇宙」です。

 物語が始まるのは、東京23区の端の「都心の田舎」,桃山町です。
 主人公の語り手は、小学6年生の千葉空良(そら)で、数学よりも数学によって成り立つ音楽が好きで,歌がすてきな男の子。
 空良の幼なじみの数学好きの女の子、河邑ユーキ、バイオリンを習っている男の子紺野アラン、そして転校生の女の子那由(なゆ)、この4人が桃山町から始まって、数学宇宙に入り込み、この宇宙を成り立たせている数を守るために奮闘します。

 那由が空良にいいます。
 「宇宙は数で出来ている。数をめぐる真理は、どこにいっても真理。きっとあなたはそう思っている」「地球上でもアンドロメダ星雲の中でも1+1=2。素数のうちの最初の5つは、2、3、5、7、11。あなたはそう思っている。」(p92)

 那由の連れてきたウサギ「うさよし」が語ります。
 「宇宙と宇宙の戦争なの。より正確にいうと、別の数的実在同士の存亡をかけた戦い。」
 (p94)
  
 むずかしい公式もありますが、空良が言われるように数式を眺めて,イメージとして鑑賞するのも、入り口としてはいいのです。

 副題の「アリスメトリック!」は、もちろん「不思議の国のアリス」の少女アリスのイメージです。

 「数学の国のアリスたち」、アリスはもちろんユーキさんです。アリス役ののユーキさんの彼氏として空良くん、不思議な科学少年アランくん、そして謎の転校生少女・那由さん。
 
 やはり19世紀ではアリスの単独行動なんですが、20世紀末では「集団主人公」あるいは「主人公たち」でないと、小説が成り立たない時代ではないでしょうか。

 英語では「数論」は「arithmetoric(アリスメトリック)」、不思議の国のアリスは「Alice」で、英語ではスペルも発音も違いますが、日本語のカタカナにすると同じになるので、だじゃれ的にはすてきですね、いいですよ。

 「算数宇宙の冒険」の話なのに、算数や数学の話がまったく出てこない書評でごめんなさい。

 最終の到達点は「リーマン予想」ですが、ゼータ関数や量子カオス、ハミルトニアン行列などなど、雨宮ももっと数学を学習したいなと、おもしろく読めた小説です。


 

人間・心・集団の学習4 人間性と人格と労働・交通能力

2010年04月03日 16時54分56秒 | 人間・生命・宇宙
人間・心・集団の学習湯4 人間性と人格と労働・交通能力

 「人間・心・集団の学習」の続きです。
 「3」で森繁久弥さんが人間を「芸+人」でとらえるようになった話を書きました。
 
 人間の中核、人間性の中心には人格(パーソナリティ)があると思うのですが、それが森繁さんのいう「人」です。
 森繁さんのいう「芸」は人間が母親の体内で誕生(精子と卵子の結合)してから、身につけて習得していく能力をさします。
 もちろん生まれながらの能力もあると思います。

 この能力は、通常、大人では「労働力(労働能力)」として扱われ、いま地球上で生きている人間の大人の多くは、この労働力を月きめ、日ぎめで契約して会社に雇われて支払われた給料で商品を買って生きています。
 そうでない、自分で生産した農産物で生きている人もいますし、自分で生産した商品を売っていきてく自営業種もいます。
 
 問題は、この労働力と人格との関係です。
 たとえば、芝田進午さん著『人間性と人格の理論』(青木書店、1961年、1990年第39刷)では、こう書かれています。

「この人間性の具体的現実存在、すなわちこれらの諸能力のにない手が,本来の「人格」(パーソナリティ)にほかならない。マルクスはいう。
 「われわれが労働力または労働能力というのは、人間の身体すなわち生きた人格のうちに実存して かれがなんらかの種類の使用価値を生産するたびに運用する、肉体的および精神的諸能力の総計のことである。」」(第6章 人間性と人格の形成、129ページ)

