これは、原発論議の30です。
今、夜の11時ですが、再び、書き始め、誤変換も直し始めます。タイトルの右側に△印が入ったら、完成だとお思い頂き、(それは、午前零時半を見込んでいますが)、もう一度覗いてやっていただけますと幸いです。
今日から、原発事故以来、第五週目に入ります。私の怒りは最初、メディアと、責任者たちに向かいました。ただ、あれがレベル7だと発表されて以来は、『収束には時間がかかるというのがコンセンサスに成ったみたいで、それ以上はメディアを、追求するのは止めておきましょう。
で、今、気にかかっていることの、ひとつとして、今度は、原発地元民の、甘えすぎということへ、論及の矛先を移したいと思います。
今日のタイトルは、いささか以上に、あざといです。その上、後半部分が、私が伊那嶺知事をほめているみたいな誤解を生むかもしれません。
私は、よく『お母さんみたいに、振舞う』といわれますが、佐藤、現・福島・県知事をはじめ、双葉町、大熊町、飯舘村の役場で、必死に働いている首長や、吏員の上に立つ人間でもありません。
副題1、『保障費は、結局税金から出るのです』
だけど、今朝、15日のニュースで川俣村の村長さんが登場して、国の計画避難を批判し、一方でNHKスタヂオ内に、官房副長官(ですか?)が登場して、低姿勢で、『こっちが、悪うございました』といっているのを見て、大きな違和感を持ちました。
原発地元民に、ご苦労が一杯あるのは、わかっています。今、そちらを責めると責める私が鬼と見えるでしょう。自分の評判が悪くなります。でも、大切なのは、真実を語ることです。
今回の不幸は、原発の真実が、この日本国内では、ほとんどの人に知らされていなかったという側面にもかかっているのです。
もし、原発地元民が、私が書いている文章の、幾つかを事前に理解していたら、さっさと、逃げ出していると思いますよ。
で、今まで書いてきたことの中で、最も大切なことを簡単にまとめると、
*1、原発が熱を出す仕組みは、今までの炭や石油とは、まったく違う。今までのは、酸化という化学反応に基づいているので、熱が低くなる(つまり、さめる)と消える。
*2、原発の場合は、核分裂という仕組みで発熱。自分自身の内部から熱が起こってくるものなので、水をかけて冷やしても消えないが、高熱に成ると、非常に恐ろしい形の爆発を起こし、世界中に死の灰をばら撒くので、水は掛け続ける必要があり、その結果、汚染水の垂れ流しも続く。
核燃料棒が、今は暴走を始めている。その上、あそこには、チェルノブイリの2倍(?)、広島型、ぴかどんの、1000倍程度の核燃料が置いてある。
使用済みという言葉はまやかしであり、引き続いて、大爆発を起こす能力をもっている。
こういうわかりやすさで、説明する人間がいないのだと感じています。だから、目に見えない放射能被害に対して、実感を抱けないのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~
その上、レベル7も、今頃発表をされていますね。そういう、情報隠蔽策に対する不信感が、強いのは理解できます。15日正午のNHKニュースでも、JA(昔の農協)の代表が、東電を訪問して、風評被害の賠償を求めている映像が出ました。
怒りが高いのはわかります。だけど、あなた方は、格段に恵まれているという事も忘れてはなりません。今の日本は平和で、国力もまだあります。だから、岩手県の三陸沖の人たちも含めて、何らかの災害保障費は国として出せる段階にあります。
それは、本当に幸運なことなのですよ。
比較して第二次世界大戦、敗戦時(1945年8月15日)を考え直して見ましょう。
特に保障費がでないケースを上げていきます。
*1、東京大空襲、横浜への空襲、を始め、全国で家を焼け出された人たちは一杯います。広島や長崎もその一種の変形です。
が、家を再建する費用を出してもらえたでしょうか。誰も、出してもらえず、一切を、自分もちで、人々は戦ってきたのです。
*2、亡くなった人たちに、保障費が出ただろうか?
その大空襲、および、広島、長崎の原爆で、亡くなった人たちへ、一時金とか、見舞金が出たでしょうか?
