これは、原発の31であり、誰でもわかる雨舜の核分裂の、5です。
最初に、お断り申し上げますが、
今日は、延々とセシウムについて、化学の話が続きます。
途中で、自分でも、これが、読者に受けるかどうかを迷いながら書いていたので、ずいぶん疲れました。
最後に、日本のエリートに対する不満を述べていて、その反動で、ドイツでは、メルケル首相を始め、一丸となって原発は廃止していく方針になった事を述べています。
そこで、読者の皆様も、いささか、ほっとなさるかもしれません。ともかく書くのに疲れました。正しいこと、およびユニークなことを書くと、特別に誤変換が増えます。海外で、ご覧をいただいた方には、特に誤変換が残っている状態でお読みくださったのではないかと恐縮です。
副題1、『セシウム一家は、化学的には、大変活発な家族である』
副題2、『セシウム137は、セシウム家族の中の、きわめて大きな体の兄弟である』
副題3、『セシウム137は、医療現場でも、既に使われている』
副題4、『その放射線、崩壊(放射線をだすこと)により、バリウムに変化する』
副題5、『化学界の巨人、メンデレーエフについて・・・・周期表はバイブルです』
副題6、『塩素ガスの、(古典的な)毒性について』
副題7、『セシウム137の革新的な毒性は、庶民には、未知の分野である』
・・・・・二人の下請け作業員の気の毒なやけど・・・・・
副題8、『キュリー夫人も、被爆後遺症に、苦しんだ』
副題9、『ベータ線を出す、セシウムの毒性は、強烈だ』
副題10、『イオン電子の働きが、大事です。電子殻と言うものも』
~~~~~~~~~~~
ところで、私のブログへ初めてお入りになる方は、どうか、左のカレンダー、13日の『一価(セシウムを含む)の、お話をさせてください』を、先にお読みいただきたいと思います。
そこに、化学の世界における、一価とは何か? また物理ではなくて、化学が、どうして、核分裂の解説に役立つのかが、書いてあります。とても、優しい(易しい)語り口で。
数学的大難問(未解決問題という)を解いたペレリマン博士も、高等な数学を物理から説いたそうです。一般的ではない形が、かえってわかりやすく、かつ、真理に早く到達できることもあるのです。
~~~~~~~~~~~~~~
副題1、『セシウム55の活発性について』
セシウムという物質には、化学的性質の同じ兄弟が、たくさんいます。そのうち、自然界に普通に存在している、セシウム55について、語る場合、それは、安全な話となります。質量132.9という重さでありほか、なんとか、かんとか、何を話しても普通であり安全な世界です。
前・前回はナトリウムを武蔵小杉あたりの大きな学校の校庭で遊ぶ活発な六年生二郎君にたとえましたが、セシウムは、そこへ教育実習にきた、大学生で、やはり、超・魅力のあるイケメンだと考えると当たっています。
ナトリウムは、苛性ソーダという物質をすぐ作るほど、水との反応が早いのですが、セシウムも、マイナス116度Cという大冷凍庫状態の中でも、その同じ化学反応を起こして、水酸化セシウムというものを作り出すほどの、大活発性を示します。
で、その反応は、2Cs + H2O = 2CsOH + H2です。
もうひとつ、セシウムが、ナトリウムとそっくりな働きをする相手があって、それは、マイナス一価のハロゲン類です。
次郎君と名を仮託したナトリウムは、花子さんと仮託したハロゲン基塩素と一瞬に結びつきます。同じように、イケメン大学生とその姿を仮託した、セシウム55は花子さん(塩素)とも、すぐ仲良しになります。
~~~~~~~~~~~~
副題2、『セシウム137は、セシウム家族の中の、きわめて大きな体の兄弟である。
そして、ちょっと痩せるとバリウムへと変化する』
自然界に普通に存在するセシウム55と、放射能を出して、危険性が高い毒としてまで使われる、セシウム137の違いは、正式には同位元素として、違うのですが、その違いを、非常に簡単に言えば、まず、その大きさにあります。
小学校の校庭で、遊んでいる六年生の女子たちに大人気のイケメン大学生が、セシウム55だとすると、セシウム137は、一時期、日本に頻繁に来ていた、アーミテージさんみたいな巨漢だと考えて、頂くと、その違いがまず、イメージとして捕らえやすいです。
または、映画第三の男などをお好きな方は、晩年のオーソン・ウエルズを、思い浮かべてください。日本の普通の景色には、存在しない巨漢の男だと。
