現在に至るまで、たった7人しかいないというアメリカの名誉市民の一人で、
ノーベル平和賞も受賞している修道女のマザー・テレサさん。
若き日の彼女は、カトリック教会から派遣されたインド、カルカッタの学校で、
恵まれた環境に暮らす人々に地理の教鞭を取っていました。
その一方で、毎日目にするスラム街で暮らす多くのホームレスの子供達や、
貧しく、厳しい生活を送る人々にも
「なんとか学問を、、」
と、彼女は無料の「街頭学校」を開きます。
やがて彼女の活動に賛同した人々が集まり出し、
1950年には新たに独自の修道会を設立。
これが有名な「神の愛の宣教者会」。
テレサさん自身が語った同会の理念というのは......
「飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、
必要とされることのないすべての人、愛されていない人、
誰からも世話されない人のために働く」
その後、インド政府の協力も得て、
「死を待つ人々の家」と呼ばれていた古い寺院を改装した
「貧しき者達の為のホスピス」も開設していきました。
お金もなく、病に倒れ、ただただ成す術もなく道端に転がり、
まるで野に住む動物のように死に向かう人々を
「一人では死なせない」
と決意した彼女は、全ての宗教の壁も取り払い、
それぞれの人々が信じる形で看護し、
看取ることをホスピスの使命としていきました。
その活動はやがてインド国内は勿論、世界各地へと大きく広がっていきます。
名言の宝庫でもある彼女はこんな言葉も残しています。
「世界で一番恐ろしい病気は、孤独です」
——————東京。青山。
5月の晴れ渡った空の下。
明治神宮へと続く大きなケヤキが立ち並ぶ参道沿いにあるオープンテラスのカフェで、
平和色に霞んだ木漏れ日が差し込む中、
友人のH嬢と気分よく仕事の話などをしていた最中、ふと、
思い出したかのような口ぶりで彼女が言いました。
「ゆうべね、ナントナクFacebookを眺めてたの。
そしたらね、HAさん......いるじゃない。○×○×のマネジメントの。
そのHAさんが書いてた言葉が目に止まってね、、それがトテモ良くって、
ちょっと感動しちゃったの。。」
クールなキャリア系レディのH嬢にしては珍しく気持ちのこもった話し方をするので、
「らる!? 珍しいね(・ω・) 君にしちゃ。。どんな言葉?」
と、聞き返してみると、
「なんかね、HAさんも誰かに聞いた言葉らしんだけど、、
、、、思考に気をつけなさい。それは言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それは行動になるから、、みたいな!?、、感じ。。」
その彼女の答えを聞いていると......何やらちょっと記憶の隅にある様な言葉......
「あぁ、それ、、、マザーテレサだね。。有名。有名。」
記憶の糸を手繰れた僕は彼女にそう言いました。
「あ、そうなんだ。。
なんかさ、凄く良く解るなぁ、、って思ったのね」
クールな彼女の心やHAさんの心に染み入ったその
マザー・テレサさんの言葉というのは正確にはこんな感じ......
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
人の言葉というのはその時々の自分の状況や環境毎に響くものが変わったり、
決まったりもします。
この言葉の中に「今の」彼女やHAさんに触れる何かがあるのでしょうか。
僕としたら......
数あるテレサさんの名言の中で僕の内にある「何か」に触れてしまうモノといえば、
以下の詩になる感じでしょうか。。昔から一番好きなものでもあります。
きっとこの中には「僕に足りない何か」が含まれているのだと思います......
Give the world the best you've got anyway.
―――――あなたの中の最良のものを―――――
人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。
目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。
善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、し続けなさい。
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい。
あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。
気にすることなく、作り続けなさい。
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを、この世界に与えなさい。
たとえそれが十分でなくても気にすることなく、
最良のものをこの世界に与え続けなさい。
最後に振り返ると、あなたにもわかるはず。
結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです。
あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです。
テレサさんは自ら設立した「ホスピス」で、タブン、
長きにわたりとても多くの人々の「死」に直面していたのだと思います。
本意に反し、生涯を路上で送ってきたような人々の、
人としての尊厳や希望が全て失われてしまったような、
壮絶で悲しい沢山のエピローグに直面してきたのだと思います。
そんな一つ一つの尊き命の重さがまるで雪の様に彼女の中に降り積もり、重なり、
真っ白い大雪の重みの様になって、
彼女が発した多くの言葉の上に乗っているようにも僕には思えます。
映画「21g=21グラム」。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。
人が死亡した時、その直後の体重を測ると、
何時も決まってこれだけの重さが減っている......
そんな計測実験をしたお医者さんがアメリカにいました。
マジっすか!???!!(;゜0゜)
すると......
仮に「魂」のようなものがあるとして、
その重さは......「21グラム」
ホントっすか!? ( ̄ー ̄;
この映画はそんな「魂の重さ」をキーワードに綴られる物語。
ちょっと興味深いお話......
魂に重さなどあるのか?無いのか?は、
今もって確たる証明はされていませんが、
マザー・テレサさんは看取った多くの人々のそんな魂の重さまでも背負い、
運んだ様な人だったのでしょうか......
