雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

ウネリと螺旋

2013-01-07 00:02:26 | 面白い...パワスポ寺社
世界一のベストセラー「聖書」。
その「旧約」部分の冒頭にある「創世記」の中で、
神の創りし最初の人であったアダムと、
その肋骨から生まれた妻イブ(エバ)は、
住んでいた楽園「エデンの園」で、神から
「決して食べてはいけない......」
と言われていた禁断の果実「善悪の知識の実」を食べてしまいます。
最初にイブ(エバ)が食べて、その後、
彼女がアダムにも勧めて食べさせるのですが、
この時にイブに果実を食べる様にそそのかした動物というのが......蛇。



今年の干支(えと)。



昨年末から大ヒットしている映画
「エヴァンゲリヲン(エヴァンゲリオン) 新劇場版 Q」
も主軸となるストーリーである「人類補完計画」のベースとしては、
この創世記に書かれている人類の
「原罪」〜「失楽園」の話しを元に描かれています。
碇ゲンドウは楽園にあったもう一つの木「生命の樹」の実までも手にい入れ、
人が神に進化する事を目指しているのに対し、
ゼーレは全てを無に帰する贖罪により人類を新生するのが目的......



アッ!?(・_・)
話し逸れそ......戻さな......



新年にアチコチ挨拶をしていたら、
「蛇ってちょっと......」
「なんか......ヘビ年って、どーなんだろか......」
という様な声を、
他の干支(えと)の時とは違い、チラホラと耳にしました。
そもそも、干支というのは古代中国で考えられ、
日本に伝わって来たもの。
最古の記録では「殷=いん」の時代の甲骨文字にまで遡れるらしく、
紀元前200年代の「秦=しん」の時代には既に広く使われていたようです。
その最古の甲骨文字の資料では、
当時の干支は今の動物とは少し違っていて。
犬や猪(イノシシ)などはいなくて、
鹿さんや豚さんなどが入っていたり、
中国以外の国や地域では、
今でもそれぞれまったく違う動物が組み込まれていたりしています。
よく受験勉強などで歴史の出来事を覚える際に
「語呂合わせ」を使ったりしますが、干支もソレと同じく、
12分割された時間、日、月、方角......
「周り」「周期」などを表す漢字に対し、
その土地土地でよく見られる動物を、
誰でも覚えやすいように語呂をよく当てはめたもの......
というのが真相の様です。



そう、干支とは本来「ただの記号」です。



ここに深い意味を見出そうとすると......
ハマります。多分。
NOT お勧め。



だいたい「子=ね=ネズミ」から始まるのもよく意味が解りません。
現在、世界中の多くの国が使っている「西暦=グレゴリオ暦」における
「紀元年」に今の日本の干支を当てはめてみると、
ネズミではなくて「酉=とり」年ともなりますし。
西洋のカレンダーを使いながら、
その起源とズレがある干支も重視している......なんて......



なんだかよくわかりません。



記号です。きっと。ええ。



ただ、日本やアジア世界のアチコチで
ズーーット長いこと使われ続けているという裏には、
上記した様な周期を覚えやすく記述するという便利な道具的役割や
習慣という理由以外にも、
何かしらの意味や存在意義みたいなものが含まれているかもしれません。
偶然にしても、これくらい長く、広い地域で使われているということは、
もしかしたら偶然でない何かが?ソコにある可能性も。
そんな考え方でもって、
干支に「あえて」何かの意味を見出そうとすれば、
その12年という時間の持つ何らかの周期性!?や、
当てられた動物自体が持つ何らかの力や特徴、存在意義......などが、
もしかしたら面白い意味や関連性を持っているのかも?しれません。
例えば、冒頭に記した「創世記」から考えるに、
聖書で「善悪の知識の実」をエバに食べさせたヘビは
「悪」に象徴されることもありますが、
同時に「知恵」の象徴ともされます。



——————ヘビ年は、何かを勉強するには良い年!?なのでしょうか。



さらに、一般的にヘビというのは「脱皮」をします。
それを自己再生と定義すると......



——————ヘビ年は、
新たなる自分へ向けて生まれ変われる年となる可能性。



また、脱皮は古来より人々に「死と再生」や
「永遠の命」をイメージさせ、そんなことから、
ヘビは良くも悪くも世界中で神格化されてきたという歴史も有ります。
一部で有名!?な「ウロボロスの環」も、
この働きや力を象徴化したものです。

ギリシャ神話においてもヘビは「生命力」の象徴であり、
杖(つえ)に1匹のヘビが巻きついたモチーフは
「アスクレーピオスの杖」
と呼ばれ、欧米では「医療」「医学」を象徴し、
「世界保健機関」のマークにまでなっています。
世界中の救急車の車体や軍隊の医療部隊の紋章などにも多く描かれています。

さらに、
杯に1匹のヘビが巻きついたモチーフというのもあって。
こちらは「ヒュギエイアの杯」と呼ばれ、
「薬学」の象徴ともされています。

ギリシャやローマの神話に登場する知恵と商業、錬金術の神
「ヘルメス」が持つ杖には2匹のヘビが巻きついているのですが、
コレも世界中の様々な所で「知恵」と
「富」をもたらす紋章として使われています。

他にも、
ヘビ皮のお財布を持ち歩いていたりする人もいるのではないでしょうか。
そう思うと「ヘルメス」ブランドのヘビ皮財布なんて
「超お金持ち!」
となれる様なものなのかも?しれません。