 そこから芝田さんは、「人格、あるいは労働能力」と、人格と労働能力を同一視します。
しかし、これはマルクスさんの労働力の定義の読み誤りではないでしょうか。

 マルクスさんは「労働力」が「人間の身体すなわち生きた人格のうちに実存」すると言っているのであって、労働力は人格のことであると言っているのではありません。

 たとえばマルクスさんは同じ『資本論』のもっと前の「第1章 商品」で、こう書いています。
 「たとえば、1クォータ-の小麦=aツェントナーの鉄」「この等式はなにを意味するか?同じ大きさの1つの共通物が二つの異なった物のなかに、すなわち1クォータ-の小麦のなかにもaツェントナーの鉄のなかにも,実存するということである」(Ⅰa、63ページ、原書51ページ)。
 つまり、マルクスさんは小麦と鉄「のなかに」、小麦や鉄とは異なった別のものが「実存する」と述べています。
 すこしあとで、それは「価値ー商品価値」であると述べています。
 
 もう一度,マルクスさんの文章を読みます。
 「われわれが労働力または労働能力というのは、人間の身体すなわち生きた人格のうちに実存して かれがなんらかの種類の使用価値を生産するたびに運用する、肉体的および精神的諸能力の総計のことである。」
 つまり「労働力または労働能力というのは、人間の身体すなわち生きた人格のうちに実存し」ている。
 マルクスさんが労働力は人格ではないと述べていることは明白であると思います。
 ただし、「生きた人格」という用語は、単純に「人格」そのものではないようにも思います。また学習します。

 労働力は人格ではないということは、マルクスさんが労働者は労働力を限定的に契約で売るのであり、自分を丸ごと売るのではないという意味を『資本論』でも述べていることでも明らかであると思います。
 
 私は人間を2つの部分に分け、人格(魂)と能力は別のもので、人格が人間の司令塔・判断能力をつかさどる重要部分であると思います。


雨宮日記 4月1日(木) 介護福祉士試験の結果が

2010年04月02日 05時56分58秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 4月1日(木) 介護福祉士試験の結果が

 3月31日付けで発送された、妻のN子さんも受けた「介護福祉士試験」の結果が、今日の夕方に、ポストに配達されていました。
 
 2人で、ドキドキしながら、封筒にはさみを入れて見たら・・・・。
 うわ! 合格!
 N子さんと2人で,我が家の台所で、手を握り合って、2人で飛び上がりました。
 
 N子さんいわく「合格ラインすれすれかもしれないけど、勉強したことに意味があったと思うわ。来年は社会福祉士試験を受けようかな」

 どこまでも、いつまでも、自分をリセットして変えていこうという、N子さんと、いっしょにぼくも、自分の人生をリセットしていきたいです。
 バージョンアップして、時には巣に戻して、と思います。

(4月7日追補)

 今年の第22回介護福祉士試験の受験者は、15万3811人、合格者は7万7251人、合格率は50.2%です。
 介護福祉士の登録者は81万2152人(今年2月末現在)です。

 N子さんが挑戦したいと言っている社会福祉士は、今年1月末に第22回社会福祉士国家試験が実施されました。
 受験者は全国で4万3631人、合格者は1万1989人、合格率は27.5%です。
 介護福祉士よりむずかしいということですね。
 社会福祉士の登録者は、今年2月末で12万2431人で、介護福祉士の約7分の1です。

 

 

雨宮日記 3月31日(水) 娘のTさんからN子さんに退職祝い

2010年04月02日 05時48分33秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 3月31日(水) 娘のTさんからN子さんに退職祝い

 長女のTさんから、妻のN子さんに退職祝いで、お花をもらいました。
 そういう心遣い、ぼくもうれしいです。
 Tさん、ありがとう。

 古い人間関係の濃い、「歯科医院」に就職して、悪戦苦闘しているTさんに、いっしょに育ってくれた20数年間の感謝を言いたいと思います。

 ありがとう。
 Tさんや、次女のIさんがいたから、ぼくやN子さんは、がんばってこれたんです。

 もともと「親(おや)」という存在は、子どもが生まれた瞬間から、やっと親になるのであって、子どもが1才なら、親も1年目なんです。

 もっとも、母親は、子どもが受胎した瞬間から親になるのかもしれません。だから、親としては、母親の方が10ヶ月上です。

 親と子はいっしょに苦労して学んで,育っていくのだと思います。
 

雨宮日記 3月30日(火) N子さん退職したのでまずお掃除

2010年04月02日 05時39分55秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 3月30日(火) N子さん退職したのでまずお掃除