戦死された人たちには出ました。が銃後の家族には出ませんでした。
それから、一回既に述べてある、満州からの引揚者たちへ、対する措置です。すずめの涙ほどの、一時金が出て(?)、それで終わりです。
さすがに、70を超え、80を超えた、残留孤児(特に日本に帰国後、生活が困難をきたしている人)には、生活保護費みたいな小額のお金が出ているみたいですが、それ以外に、不条理な、政策やら、社会の変動によって、不幸にさらされた人は過去に一杯いるのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
で、私が怒っているのは、今、あなた方へ出されている『避難勧告』は、いじめではなくて、救済だという事を、認識していないことなのです。ぶつくさ文句を言うのは、勝手です。だけど、見ていて嫌悪感を持ちます。
その救済は、あなた方より、貧乏かもしれない、都会の若者の労働の結果、集まった浄財(=税金)で行われるのです。あなた方はご自分の不勉強空招いた不幸であるという部分を棚に上げて、菅首相の責任(または、最末端の役人)の責任ばかり問いますが、なんと、汚い精神だろうと、うんざりします。
返す返すも悔しいのは、
『あなた方は、どうして、原発に反対しなかったの』という事です。だから、厳しい言い方ですが、『今回の不幸も、一種の自己責任でしょう』とまで言いたくなってしまいます。
そして、「最初はわからなくても仕方がありません。だけど、原発ができてしまった後も、チェルノブイリの事故が起きたのですから、そのとき、どうして、勉強しなかったのですか?」と問い合わせたいです。
もちろん、『わしは農民だから、学問のことはわからねえ」という声もあるかも、しれません。だけど、その地域にある中学校、および、高校の理科の先生は、いままで、何をしていたのだろう。理科の先生なら、私がわかっているくらいのことはわかるはずです。もし、自由に意見がいえない空気があるのなら、この日本のKYとか、言うムードがいけなかったのです。つまり、そこが私に言わせれば、洗脳の結果なのです。
でもね。こうなったら、目覚めてください。3.11以降の新聞をしっかり学んでください。付け焼刃でいい。せめて、新聞に書いてあることぐらい、血肉になるほど、理解してください。
~~~~~~~~~~~~~
副題2、『自己責任の傾向を、強めよう。そして、自己責任で勉強しよう』
もちろん、何度も言っているように、この核燃料に関しては、すさまじい、言論統制がしかれていて、その真実に接しにくい傾向があります。ありますけれど、事故が起こるたびに詳細な新聞記事が出ます。チェルノブイリのときも文殊のときも。それを、丁寧に読むだけでも、だいぶわかります。
だから、他の原発地元民は、すぐ、大・お・勉強会を開かないといけません。個人として、核燃料の真実やら、原発の真実をしっかりと勉強する必要はあります。
『京都府が、今までは、半径10キロ以内の避難体制を考えていたが、これからは、半径20キロ以内で考え直そうと思う』として、会議を開いている映像が出ました。それは、他の都市や、市町村でも同じことをしないといけませんが、第一は、個人の知識の把握です。それによって、蔬菜、や、酪農、稲作の経営体制も定まるし、投資や貯蓄のバランスも変わってきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~
何よりも、心構えが、かわってきます。私はかねてより、避難所で、ただ、ねっころがっているというのは、もったいないと思っていました。『田舎の人なのに、都会の人より、動かないのだな。それはどうしてだろう』と、不思議でした。
都会の、人間は、車を持たないケースも多くて、結構歩きます。
一日に、五キロ歩くなんて、ざらです。普通の歩き方で、一時間に4キロ歩いています。母が老人ホームに入って死ぬまでの6年間の私は、いったん、東京へ出ると、11時間ぐらい帰りませんでした。電車に乗っている時間帯、および、レストランとか、喫茶店に入っている時間帯を除けば、ほぼ5時間は歩いています。となると、駅の階段とか、駅の中で歩く部分も入れて、軽く、10キロは、越す距離を歩いているでしょう。しかも、一週間に二回ぐらい。
となると、『田舎の人は、頻繁に出る郊外型電車がないために、車を多用しているから、足がなまっちゃって、歩く習慣がないのかな?』 となってきます。
避難所で、一ヶ月もぼんやりとすごすのなら、勝手に、家に帰って、車を取ってきたりしてもいいんですよ。ペットを迎えに行ってもいいんです。私が何度も「逃げなさい」と言っているのは、もっと、大きな爆発が起きる可能性があるから、「逃げなさい」と言っているのだし、これから、積算放射能はどんどん、増えるでしょうから、永住を期待しないでいることが大切だから、そういう面で、「逃げなさい」といっているわけで、
一回、五時間ぐらい、自分の家に帰るのぐらい、なんでもないことなのです。
早くそれをした方がいいのです。そのやり方ですが、自衛隊に頼んだり、警察にバスを手配してもらうのもいいでしょう。
が「どうして、そんなに、受身なんですか?」
と、腹立たしいです。住民同士が協力して、一台の車に何人も乗って行って、旧バス停を選んで、「ここに、午後、三時に集合しましょうね」と決めておけば、今まででも、
何度も家に帰って、貴重品やら、食料を取ってくる可能性はあったのです。
どうして工夫をしないのだろう。ご自分でも、頭と体を使って、考えてください。
原発避難者たちの、住まいは高台にあって、津波被害にあわなかったケースが多いでしょうから、家も車も残っているケースが多いでしょう。さっさと、自己責任で、行動してもよいんです。そうすれば、政府の取り組みに対する怒りも減るでしょう。『今まで無駄な時間をすごしてきていて、なんでいまさら、方針変換なのだ』という怒りもあるのでしょうから。県、レベルではね。
~~~~~~~~~~~~~~
副題3、『低レベルの、密告は無視しよう』
その際に、密告などしないこと。「あの人は、集団の規則を破っているなど」と、市や、町役場のひとに密告をしないこと。これも大切です。
どうして、こんなことまで、大人である、読者の皆様に言うかというと、この間、嫌なニュースを聞いたのです。
さんちゅと、言う野菜が、千葉県で、出荷制限に出会ったらしいのです。で、さんちゅを栽培している農家が旭市には、たくさんあって、出荷場所が、15箇所ほどあるそうですが、そのうちの一箇所が、出荷制限の制限放射能が低減したからかな。それとも、自分で計って低いと考えたからかな。
スーパーイオンに出荷したらしいのです。
それが、どこから、密告をされたかは不明ですが、ともかく、密告をされて、
スーパーイオンが謝罪をして、「ただ、こちらでも、検査しましたが、無害でした」といっていましたが、
本当に嫌なニュースだと感じました。だって、一方で「買ってあげましょう。農家を支援しましょう」と、大合唱でしょう。今の段階では、私だって大丈夫だと思いますよ。また、駄目だというのなら、さんちゅだけではないはずです。どうして、さんちゅだけ、放射能が集中します。ほうれんそうだって、小松菜だって同じこと。一切、旭市からは、野菜は出荷できないとなります。
