イチローさん。
心躍る沢山の瞬間をありがとうございました。
これからも何かと、勝手に、期待しています。(^^)
感謝と尊敬と称賛と。
寂しさと祝福と。
優しさとあたたかさと。
少しばかりの嫉妬と羨望と。
僕も含め、多くの人々から向けられるそんな感情が入り混じった
現役最後の試合が終わった後は、
一問一答的な形の引退会見も行われていました。
そこでは、いつものごとくイチロー節が全開で。
似て非なる、強固な自信と自己陶酔と、
その間を行ったり来たりする感情を基礎として、
そんな基礎テーブルの上で一つ一つの言葉の意味と力とを意識して、
考えて、慎重に選択して紡ぎ出す。
そんな彼の言葉には常に印象的なものが多く。
翌日からは様々なメディアや人々がその言葉を伝えたり、
感想を述べたりもしていました。
そんなイチローさんが会見で語ったことの中で、
以下に転載する部分には、僕も友人と話したことなどがあったりもして。
今回は、それを少しだけ記し残しておこうかと。
備忘録という感じでしょうか。(^^)
===================================
<冒頭辺りでの質疑>
——————子供達にメッセージをお願いします。
——————シンプルだな。メッセージかー。苦手なのだな、僕が。
野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。
自分が熱中できるもの、
夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、
そういうものを早く見つけてほしいと思います。
それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、
壁に向かっていくことができると思うんです。
それが見つけられないと、
壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。
いろんなことにトライして。
自分に向くか向かないかよりも、
自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。
<最後の方での質疑>
——————イチロー選手の小学校の卒業文集が有名で、
「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです」
と冒頭に書いていますが、
(子供時代の自分に)どんな言葉をかけたいですか。
——————お前、契約金で1億ももらえないよって(会場笑)。
夢は大きくとは言いますけど、なかなか難しいですよ。
ドラ1の1億って掲げてましたけど、全然遠く及ばなかったですから。
ある意味では挫折ですよね。それは。
こんな終わり方でいいのかな。
なんか、最後はキュッとしたいよね。
——————昨年、マリナーズに戻りましたけれども、
その前のマリナーズ時代、
「孤独を感じながらプレーをしている」
と話していましたけど、
その孤独感はずっと感じながらプレーしていたんでしょうか。
それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。
——————現在はそれはまったくないです。
今日の段階でまったくないです。
それとは少し違うかもしれないですけど、
アメリカに来て、メジャーリーグに来て、
外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。
このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、
人の痛みを想像したり、
今までなかった自分が現れたんですよね。
この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、
体験しないと自分の中からは生まれないので。
孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。
ありましたけど、
その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。
だから、つらいこと、
しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、
でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく、
そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。
===================================
イチローさんのこの辺の話を聞いて、
ある男性の友人はこう言うのです......
「いやね、自分が夢中になって熱中できるものがある、見つかる、って、
ソレこそがなかなか持てないものなんだよね。凡人はさ。凡人だから。
寝食を忘れて、苦労も忘れて、
そんなふうにして熱中出来るものが見つからないから苦労してるわけでもあってさ。
そこがさ、誰でもみつかる!なんて言い切っちゃうのは、
やはり、見つけられた人が言うことであって。
それこそが実は特別であって。
そこは羨ましいよなぁ......
俺とかはさ、どうやって生きるエネルギー?モチベーション?
を見い出していったらいいの?とかさ。
ちょっと分からなくなるんだよね」
僕はしばし思いをめぐらせ、
そして、こんな話をしました......
「家族がいるじゃん。ちみ。
子供は?奥さんは?親は?大好きな人は?友達は?
そういう人のために、
そういう人を喜ばせることに熱中する、とかさ。
それでいいんじゃね?
凡人なんだから。俺ら。
それ以外に熱誠を注ぐものがないとしても、さ。
おまえが元気に働いているのを見て、それで喜んでくれて、
安心もしてくれる人がいるなら徹底的に働けばいいじゃん。
働きすぎで心配する人がいたら、
休んで怠けるところを見せればいいじゃん。
味気ない仕事?だろうがなんだろうが、
その為に働けばいいんじゃないの?