 N子さんは、グループホーム「○○の家」を3月31日付けで退職ですが、有休休暇が残っている一部だけを行使して、今日と明日は有休にしました。

 で、きれい好きで、部屋の模様替えが趣味のN子さんが、まず手始めに始めたのが、台所の大掃除。
 十軒町に引っ越してきて、17年目ですが、台所の木の椅子を拭いたら、すごくきれいになりました。
 びっくりです。
 まあ雨宮家は、年末の大掃除もしないし・・・。

 4月、5月は恐怖の月ですが。
 N子さん、家の中の掃除も大事だけど、社会や政治の掃除もして、きれいにしようね!と言って自分の部屋の片付け責任をなんとか、ごまかそうとしている雨宮です。
 

 

本と映像の森25 山之内重美さんCD「青いプラトーク」17曲

2010年04月01日 05時14分56秒 | 本と映像の森
本と映像の森25 山之内重美さんCD「青いプラトーク」ほか17曲、ポリドール、DCI-15375、税込み定価2867円

 「本と映像の森23」で紹介した本『黒い瞳から百万本のバラまで』の著者、山之内重美さんが自分で歌ったCDです。
 雨宮のおすすめロシア歌曲集です。

 ユニークなのは、すべての曲で、ロシア語の原語と日本語の訳詞を両方を必ず歌っていることです。
 こういう歌い方もあるのかと、感覚的に驚きました。
 それに、ロシア語の歌の感覚と、日本語での内容が両方わかって、いいですね。
 たとえばビートルズの「イエスタデイ」を英語で歌って、そのあと日本語訳詞でもう一度歌うということです。

 曲は、以下の17曲です。

 青いプラトーク、リンゴの花咲く頃、誰が知ろうか、リラの花、君知りて、スリコ、つる、道、小さなぐみの木、白樺は野に立てり、赤いサラファン、カチューシャ、ペトルスとマルーシャ、黒い瞳の、バイカル湖のほとり、私を責めないで、コサックの子守歌。
 
 アルバムの解説に「ロシアの恋歌を歌う」「愛の喜びと哀しみの様々な局面を歌っている」とあるように「愛」「恋」がテーマです。

 さらに、戦争の中での悲しい恋が描かれます。
 青いプラトーク、スリコ、道、ぞして「鶴(つる)」。

 この山之内さんの歌うアルバムで一番衝撃的だったのは「つる」です。

 作詞は北コーカサスのダゲスタン共和国の詩人ガムザートフさんが、1965年に来日し広島の原爆資料館でのショックを、自分の原語のアヴァール語で詩にしました。
 この詩がロシア語に訳され、売れっ子作曲家のフレンケリが曲にしたのが1969年でした。

 「見上げる夕暮れの空に 白い鶴の群れ
  あれは 遙かな 戦さの地に 倒れ 帰らぬ あなた」

 戦場で死んだ恋人を慕う少女の歌です。
 少女は、いつか、あなたと一緒に飛びますと、よびかけます。

 「空を行く 渡り鳥とともに 私も 
  いつか飛び立つだろう この世の命終えて 
  ふるさとの空に抱かれ 翼ひろげて 飛ぶよ」

 とっても、とっても、切ない歌です。

 山之内さんのバージョンでは、岸田今日子さんが書いたセリフが入っていて、雨宮は、これを聞くと、いちおう男性として、いつも泣かずにはいられません。
 ぼくと妻のN子さんの30年前の若かった時代を思い出して。
 雨宮とN子さんは「平和」な戦後の日本を苦労していっしょに生きてきましたが、それがもし、断ち切られていたら、と思うとすごく苦しいです。

 鳥が「生と死」の転換点になる、ということは宮沢賢治さんや、賢治さんの「銀河鉄道の夜」の死者の旅に関連して書きました。

 「つる」の少女の立場でいうと、「あなたが死んだ時に,私も死にたかった」「どうして私だけが生きていくの?」という感覚でしょうか。