茨城県に、農業支援をしましょうというときに、どうして、福島からは、より遠い千葉県が槍玉にあって、攻め立てられるんでしょう。もちろん、抜け駆けをした一軒の出荷場所が憎まれたのは、わかります。だけど、こういうニュースを伝えるメディアは、よく考えて、大局観から見て、国民全体の感情に対して、悪い傾向であると思ったら、出さないで欲しいです。
ともかく、矛盾が一杯です。
ある程度、マスでないと、保障などが、要求しにくいのもわかります。
だけど、「何もかも、上に任せるというのは、不自然というか、バカみたいだ。ブタ化しすぎている」と、感じます。サバイバル法は、それぞれ、個人で、考えが違っていても結構でしょう。ある程度の主体性が必要です。
もうひとつ報道して欲しくなかった嫌なニュースは、東電の社員が、非常に初期に、二人ほど、福島第一原発から逃げ出した件です。かれらは気分が悪くなったといって、配置転換をさせてもらえました」。福島第二原発に配置換えをさせてもらったのです。16日ごろNHKが伝えたものですが・・・・・これも、『何をしているのだ。せめて、報道を差し控えるのが筋であろう。東電は何で、こんなばかげたニュースを外へもらしたのだ。駄目だなあ』と思いました。
が、東電が、とんまなことを数々繰り返しているのも、
この核燃料にまつわる、閉鎖主義と、隠蔽主義で、人間が、豚化してしまうからです。
豚も実際には、動物としては、利口なのですが、長年の家畜化により、ヨーロッパなどでは出産・授乳さえも、器具が、はまっている状態で、身動きできない形(余計な消耗を避けさせ、一回に15匹程度出産をさせるためだが)にしてある(映画『命を食べる』の中の映像)のを見ると、
昔、東大総長の大河内さんが、卒業式に、「やせたソクラテスになっても、太った豚になるな」と言うスピーチをしたことを、思い出すのです。
福島の地元民に申し上げたい。『あなた方は、苦難に出会っているのだからこそ、賢く動く必要がある』と。
上のさんちゅの件に、戻れば、その密告者たちの、心の汚さに、こちらの気分が滅入りますが、一方で、野菜農家が、如何に、風評被害に苦しんでいるかをも、明らかにする現象だとは、理解しています。
ところで、そういう風評に対して、自分はどうなのかといえば、私は、こんなに激しく、「危険だ。危険だ」と、申し上げておりますが、自分では、引越しもせず、ごく、ごく、平和に日常生活を送っていますよ。もしここまで死の灰が着たら、仕方がないと思っています。でも、鎌倉市民にまで保障するほど、国家はお金持っていないはずです。だから、こちらは泣き寝入りとなるでしょう。
馬鹿でもないけれど、パニックにはなっておらず、買占めも、岩谷のガスボンベを三個(三本いりだから、9本になる)、単三、と単二の電池を、三パックずつ、炭を一包み、七輪を一個だけで、それ以上は、買っていません。水も買っていません。幼児がいないから。
ただ、最近では、あまりにも睡眠を削っているし、ストレス満載なまま、文章を書き続けているので、レベル7という発表の後では、ずっと、下痢状態が続いています。その点では、体に、来ていますね。頭には来ていないと思いますけれど。
最初から「危険だ、危険だ。福島の人は逃げなさい」と、申し上げているから、レベル7と発表をされて、『それ見たことか』と喜ぶかといえば、全然そうではないのですよ。下痢がずっと続いているのは、苦しいからでしょう。
『あの人たちは、気の毒だなあ。お風呂にも満足に入れないし、今までの、大切な洋服や着物など、ほとんど捨てて、逃げないといけないのだ』と思う気持ちが、自分の苦しさを生んでいます。
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副題4、『沖縄の伊那嶺知事と、アメリカ人、メアー氏の対決を、他山の石として』
ここで、福島県の原発・地元民に申し上げたいです。『あまりに、あれこれ、自分たち中心に、主張をし続けると、沖縄の伊那嶺知事みたいに見えて、ご損ですよ』と。
沖縄の基地移転が、大騒ぎでした。ニュージーランドの地震で富山県の語学学校の生徒が、在室していたビルが倒れて大騒ぎでした。ニュースがそれに集中していました。
だけど、今、もっと大きな不幸が生まれてみると、相対的に小さい、それらのニュースへの集中は消えました。富山の語学学校のほうは、あまり、違和感がなく、「そういうことか」で、おわり、ニュースが派手であったことには、違和感を抱きません。
だけど、沖縄の基地移転のことには、あれこれ、渦中のころから、相当に深く違和感を持っていました。
特に、メアーさんですか?
アメリカの政府内で、日本通であって、対日交渉ごとのカナメだという人が、12月に、内輪の会のスピーチで「沖縄はたかりと、ゆすりの、塊だ」と言ったそうで、それがどうしてか、外に漏れて、大ニュースになりました。私はこれを、オバマ大統領を引きずり下ろす陰謀だと思っているわけですが、日本のメディアの単純さにはあきれ返った事件でした。
ニュースになるまではいいんです。そして、メアーさんに沖縄側が抗議をするのもありです。が、メディアが、一辺倒という形で、「メアー氏がいけない。謝罪をしろ」という方向へ流れ、結局メアーさんは、公式な謝罪をして、辞任となったそうです。
しかし、今回の大地震で、日本通のメアー氏は復活し、例のトモダチ作戦など全部指導したそうですよ。
あのね。アメリカは、総体として、この核燃料を売りつけている側です。が、それはそれとして、伊那嶺知事の、2009年から、2010年の主張は、やりすぎだなあと、感じましたよ。もちろん、鳩山さんが、力がなかったというのもありですが、伊那嶺さんの方が、力を行使しすぎでした。いや、誇示しすぎでした。
ある意味で、「下克上というか、偉い人なんかに屈しないぜという、かっこよさがある」といえるのかな? だけど、行きすぎだったと思います。抗議が過剰だった。だから、メアーさんの言葉を聴いて、違和感がなかったですよ。
特にジョークの一種です。
確かに、沖縄に基地を押し付けているとは、いえます。それから、第二次大戦中には、唯一、戦場となり、ひめゆりの塔の事跡があるのも知っています。
だけど、逆手にとって、○○をするという感じで、なにか、品がない。そう感じます。その点、福島県知事はいまのところは、ご立派です。だけど、本日は、ほんの些細なレベルですが、原発地元・びと・に、悲劇のヒーロー化が見られ、それは、やがて、ご自分たちが嫌われ、捨てられる傾向につながると、感じました。熱しやすくさめやすい国民性もありますから。
一般国民の本心は、メディアの傾向とは、違うのです。いや、そうではないのかも知れませんが、本当に実力のある人たちが、ああいう運びのニュースを喜んでいるとは思えません。つまり、よくポピュリズム、ポピュリズムといって、個別の政治家を攻撃するメディアこそ、徹底的に、くだらない傾向を持っていて、不勉強なのです。
日本国民が、メアーさんの個人的なジョークで、怒り狂うほど、子供っぽいと思われるのは残念です。
まあ、私が何を言わなくても、沖縄の基地移転は、消えたと思います。ただ、ここで、こう書くと、何が何でも、私が書くことを否定したい、この国を真に支配している連中が、急に沖縄問題を復活させるかな?