もう少し言えばだよ、
熱中出来る対象はなにもスポーツとか人でなくてもいいかもしれないし。
犬や猫やペットや楽器や車や絵描きや日曜大工でも、なんでも。
でもさ、そのことで得られる経験や知見や感慨とかはさ、
野球に全てを注いで得られるソレとあまり違いは無いと思うけどね。
それこそがイチローの言う通り!でさ、
そんな大切な人やモノを守るために、達成する為に、
自分に出来る最大最高の努力と研鑽と色々な想いと、きつい毎日と、
そんなコトを乗り越えて、常に真っ直ぐにやってますか?
ってな話じゃん?
同じじゃね?
違いがあるのだとすれば、自分が注ぐ情熱や誠意の差かもしれないし。
目指しているレベルの違いかもしれないし。
それは対象がなんであるか?の差ではなく、
自分から注ぎ込むものの差じゃん?
もし、だよ。
もしそれをイチロー並みにやれてたら必ず相手を幸せにしてあげれてるだろうし、
自分もなってると思わへん?
イチローの野球ぐらいの報酬と名声とまではいかないかもしれないけどさ、
それでも、自らを凡人だと言うのであれば、
本当にそう思っているのならば、だ、
自分が納得する様にはなってるんじゃないかなぁ......なんてさ。
熱誠を注ぐ対象は守りたい人そのものだけでも十分なんじゃないか、と。
おおかた一緒なんじゃないかって、そう思うよ。俺は」
「うーーん。。スケールの違いがありすぎる話な気もするけど.....」
「うーーーんんん。。そだな。
それはなんともしがたいな......否定はせぬ」
「ま、いいか。確かに。
そーだな。大切な人間のために頑張ってるわな。俺も。
それでいいか」
「いいんだよ。それで。
野球が大切な人とかになってるだけの話でさ。
それだってかなり幸せなことじゃね?スゲーことじゃん」
















巡りて湧くは 人の愛、、かな。
☆イチロー備忘録シリーズ☆
【イチロー備忘録】
【イチロー備忘録 3】
心躍る沢山の瞬間をありがとうございました。
これからも何かと、勝手に、期待しています。(^^)
感謝と尊敬と称賛と。
寂しさと祝福と。
優しさとあたたかさと。
少しばかりの嫉妬と羨望と。
僕も含め、多くの人々から向けられるそんな感情が入り混じった
現役最後の試合が終わった後は、
一問一答的な形の引退会見も行われていました。
そこでは、いつものごとくイチロー節が全開で。
似て非なる、強固な自信と自己陶酔と、
その間を行ったり来たりする感情を基礎として、
そんな基礎テーブルの上で一つ一つの言葉の意味と力とを意識して、
考えて、慎重に選択して紡ぎ出す。
そんな彼の言葉には常に印象的なものが多く。
翌日からは様々なメディアや人々がその言葉を伝えたり、
感想を述べたりもしていました。
そんなイチローさんが会見で語ったことの中で、
以下に転載する部分には、僕も友人と話したことなどがあったりもして。
今回は、それを少しだけ記し残しておこうかと。
備忘録という感じでしょうか。(^^)
===================================
<冒頭辺りでの質疑>
——————子供達にメッセージをお願いします。
——————シンプルだな。メッセージかー。苦手なのだな、僕が。
野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。
自分が熱中できるもの、
夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、
そういうものを早く見つけてほしいと思います。
それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、
壁に向かっていくことができると思うんです。
それが見つけられないと、
壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。
いろんなことにトライして。
自分に向くか向かないかよりも、
自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。
<最後の方での質疑>
——————イチロー選手の小学校の卒業文集が有名で、
「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです」
と冒頭に書いていますが、
(子供時代の自分に)どんな言葉をかけたいですか。
——————お前、契約金で1億ももらえないよって(会場笑)。
夢は大きくとは言いますけど、なかなか難しいですよ。
ドラ1の1億って掲げてましたけど、全然遠く及ばなかったですから。
ある意味では挫折ですよね。それは。
こんな終わり方でいいのかな。
なんか、最後はキュッとしたいよね。
——————昨年、マリナーズに戻りましたけれども、
その前のマリナーズ時代、
「孤独を感じながらプレーをしている」
と話していましたけど、
その孤独感はずっと感じながらプレーしていたんでしょうか。
それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。
——————現在はそれはまったくないです。
今日の段階でまったくないです。
それとは少し違うかもしれないですけど、
アメリカに来て、メジャーリーグに来て、
外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。
このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、
人の痛みを想像したり、
今までなかった自分が現れたんですよね。
この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、
体験しないと自分の中からは生まれないので。
孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。
ありましたけど、
その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。
だから、つらいこと、
しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、
でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく、
そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。
===================================
イチローさんのこの辺の話を聞いて、
ある男性の友人はこう言うのです......