それを、化学の世界で、いろいろ、別のことばで語ると、面白い特徴があります。
*1、セシウム137は、ウランの核分裂で生成するもので、自然界には、地球生成以来、存在しなかった物質なので、その電磁波を発する能力を生かして、開封できないものが、いつ、本当に作られたかを、検査できる試薬となる。
たとえば、年代ものとして取引をされている高級ワインが本物かどうか?。
~~~~~~~~~~~
副題3、『セシウム137は、医療現場でも、既に使われている』
同じセシウムでも、イケメン大学生程度の大きさの55ではなくて、アーミテージさんほど、大きな体格を持つ、セシウム137と、塩素が結びつくと、それは、医療現場で、放射線治療用、アイソトープとして使われます。
このアイソトープという言葉は、ここでは、まるで商品名のごとく、使われていますが、本当はセシウムに固有のものではなくて、多数の元素にありうるもので、日本語では、同位元素と訳されています。超・簡単に言えば、化学的な兄弟という意味の一般名詞です。
が、30種以上あるセシウムの同位元素のうち、セシウム137が塩素と結びついたものが、一番利用されています。
一種のガラス管の中に入れてあって、その放射能の出口をピストル状に狭めてあるものだと推察します。
で、人間の患部へ当てると、ベータ線とガンマ線が出るはずです。それらは、毒なのですが、極・微量に使って、いわゆる毒が毒を制すという働きを利用しているのでしょう。
これは、薬(化学薬品)も同じ発想で使われています。
~~~~~~~~~~~~
副題4、『その放射線、崩壊(放射線をだすこと)により、バリウムに変化する』
これは、化学のマジックです。自然界における、人間が見たり触ったりできる普通の物質は、その特徴が決まっていて、種類の違うものには変化できません。
たとえば、あなたが木工細工が趣味だと仮定をして、けやきの木片を、東急ハンズで買ってきたら、それは、杉とは、まるで感触が違いますね。たとえば、杉を燻製にして、水分を追い出しても、ケヤキの硬さや密度までのものは得られません。
ところが、驚いたことに、ベータ崩壊(これは、自分の中から、マイナスイオン電子だけを、放り出すという事ですが)をした後では、バリウムという物質へと、セシウム137は、変化してしまうのです。
物質の化学的、性格は、なんと、その物質固有のものではなくて、素粒子の構成の違いによって起きてくるのです。
つまり、おもちゃのレゴの世界を思い浮かべてください。(ただ、実際には丸いのですが、ほとんど同じ大きさという意味でレゴを単位と考えて使います。それを丸い球として、組み合わせたのが、核とも仮定して、話を進めさせてくださいませ)
この自然界は、すべて、赤いレゴの陽子と、白いレゴの中間子が、どう組み合わされて、原子核の中に入っているかによって、あらわされた物体の性格が規定されるのです。
黒いレゴに当たる粒子は、中間子などを思い浮かべてもいいのですが、大きさが違うので、今のところ、ないとして、この世界だけでは、赤と白だけあると仮定します。マイナスイオンは、比較すると小さすぎるし、α線と呼ばれるものは、レゴ四つ分の集積ですから、ここでは、脇において、レゴには、仮託をしません。
セシウム55と、セシウム137の違いは、白いレゴの数の違いであり、中性子が多い方が137です。陽子と中性子は、重さや量を持つものです。ですから、137の方が圧倒的に大きいのだと、、ご理解いただけるでしょう。
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で、これだけ、からだが大きいと、身動きもまま成らないので、贅肉を落としましょうと、思って、マイナスイオンやら、中性子やらを、外へ放り出すという現象が、放射線を発するということだと考えられます。
同じ家族の中の兄弟だから、性格(化学的な属性)は同じです。それなのに、体重が違うゆえに、太った兄弟だけが、スリムになろうとして、マイナスイオンや中性子を外へ放り出すのが、お互いに、同位元素と呼ばれる仕組みです。放射線をだすものも、たくさんある同位元素の中に、含まれているのです。それは炭素にも在り、ヨウ素にも在り、ウランにもあるという事です。
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副題5、『化学界の巨人、メンデレーエフについて・・・・・周期表はバイブルです』