ところで、欲張りだと思っていた、伊那嶺知事のごり押しが無効になったみたいです。が、それと同じく、私が、これは行きすぎだと思っていることは、必ず、不思議な形で是正されていくのです。天の制裁を受けるということなのかな?
今、思い出すのは、中国で、日本産の高いお米やりんごを売る映像でした。富裕層向けに想像を絶する高値で売っていて、私は、嫌な感じを受けました。それが、今般、天に叱られて、売れなくなったたといっては、あまりにも、感情的だとか、心情過多だとお叱りを受けるでしょうが、預言者(?)の、資格が十分あるらしくて、必ず、『嫌なことだなあ。これ』とおもったことは、不思議な形でつぶれていきます。
だから、一種の連帯責任ともいえます。あるグループの中で、誰か一人が極端にわがままだと、その組織がつぶれていきます。組織に所属する人間の数を増やしてていって、一億二千万人にすれば、この日本という国もまた、ひとつの組織だといえます。
た
今まで、誰かが極端にわがままだったという可能性もあります。それを天がお叱りになっているとみなせる場合もあります。
で、悲劇の当事者である、福島原発の、地元民にもうしあげたい。
避難勧告とは、これからの大爆発で、あなた方の命が奪われることを心配して出ていることを銘記して欲しいと。
別に、炎で焼かれたり、刃物で、傷つけられるわけではないから、
見えないが故の、疑問もあるでしょう。が、『意地悪な気持ちで、かつ、あなた方を軽蔑しているから、避難勧告が出ているわけではない』という真実に気がついて欲しいのです。
それと、この、『大爆発が起きる可能性がある』という事は、人心を騒乱に導くという事できっと、伏せられています。これから先も伏せられるでしょう。
それは、『核燃料が持つ、忌まわしい側面は、できるだけ、伏せる』という、大きな流れの一環です。だからこそ、真実の賢さが、福島県ない、地元民には求められるのです。
それまで、250年間、太平の夢をむさぼり続けてきた江戸末期の人々と、あなた方は、同じです。黒船の到来を、極上のお茶に仮託して、「たった四杯で、夜も眠れず」と立て札に書いた、江戸の庶民たちがいたのです。それに比べて、あなたがたの、平安な年月は、原発設立後、50年間と短かったでしょう。が、十分すぎる下付金を与えられて、安楽な暮らしをしてきたのでしょうから、それ以上に、態度に、『私たちは大切にされて当たり前だ」と言うような、傲慢な部分が現れてしまうと、まずいことが、おきるような気がします。
いや、お金のことを言っているわけではないのです。人間は状況に流されやすいのです。ご自分方が不幸に見舞われたのは、一転して、取材の対象となるから、ヒロイックな、気分にも陥りやすいでしょう。でも、テレビカメラは残酷だから、もし、過剰いばりとか、傲慢を内包すれば、すぐそれを、映し出します。どうかお気をつけください。国民の物言わぬ目線、だけど、判断の確かな目線もあります。ボランティアーに出向く、善意の塊みたいな人だけではないと思いますよ。それに、ああいう正攻法から来る善意ばかりに慣れていると、これから、さまざまな嫌な、思いをかえってなさるでしょう。
人間って、意外と残酷です。残酷だから、今世界中から、ものの受け取りを拒否されています。どうか、お気を付けあそばして・・・・
もちろん、個人の尊厳は大切にされるべきです。だから、あなたのご判断が、「逃げないでよろしい」なら、避難勧告を無視してください。だけど、その場合も、また、反対に、受け入れる場合も、どちらのケースでも、政府に文句を言わないこと。政府に文句を言うのは、お金を払う、テレビの向こう側であなた方を見ている国民に、文句を言っていることと同じです。税金を使われる国民は馬鹿ではないですよ。あなた方の傲慢と甘さにうんざりし始めます。
もし、三ヶ月後に、大災害が起こって御覧なさい。避難勧告に文句を言っているあなた方の印象をすっかり覚えている国民は、もちろんのこと、うんざりしますから、「自己責任で、残った人には保証金を払うな」といいだすかもしれません。
ただね、それが、テレビにも新聞にも、反映するとも思いません。きっと甘い甘い記事となって、あなた方を批判しない流れとなっていくでしょう。
特に、
今、メディアの記者たちは、小澤一郎氏の政権簒奪に協力をし始めています。
それに、あなた方は乗せられている、向きもあるのです。「菅首相に。文句を言う庶民が多い」という流れを作ろうとしています。だから、記者の誘導質問に乗せられるのかな?