「いやね、自分が夢中になって熱中できるものがある、見つかる、って、
ソレこそがなかなか持てないものなんだよね。凡人はさ。凡人だから。
寝食を忘れて、苦労も忘れて、
そんなふうにして熱中出来るものが見つからないから苦労してるわけでもあってさ。
そこがさ、誰でもみつかる!なんて言い切っちゃうのは、
やはり、見つけられた人が言うことであって。
それこそが実は特別であって。
そこは羨ましいよなぁ......
俺とかはさ、どうやって生きるエネルギー?モチベーション?
を見い出していったらいいの?とかさ。
ちょっと分からなくなるんだよね」
僕はしばし思いをめぐらせ、
そして、こんな話をしました......
「家族がいるじゃん。ちみ。
子供は?奥さんは?親は?大好きな人は?友達は?
そういう人のために、
そういう人を喜ばせることに熱中する、とかさ。
それでいいんじゃね?
凡人なんだから。俺ら。
それ以外に熱誠を注ぐものがないとしても、さ。
おまえが元気に働いているのを見て、それで喜んでくれて、
安心もしてくれる人がいるなら徹底的に働けばいいじゃん。
働きすぎで心配する人がいたら、
休んで怠けるところを見せればいいじゃん。
味気ない仕事?だろうがなんだろうが、
その為に働けばいいんじゃないの?
もう少し言えばだよ、
熱中出来る対象はなにもスポーツとか人でなくてもいいかもしれないし。
犬や猫やペットや楽器や車や絵描きや日曜大工でも、なんでも。
でもさ、そのことで得られる経験や知見や感慨とかはさ、
野球に全てを注いで得られるソレとあまり違いは無いと思うけどね。
それこそがイチローの言う通り!でさ、
そんな大切な人やモノを守るために、達成する為に、
自分に出来る最大最高の努力と研鑽と色々な想いと、きつい毎日と、
そんなコトを乗り越えて、常に真っ直ぐにやってますか?
ってな話じゃん?
同じじゃね?
違いがあるのだとすれば、自分が注ぐ情熱や誠意の差かもしれないし。
目指しているレベルの違いかもしれないし。
それは対象がなんであるか?の差ではなく、
自分から注ぎ込むものの差じゃん?
もし、だよ。
もしそれをイチロー並みにやれてたら必ず相手を幸せにしてあげれてるだろうし、
自分もなってると思わへん?
イチローの野球ぐらいの報酬と名声とまではいかないかもしれないけどさ、
それでも、自らを凡人だと言うのであれば、
本当にそう思っているのならば、だ、
自分が納得する様にはなってるんじゃないかなぁ......なんてさ。
熱誠を注ぐ対象は守りたい人そのものだけでも十分なんじゃないか、と。
おおかた一緒なんじゃないかって、そう思うよ。俺は」
「うーーん。。スケールの違いがありすぎる話な気もするけど.....」
「うーーーんんん。。そだな。
それはなんともしがたいな......否定はせぬ」
「ま、いいか。確かに。
そーだな。大切な人間のために頑張ってるわな。俺も。
それでいいか」
「いいんだよ。それで。
野球が大切な人とかになってるだけの話でさ。
それだってかなり幸せなことじゃね?スゲーことじゃん」
















巡りて湧くは 人の愛、、かな。
☆イチロー備忘録シリーズ☆
【イチロー備忘録】
【イチロー備忘録 3】
いつもありがとうございます☺️
そだねー。ちょっと泣けるかもねー。愛なるものなのかなぁ。。
幸せだなぁ と思いました。
愛を感じます。
みんなの為になっていると思います
小さいことは大きいことに繋がっているから
イチローさんのように
闇を闇のまま終わらせない
諦めない旅を続けなければならない
のだと思います
現地の、ベースボールの発祥の国の子供から大人までが、イチローさんのプレーに熱狂していたのを覚えています。
今回が引退になるであろうと、指定席は取れませんでしたが、立ち見を確保し、最後の試合を観ることができました。
これからも、多方面にわたる活躍をしていただけると楽しみにしております。
イチローさん、お疲れさまでした。