中国神話でも、人類を創り、文化を与え、
災厄から人々を守ったという創造神「伏羲=ふっぎ」は
ヘビの体を持つ神として伝えられていますし、
創造の神々と蛇とは実に様々な地域で密接に関連づけられていたりもします。

インド神話においても「蛇神」は世界創造の重要な力を持ち、
その役割を果たす神とされています。

日本においても、
ヘビは太古から豊穣、農業の神として各地で崇められてきました。

成立年代も分からない、
日本最古の神社の一つと言われる奈良県の「三輪山」。
その山体自体を御神体とした「大神神社=おおみわじんじゃ」。
そこに祀られる、全国にも多くの分社を持つ神
「大物主=オオモノヌシ」
......というのは、さりげなーーーく記せば......
実は......ヘビです。
それも、とんでもなくデカイ......

そんな巨大な「大神神社」の摂社には、
久延毘古神社(くえびこじんじゃ)や磐座神社(いわくらじんじゃ)、
狭井神社(さいじんじゃ)などが有って。
それぞれ「知恵の神」「薬の神」とされていて。
境内には「くすり道」「薬井戸」なんてものもあります。
とても不思議な事に、何故か?
世界中のヘビ神話
と同じご利益を持つ神々が祀られていたりもします。
もし、この記事を読んでから大神神社に行かれるような方がいたとしたら、
「何故?この働きの神々がココに居るのだ?」
ということナドも分かり、
色々と楽しめるかもしれません。(^^)

そして、最新の量子論によると、
僕らや宇宙を作る物質の最小単位である「量子=粒子」の正体は
「粒」でもなければ「波」でもありません。
アインシュタインやボーアを筆頭に、
物理学者の間で長年激しい論争を巻き起こしていた、この

「量子は粒か?波か?」

という議論は、

その両方の特徴を持っているたった一つの形態を

「思いついた!」

という事で終止符が打たれもしました。

それが......

「ヒモ=紐=ひも」

です。

僕らの体や宇宙を創るエネルギーである「粒子」の正体は、

波の様にウネり振動するヒモ。

そう、DNAも......ヒモ。

二本のヒモが螺旋状に絡み合う形。

上記した「ヘルメスの杖」も......同じ形。

ヘビの体や在り方というのは、
そんなことも表している形でもあるのでしょうか?
太古の昔から人々は「うねる長いもの=ヘビ」の形態が、
万物を創造する大元の力......
「エネルギー」を体現している姿なのだ......と、
分かっていたのでしょうか。



エネルギーは常に「螺旋=らせん」を描きます。
宇宙、自然界のエネルギーは常に「うねり」ます。
川も蛇行し、波も海もうねります。
雷も台風も竜巻もオーロラもうねります。
そんな姿を人々が「自然神」として形象化したのが「龍」......
とも言えます。



ヘビは昨年の干支であって、そんな龍にも似ています。



ヘビから始まり、そこに髭がはえ、角がはえ、
手足が出て来て、鋭い背鰭や爪が出て来て、
大きくなって、空を飛ぶことも出来るようになって。
綺麗に輝く鱗や光を纏った時に龍となる。
ヘビから始まり、龍にまで成長していく巡り、周期......
そんな意味での干支の周り。
そんな干支の回りに関しても、
もし意味をもたせていくとすれば、
「子=ねずみ」年がスタートということより、
僕にはどうも、このヘビ年がスタート!
という形の方がしっくりと来ます。
エネルギーの初期状態である「蛇」さんから始まり、
干支中唯一の「想像上=夢上」の動物である
「龍」さんに辿り着いて一巡する。

人が想像を形にしていく。

夢を実現させていく巡り。

ヘビ年にあえて意味を見出そうなどとすれば、
創造のエネルギーを蓄え持って様々な可能性がスタートする年......
ということかもしれません。



今年はこの国の長い歴史上、
初めて伊勢神宮と出雲大社の遷宮が重なり、
マヤ暦でも新しい暦に入った年。
そこに知恵と生命の根源力であり、
始まりのエネルギーの象徴でもあるヘビで表される年も重なります。



......色々と記しましたが、こんなことを考えると
「ヘビ年ってあんまり、、」
って思っている方でも、決して悪くは無い年!?と、
思えたりなんか......しないか、な......( ̄. ̄;)ンー



奈良県大神神社の大鳥居。
神体の三輪山の額縁の様にも見える巨大さ( ゜o゜)!
境内には白ヘビを祀る巨大な「巳の神杉=みのかみすぎ」があります。
こちらも古い携帯写真ですが......
これ......



ココは途轍も無い神社ですから、
不思議ちゃんが、と、行った際には......
お大事に。。( ̄+ー ̄)


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2 コメント

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こくもりさんへ。 (amenouzmet)
2018-05-04 17:38:37
妄想じゃなさそうですね(^ν^)
返信する
amenouzmetさんへ (こもりく)
2018-05-04 13:57:18
今年の春の
三輪のお山はいつもと
ちょっと様相がちがうように
思っています。

新緑が早かったのも
手伝い
色、鮮やかな感じで
動いているように思えます
(ひどい、妄想)
そんなこと、あるわけないやん!と
笑ってください。

過去の記事を読ませていただくと
よくここにたどりつきます。

まるでパズルのようで
楽しく読ませていただいています。

勉強にもなります(*^^*)

ありがとうございます!
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