それって、無批判に、また、無勉強で、原発導入に賛成した、あなた方の、過去の安易さを、ますます、クローズアップしますよ。
読後感が悪い文章になったと思いますが、これも一種の真実です。
2011年4月15日から書き始め、16日に終わる。 雨宮舜
今、夜の11時ですが、再び、書き始め、誤変換も直し始めます。タイトルの右側に△印が入ったら、完成だとお思い頂き、(それは、午前零時半を見込んでいますが)、もう一度覗いてやっていただけますと幸いです。
今日から、原発事故以来、第五週目に入ります。私の怒りは最初、メディアと、責任者たちに向かいました。ただ、あれがレベル7だと発表されて以来は、『収束には時間がかかるというのがコンセンサスに成ったみたいで、それ以上はメディアを、追求するのは止めておきましょう。
で、今、気にかかっていることの、ひとつとして、今度は、原発地元民の、甘えすぎということへ、論及の矛先を移したいと思います。
今日のタイトルは、いささか以上に、あざといです。その上、後半部分が、私が伊那嶺知事をほめているみたいな誤解を生むかもしれません。
私は、よく『お母さんみたいに、振舞う』といわれますが、佐藤、現・福島・県知事をはじめ、双葉町、大熊町、飯舘村の役場で、必死に働いている首長や、吏員の上に立つ人間でもありません。
副題1、『保障費は、結局税金から出るのです』
だけど、今朝、15日のニュースで川俣村の村長さんが登場して、国の計画避難を批判し、一方でNHKスタヂオ内に、官房副長官(ですか?)が登場して、低姿勢で、『こっちが、悪うございました』といっているのを見て、大きな違和感を持ちました。
原発地元民に、ご苦労が一杯あるのは、わかっています。今、そちらを責めると責める私が鬼と見えるでしょう。自分の評判が悪くなります。でも、大切なのは、真実を語ることです。
今回の不幸は、原発の真実が、この日本国内では、ほとんどの人に知らされていなかったという側面にもかかっているのです。
もし、原発地元民が、私が書いている文章の、幾つかを事前に理解していたら、さっさと、逃げ出していると思いますよ。
で、今まで書いてきたことの中で、最も大切なことを簡単にまとめると、
*1、原発が熱を出す仕組みは、今までの炭や石油とは、まったく違う。今までのは、酸化という化学反応に基づいているので、熱が低くなる(つまり、さめる)と消える。
*2、原発の場合は、核分裂という仕組みで発熱。自分自身の内部から熱が起こってくるものなので、水をかけて冷やしても消えないが、高熱に成ると、非常に恐ろしい形の爆発を起こし、世界中に死の灰をばら撒くので、水は掛け続ける必要があり、その結果、汚染水の垂れ流しも続く。
核燃料棒が、今は暴走を始めている。その上、あそこには、チェルノブイリの2倍(?)、広島型、ぴかどんの、1000倍程度の核燃料が置いてある。
使用済みという言葉はまやかしであり、引き続いて、大爆発を起こす能力をもっている。
こういうわかりやすさで、説明する人間がいないのだと感じています。だから、目に見えない放射能被害に対して、実感を抱けないのです。
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その上、レベル7も、今頃発表をされていますね。そういう、情報隠蔽策に対する不信感が、強いのは理解できます。15日正午のNHKニュースでも、JA(昔の農協)の代表が、東電を訪問して、風評被害の賠償を求めている映像が出ました。
怒りが高いのはわかります。だけど、あなた方は、格段に恵まれているという事も忘れてはなりません。今の日本は平和で、国力もまだあります。だから、岩手県の三陸沖の人たちも含めて、何らかの災害保障費は国として出せる段階にあります。
それは、本当に幸運なことなのですよ。
比較して第二次世界大戦、敗戦時(1945年8月15日)を考え直して見ましょう。
特に保障費がでないケースを上げていきます。
*1、東京大空襲、横浜への空襲、を始め、全国で家を焼け出された人たちは一杯います。広島や長崎もその一種の変形です。
が、家を再建する費用を出してもらえたでしょうか。誰も、出してもらえず、一切を、自分もちで、人々は戦ってきたのです。
*2、亡くなった人たちに、保障費が出ただろうか?
その大空襲、および、広島、長崎の原爆で、亡くなった人たちへ、一時金とか、見舞金が出たでしょうか?