近年、彼女に関する様々な研究や調査の中で、
金銭の流れや医療手法に関しては幾つかの不備があったのではないか……
などの指摘がされたこともありましたが、
「仮に」そんなことが事実だとしても、
彼女が実際に行ってきたことは間違い無く、
誰もが簡単に出来る様な、
誰もに真似が出来る様なことではないと思います。
だから最後に記すこんな言葉にも、
そんな彼女の生き方が含まれている様にも思えますし、
重き真実が含まれているようにも思えます。
——————この世では、大きいことはできません。
小さなことを、大きな愛でするだけです—————————
ノーベル平和賞も受賞している修道女のマザー・テレサさん。
若き日の彼女は、カトリック教会から派遣されたインド、カルカッタの学校で、
恵まれた環境に暮らす人々に地理の教鞭を取っていました。
その一方で、毎日目にするスラム街で暮らす多くのホームレスの子供達や、
貧しく、厳しい生活を送る人々にも
「なんとか学問を、、」
と、彼女は無料の「街頭学校」を開きます。
やがて彼女の活動に賛同した人々が集まり出し、
1950年には新たに独自の修道会を設立。
これが有名な「神の愛の宣教者会」。
テレサさん自身が語った同会の理念というのは......
「飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、
必要とされることのないすべての人、愛されていない人、
誰からも世話されない人のために働く」
その後、インド政府の協力も得て、
「死を待つ人々の家」と呼ばれていた古い寺院を改装した
「貧しき者達の為のホスピス」も開設していきました。
お金もなく、病に倒れ、ただただ成す術もなく道端に転がり、
まるで野に住む動物のように死に向かう人々を
「一人では死なせない」
と決意した彼女は、全ての宗教の壁も取り払い、
それぞれの人々が信じる形で看護し、
看取ることをホスピスの使命としていきました。
その活動はやがてインド国内は勿論、世界各地へと大きく広がっていきます。
名言の宝庫でもある彼女はこんな言葉も残しています。
「世界で一番恐ろしい病気は、孤独です」
——————東京。青山。
5月の晴れ渡った空の下。
明治神宮へと続く大きなケヤキが立ち並ぶ参道沿いにあるオープンテラスのカフェで、
平和色に霞んだ木漏れ日が差し込む中、
友人のH嬢と気分よく仕事の話などをしていた最中、ふと、
思い出したかのような口ぶりで彼女が言いました。
「ゆうべね、ナントナクFacebookを眺めてたの。
そしたらね、HAさん......いるじゃない。○×○×のマネジメントの。
そのHAさんが書いてた言葉が目に止まってね、、それがトテモ良くって、
ちょっと感動しちゃったの。。」
クールなキャリア系レディのH嬢にしては珍しく気持ちのこもった話し方をするので、
「らる!? 珍しいね(・ω・) 君にしちゃ。。どんな言葉?」
と、聞き返してみると、
「なんかね、HAさんも誰かに聞いた言葉らしんだけど、、
、、、思考に気をつけなさい。それは言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それは行動になるから、、みたいな!?、、感じ。。」
その彼女の答えを聞いていると......何やらちょっと記憶の隅にある様な言葉......
「あぁ、それ、、、マザーテレサだね。。有名。有名。」
記憶の糸を手繰れた僕は彼女にそう言いました。
「あ、そうなんだ。。
なんかさ、凄く良く解るなぁ、、って思ったのね」
クールな彼女の心やHAさんの心に染み入ったその
マザー・テレサさんの言葉というのは正確にはこんな感じ......
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
人の言葉というのはその時々の自分の状況や環境毎に響くものが変わったり、
決まったりもします。
この言葉の中に「今の」彼女やHAさんに触れる何かがあるのでしょうか。
僕としたら......
数あるテレサさんの名言の中で僕の内にある「何か」に触れてしまうモノといえば、
以下の詩になる感じでしょうか。。昔から一番好きなものでもあります。
きっとこの中には「僕に足りない何か」が含まれているのだと思います......
Give the world the best you've got anyway.
―――――あなたの中の最良のものを―――――
人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。
目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。
善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、し続けなさい。
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい。
あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。
気にすることなく、作り続けなさい。
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを、この世界に与えなさい。
たとえそれが十分でなくても気にすることなく、
最良のものをこの世界に与え続けなさい。
最後に振り返ると、あなたにもわかるはず。
結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです。
あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです。
テレサさんは自ら設立した「ホスピス」で、タブン、
長きにわたりとても多くの人々の「死」に直面していたのだと思います。
本意に反し、生涯を路上で送ってきたような人々の、
人としての尊厳や希望が全て失われてしまったような、
壮絶で悲しい沢山のエピローグに直面してきたのだと思います。
そんな一つ一つの尊き命の重さがまるで雪の様に彼女の中に降り積もり、重なり、
真っ白い大雪の重みの様になって、
彼女が発した多くの言葉の上に乗っているようにも僕には思えます。
映画「21g=21グラム」。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。
人が死亡した時、その直後の体重を測ると、
何時も決まってこれだけの重さが減っている......
そんな計測実験をしたお医者さんがアメリカにいました。
マジっすか!???!!(;゜0゜)
すると......
仮に「魂」のようなものがあるとして、
その重さは......「21グラム」
ホントっすか!? ( ̄ー ̄;
この映画はそんな「魂の重さ」をキーワードに綴られる物語。
ちょっと興味深いお話......
魂に重さなどあるのか?無いのか?は、
今もって確たる証明はされていませんが、
マザー・テレサさんは看取った多くの人々のそんな魂の重さまでも背負い、
運んだ様な人だったのでしょうか......
近年、彼女に関する様々な研究や調査の中で、
金銭の流れや医療手法に関しては幾つかの不備があったのではないか……
などの指摘がされたこともありましたが、
「仮に」そんなことが事実だとしても、
彼女が実際に行ってきたことは間違い無く、
誰もが簡単に出来る様な、
誰もに真似が出来る様なことではないと思います。
だから最後に記すこんな言葉にも、
そんな彼女の生き方が含まれている様にも思えますし、
重き真実が含まれているようにも思えます。
——————この世では、大きいことはできません。
小さなことを、大きな愛でするだけです—————————
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