戦死された人たちには出ました。が銃後の家族には出ませんでした。
それから、一回既に述べてある、満州からの引揚者たちへ、対する措置です。すずめの涙ほどの、一時金が出て(?)、それで終わりです。
さすがに、70を超え、80を超えた、残留孤児(特に日本に帰国後、生活が困難をきたしている人)には、生活保護費みたいな小額のお金が出ているみたいですが、それ以外に、不条理な、政策やら、社会の変動によって、不幸にさらされた人は過去に一杯いるのです。
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で、私が怒っているのは、今、あなた方へ出されている『避難勧告』は、いじめではなくて、救済だという事を、認識していないことなのです。ぶつくさ文句を言うのは、勝手です。だけど、見ていて嫌悪感を持ちます。
その救済は、あなた方より、貧乏かもしれない、都会の若者の労働の結果、集まった浄財(=税金)で行われるのです。あなた方はご自分の不勉強空招いた不幸であるという部分を棚に上げて、菅首相の責任(または、最末端の役人)の責任ばかり問いますが、なんと、汚い精神だろうと、うんざりします。
返す返すも悔しいのは、
『あなた方は、どうして、原発に反対しなかったの』という事です。だから、厳しい言い方ですが、『今回の不幸も、一種の自己責任でしょう』とまで言いたくなってしまいます。
そして、「最初はわからなくても仕方がありません。だけど、原発ができてしまった後も、チェルノブイリの事故が起きたのですから、そのとき、どうして、勉強しなかったのですか?」と問い合わせたいです。
もちろん、『わしは農民だから、学問のことはわからねえ」という声もあるかも、しれません。だけど、その地域にある中学校、および、高校の理科の先生は、いままで、何をしていたのだろう。理科の先生なら、私がわかっているくらいのことはわかるはずです。もし、自由に意見がいえない空気があるのなら、この日本のKYとか、言うムードがいけなかったのです。つまり、そこが私に言わせれば、洗脳の結果なのです。
でもね。こうなったら、目覚めてください。3.11以降の新聞をしっかり学んでください。付け焼刃でいい。せめて、新聞に書いてあることぐらい、血肉になるほど、理解してください。
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副題2、『自己責任の傾向を、強めよう。そして、自己責任で勉強しよう』
もちろん、何度も言っているように、この核燃料に関しては、すさまじい、言論統制がしかれていて、その真実に接しにくい傾向があります。ありますけれど、事故が起こるたびに詳細な新聞記事が出ます。チェルノブイリのときも文殊のときも。それを、丁寧に読むだけでも、だいぶわかります。
だから、他の原発地元民は、すぐ、大・お・勉強会を開かないといけません。個人として、核燃料の真実やら、原発の真実をしっかりと勉強する必要はあります。
『京都府が、今までは、半径10キロ以内の避難体制を考えていたが、これからは、半径20キロ以内で考え直そうと思う』として、会議を開いている映像が出ました。それは、他の都市や、市町村でも同じことをしないといけませんが、第一は、個人の知識の把握です。それによって、蔬菜、や、酪農、稲作の経営体制も定まるし、投資や貯蓄のバランスも変わってきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~
何よりも、心構えが、かわってきます。私はかねてより、避難所で、ただ、ねっころがっているというのは、もったいないと思っていました。『田舎の人なのに、都会の人より、動かないのだな。それはどうしてだろう』と、不思議でした。
都会の、人間は、車を持たないケースも多くて、結構歩きます。
一日に、五キロ歩くなんて、ざらです。普通の歩き方で、一時間に4キロ歩いています。母が老人ホームに入って死ぬまでの6年間の私は、いったん、東京へ出ると、11時間ぐらい帰りませんでした。電車に乗っている時間帯、および、レストランとか、喫茶店に入っている時間帯を除けば、ほぼ5時間は歩いています。となると、駅の階段とか、駅の中で歩く部分も入れて、軽く、10キロは、越す距離を歩いているでしょう。しかも、一週間に二回ぐらい。
となると、『田舎の人は、頻繁に出る郊外型電車がないために、車を多用しているから、足がなまっちゃって、歩く習慣がないのかな?』 となってきます。
避難所で、一ヶ月もぼんやりとすごすのなら、勝手に、家に帰って、車を取ってきたりしてもいいんですよ。ペットを迎えに行ってもいいんです。私が何度も「逃げなさい」と言っているのは、もっと、大きな爆発が起きる可能性があるから、「逃げなさい」と言っているのだし、これから、積算放射能はどんどん、増えるでしょうから、永住を期待しないでいることが大切だから、そういう面で、「逃げなさい」といっているわけで、
一回、五時間ぐらい、自分の家に帰るのぐらい、なんでもないことなのです。
早くそれをした方がいいのです。そのやり方ですが、自衛隊に頼んだり、警察にバスを手配してもらうのもいいでしょう。
が「どうして、そんなに、受身なんですか?」
と、腹立たしいです。住民同士が協力して、一台の車に何人も乗って行って、旧バス停を選んで、「ここに、午後、三時に集合しましょうね」と決めておけば、今まででも、
何度も家に帰って、貴重品やら、食料を取ってくる可能性はあったのです。
どうして工夫をしないのだろう。ご自分でも、頭と体を使って、考えてください。
原発避難者たちの、住まいは高台にあって、津波被害にあわなかったケースが多いでしょうから、家も車も残っているケースが多いでしょう。さっさと、自己責任で、行動してもよいんです。そうすれば、政府の取り組みに対する怒りも減るでしょう。『今まで無駄な時間をすごしてきていて、なんでいまさら、方針変換なのだ』という怒りもあるのでしょうから。県、レベルではね。
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副題3、『低レベルの、密告は無視しよう』
その際に、密告などしないこと。「あの人は、集団の規則を破っているなど」と、市や、町役場のひとに密告をしないこと。これも大切です。
どうして、こんなことまで、大人である、読者の皆様に言うかというと、この間、嫌なニュースを聞いたのです。
さんちゅと、言う野菜が、千葉県で、出荷制限に出会ったらしいのです。で、さんちゅを栽培している農家が旭市には、たくさんあって、出荷場所が、15箇所ほどあるそうですが、そのうちの一箇所が、出荷制限の制限放射能が低減したからかな。それとも、自分で計って低いと考えたからかな。
スーパーイオンに出荷したらしいのです。
それが、どこから、密告をされたかは不明ですが、ともかく、密告をされて、
スーパーイオンが謝罪をして、「ただ、こちらでも、検査しましたが、無害でした」といっていましたが、
本当に嫌なニュースだと感じました。だって、一方で「買ってあげましょう。農家を支援しましょう」と、大合唱でしょう。今の段階では、私だって大丈夫だと思いますよ。また、駄目だというのなら、さんちゅだけではないはずです。どうして、さんちゅだけ、放射能が集中します。ほうれんそうだって、小松菜だって同じこと。一切、旭市からは、野菜は出荷できないとなります。
茨城県に、農業支援をしましょうというときに、どうして、福島からは、より遠い千葉県が槍玉にあって、攻め立てられるんでしょう。もちろん、抜け駆けをした一軒の出荷場所が憎まれたのは、わかります。だけど、こういうニュースを伝えるメディアは、よく考えて、大局観から見て、国民全体の感情に対して、悪い傾向であると思ったら、出さないで欲しいです。
ともかく、矛盾が一杯です。
ある程度、マスでないと、保障などが、要求しにくいのもわかります。
だけど、「何もかも、上に任せるというのは、不自然というか、バカみたいだ。ブタ化しすぎている」と、感じます。サバイバル法は、それぞれ、個人で、考えが違っていても結構でしょう。ある程度の主体性が必要です。
もうひとつ報道して欲しくなかった嫌なニュースは、東電の社員が、非常に初期に、二人ほど、福島第一原発から逃げ出した件です。かれらは気分が悪くなったといって、配置転換をさせてもらえました」。福島第二原発に配置換えをさせてもらったのです。16日ごろNHKが伝えたものですが・・・・・これも、『何をしているのだ。せめて、報道を差し控えるのが筋であろう。東電は何で、こんなばかげたニュースを外へもらしたのだ。駄目だなあ』と思いました。
が、東電が、とんまなことを数々繰り返しているのも、
この核燃料にまつわる、閉鎖主義と、隠蔽主義で、人間が、豚化してしまうからです。
豚も実際には、動物としては、利口なのですが、長年の家畜化により、ヨーロッパなどでは出産・授乳さえも、器具が、はまっている状態で、身動きできない形(余計な消耗を避けさせ、一回に15匹程度出産をさせるためだが)にしてある(映画『命を食べる』の中の映像)のを見ると、
昔、東大総長の大河内さんが、卒業式に、「やせたソクラテスになっても、太った豚になるな」と言うスピーチをしたことを、思い出すのです。
福島の地元民に申し上げたい。『あなた方は、苦難に出会っているのだからこそ、賢く動く必要がある』と。
上のさんちゅの件に、戻れば、その密告者たちの、心の汚さに、こちらの気分が滅入りますが、一方で、野菜農家が、如何に、風評被害に苦しんでいるかをも、明らかにする現象だとは、理解しています。
ところで、そういう風評に対して、自分はどうなのかといえば、私は、こんなに激しく、「危険だ。危険だ」と、申し上げておりますが、自分では、引越しもせず、ごく、ごく、平和に日常生活を送っていますよ。もしここまで死の灰が着たら、仕方がないと思っています。でも、鎌倉市民にまで保障するほど、国家はお金持っていないはずです。だから、こちらは泣き寝入りとなるでしょう。
馬鹿でもないけれど、パニックにはなっておらず、買占めも、岩谷のガスボンベを三個(三本いりだから、9本になる)、単三、と単二の電池を、三パックずつ、炭を一包み、七輪を一個だけで、それ以上は、買っていません。水も買っていません。幼児がいないから。
ただ、最近では、あまりにも睡眠を削っているし、ストレス満載なまま、文章を書き続けているので、レベル7という発表の後では、ずっと、下痢状態が続いています。その点では、体に、来ていますね。頭には来ていないと思いますけれど。
最初から「危険だ、危険だ。福島の人は逃げなさい」と、申し上げているから、レベル7と発表をされて、『それ見たことか』と喜ぶかといえば、全然そうではないのですよ。下痢がずっと続いているのは、苦しいからでしょう。
『あの人たちは、気の毒だなあ。お風呂にも満足に入れないし、今までの、大切な洋服や着物など、ほとんど捨てて、逃げないといけないのだ』と思う気持ちが、自分の苦しさを生んでいます。
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副題4、『沖縄の伊那嶺知事と、アメリカ人、メアー氏の対決を、他山の石として』
ここで、福島県の原発・地元民に申し上げたいです。『あまりに、あれこれ、自分たち中心に、主張をし続けると、沖縄の伊那嶺知事みたいに見えて、ご損ですよ』と。
沖縄の基地移転が、大騒ぎでした。ニュージーランドの地震で富山県の語学学校の生徒が、在室していたビルが倒れて大騒ぎでした。ニュースがそれに集中していました。
だけど、今、もっと大きな不幸が生まれてみると、相対的に小さい、それらのニュースへの集中は消えました。富山の語学学校のほうは、あまり、違和感がなく、「そういうことか」で、おわり、ニュースが派手であったことには、違和感を抱きません。
だけど、沖縄の基地移転のことには、あれこれ、渦中のころから、相当に深く違和感を持っていました。
特に、メアーさんですか?
アメリカの政府内で、日本通であって、対日交渉ごとのカナメだという人が、12月に、内輪の会のスピーチで「沖縄はたかりと、ゆすりの、塊だ」と言ったそうで、それがどうしてか、外に漏れて、大ニュースになりました。私はこれを、オバマ大統領を引きずり下ろす陰謀だと思っているわけですが、日本のメディアの単純さにはあきれ返った事件でした。
ニュースになるまではいいんです。そして、メアーさんに沖縄側が抗議をするのもありです。が、メディアが、一辺倒という形で、「メアー氏がいけない。謝罪をしろ」という方向へ流れ、結局メアーさんは、公式な謝罪をして、辞任となったそうです。
しかし、今回の大地震で、日本通のメアー氏は復活し、例のトモダチ作戦など全部指導したそうですよ。
あのね。アメリカは、総体として、この核燃料を売りつけている側です。が、それはそれとして、伊那嶺知事の、2009年から、2010年の主張は、やりすぎだなあと、感じましたよ。もちろん、鳩山さんが、力がなかったというのもありですが、伊那嶺さんの方が、力を行使しすぎでした。いや、誇示しすぎでした。
ある意味で、「下克上というか、偉い人なんかに屈しないぜという、かっこよさがある」といえるのかな? だけど、行きすぎだったと思います。抗議が過剰だった。だから、メアーさんの言葉を聴いて、違和感がなかったですよ。
特にジョークの一種です。
確かに、沖縄に基地を押し付けているとは、いえます。それから、第二次大戦中には、唯一、戦場となり、ひめゆりの塔の事跡があるのも知っています。
だけど、逆手にとって、○○をするという感じで、なにか、品がない。そう感じます。その点、福島県知事はいまのところは、ご立派です。だけど、本日は、ほんの些細なレベルですが、原発地元・びと・に、悲劇のヒーロー化が見られ、それは、やがて、ご自分たちが嫌われ、捨てられる傾向につながると、感じました。熱しやすくさめやすい国民性もありますから。
一般国民の本心は、メディアの傾向とは、違うのです。いや、そうではないのかも知れませんが、本当に実力のある人たちが、ああいう運びのニュースを喜んでいるとは思えません。つまり、よくポピュリズム、ポピュリズムといって、個別の政治家を攻撃するメディアこそ、徹底的に、くだらない傾向を持っていて、不勉強なのです。
日本国民が、メアーさんの個人的なジョークで、怒り狂うほど、子供っぽいと思われるのは残念です。
まあ、私が何を言わなくても、沖縄の基地移転は、消えたと思います。ただ、ここで、こう書くと、何が何でも、私が書くことを否定したい、この国を真に支配している連中が、急に沖縄問題を復活させるかな?
ところで、欲張りだと思っていた、伊那嶺知事のごり押しが無効になったみたいです。が、それと同じく、私が、これは行きすぎだと思っていることは、必ず、不思議な形で是正されていくのです。天の制裁を受けるということなのかな?
今、思い出すのは、中国で、日本産の高いお米やりんごを売る映像でした。富裕層向けに想像を絶する高値で売っていて、私は、嫌な感じを受けました。それが、今般、天に叱られて、売れなくなったたといっては、あまりにも、感情的だとか、心情過多だとお叱りを受けるでしょうが、預言者(?)の、資格が十分あるらしくて、必ず、『嫌なことだなあ。これ』とおもったことは、不思議な形でつぶれていきます。
だから、一種の連帯責任ともいえます。あるグループの中で、誰か一人が極端にわがままだと、その組織がつぶれていきます。組織に所属する人間の数を増やしてていって、一億二千万人にすれば、この日本という国もまた、ひとつの組織だといえます。
た
今まで、誰かが極端にわがままだったという可能性もあります。それを天がお叱りになっているとみなせる場合もあります。
で、悲劇の当事者である、福島原発の、地元民にもうしあげたい。
避難勧告とは、これからの大爆発で、あなた方の命が奪われることを心配して出ていることを銘記して欲しいと。
別に、炎で焼かれたり、刃物で、傷つけられるわけではないから、
見えないが故の、疑問もあるでしょう。が、『意地悪な気持ちで、かつ、あなた方を軽蔑しているから、避難勧告が出ているわけではない』という真実に気がついて欲しいのです。
それと、この、『大爆発が起きる可能性がある』という事は、人心を騒乱に導くという事できっと、伏せられています。これから先も伏せられるでしょう。
それは、『核燃料が持つ、忌まわしい側面は、できるだけ、伏せる』という、大きな流れの一環です。だからこそ、真実の賢さが、福島県ない、地元民には求められるのです。
それまで、250年間、太平の夢をむさぼり続けてきた江戸末期の人々と、あなた方は、同じです。黒船の到来を、極上のお茶に仮託して、「たった四杯で、夜も眠れず」と立て札に書いた、江戸の庶民たちがいたのです。それに比べて、あなたがたの、平安な年月は、原発設立後、50年間と短かったでしょう。が、十分すぎる下付金を与えられて、安楽な暮らしをしてきたのでしょうから、それ以上に、態度に、『私たちは大切にされて当たり前だ」と言うような、傲慢な部分が現れてしまうと、まずいことが、おきるような気がします。
いや、お金のことを言っているわけではないのです。人間は状況に流されやすいのです。ご自分方が不幸に見舞われたのは、一転して、取材の対象となるから、ヒロイックな、気分にも陥りやすいでしょう。でも、テレビカメラは残酷だから、もし、過剰いばりとか、傲慢を内包すれば、すぐそれを、映し出します。どうかお気をつけください。国民の物言わぬ目線、だけど、判断の確かな目線もあります。ボランティアーに出向く、善意の塊みたいな人だけではないと思いますよ。それに、ああいう正攻法から来る善意ばかりに慣れていると、これから、さまざまな嫌な、思いをかえってなさるでしょう。
人間って、意外と残酷です。残酷だから、今世界中から、ものの受け取りを拒否されています。どうか、お気を付けあそばして・・・・
もちろん、個人の尊厳は大切にされるべきです。だから、あなたのご判断が、「逃げないでよろしい」なら、避難勧告を無視してください。だけど、その場合も、また、反対に、受け入れる場合も、どちらのケースでも、政府に文句を言わないこと。政府に文句を言うのは、お金を払う、テレビの向こう側であなた方を見ている国民に、文句を言っていることと同じです。税金を使われる国民は馬鹿ではないですよ。あなた方の傲慢と甘さにうんざりし始めます。
もし、三ヶ月後に、大災害が起こって御覧なさい。避難勧告に文句を言っているあなた方の印象をすっかり覚えている国民は、もちろんのこと、うんざりしますから、「自己責任で、残った人には保証金を払うな」といいだすかもしれません。
ただね、それが、テレビにも新聞にも、反映するとも思いません。きっと甘い甘い記事となって、あなた方を批判しない流れとなっていくでしょう。
特に、
今、メディアの記者たちは、小澤一郎氏の政権簒奪に協力をし始めています。
それに、あなた方は乗せられている、向きもあるのです。「菅首相に。文句を言う庶民が多い」という流れを作ろうとしています。だから、記者の誘導質問に乗せられるのかな?
それって、無批判に、また、無勉強で、原発導入に賛成した、あなた方の、過去の安易さを、ますます、クローズアップしますよ。
読後感が悪い文章になったと思いますが、これも一種の真実です。
2011年4月15日から書き始め、16日に終わる。 雨宮舜