今、産業界で、もっとも人気のある分野はIT部門です。だが、工業的にも理論的にも、その流行は推移してきました。
18世紀の末には、もっとも華やかな分野は、化学(ばけがく)だったと、私は推察しています。それも、いわゆる無機化学の分野で、上に上げたようなナトリウムとか、セシウムとか、が、発見され、その性質の特性が研究され始めました。
19世紀も引き続いて同じです。が後半から、特に、大きな元素が研究され始め、それらが、放射能を出すことから、
やがて、研究の流行が物理(特に量子力学の分野)へ移っていく事となりました。化学はやや流行おくれとなりましたが、やがて、生命を構成する物質(有機)方面へ人気が移動していて、医学と結びついた分野が、最近では、よくノーベル賞をもらっています。
その19世紀・化学界に、優秀な頭脳がこの世界へ集中したので、たくさんの巨人が登場しましたが、私がもっともお世話になっているのが、ロシア出身の化学者、メンデレーエフです。ノーベル賞は(たった一票差で落ちたと伝わっている)もらっていないが、大変大きな業績『化学界のバイブル』と呼ばれるものを、残しました。
あらゆる元素は、すべて、八つの家族に分かれて、それぞれの家族は、同じ性質を示すという、理論で、1869年3月に発表をされました。
メンデレーエフの周期表といって、皆様もよくご存知のはずです。
このメンデレーエフの周期表の一番左側においてあるのが、第一属のアルカリ基類です。水素、ナトリウム、リチウム、カリウム、セシウムと続き、大変活発な性質を示します。
一番左側には、安定していて、誰とも仲良くしない物質、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどが置いてあり、第八属と呼ばれます。そのひとつ左側にハロゲン基というのが在り、これも、非常に活発です。
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副題6、『塩素ガスの、(古典的な)毒性について』
そこのグループには、フッ素といって、歯をしろくするものもあり、塩素といってお風呂場で、主婦がよく気分が悪くなる毒素もあります。塩素が発生するのは、アルカリ系の洗剤(ハイター)と、トイレ洗浄用の塩酸を混合して、使ってしまうからです。これも化学の分野の反応です。
ところが、誰も、その塩素ガスについては、怖がりません。
どうして、怖がらないかというと、塩素ガスには、刺激臭というにおいがあって、その特徴から、『気がつけば逃げればよいのだ』と、考えられているからです。また、被害に出会っても、適切な治療をすれば、何とか、体が元通りになります。コントロール可能な毒です。学習すれば、そこから逃げることができます。
それに塩素とは、塩の原料でもあります。だから、余計に、悪玉扱いはされません。
そして、こういう古典的な毒素は、すでに、20世紀までには、ほとんど、その性質が研究され尽くしていて、犯罪に出会わない限り、その犠牲になることがありません。砒素や、ふぐ毒や、トリカブトなど、いろいろありますが、とくべつに狙われでもしない限り、その毒に触れることは、ありません。
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副題7、『セシウム137の革新的な毒性は、庶民には、未知の分野である』
・・・・・二人の下請け作業員の気の毒なやけど・・・・・
ところが、困ったことに、セシウム137が発するベータ線というのには、匂いもなければ、粒も小さすぎて目に見えず、防ぎようがありません。
その上、古典的な毒と違って、被害がすぐには目に見えません。
今回、最初期に、若い下請け作業員が、建屋ないで、やけどをしたケースが報告をされました。深さ15センチの水がたまっていて、長靴を履いていた作業員は無事だったけれど、スニーカーをはいていた二人はやけどをしました。
彼らは、まさか、あの冷たい水で、やけどをするなど、夢にも思わなかったでしょう。
3月の半ばは日本全国的に寒くて、水温も低かったはずです。靴の中に冷たい水が入る形で作業をしなければ成らなかった二人の苦しみにも一般的な意味で、深い同情をしますが、さらに恐ろしいことは、これが放射線被害としては、大変重症だということです。
というのも、放射線被害(=被爆)というのは、これほど、目に見える形でおきることはあまりないのです。それほどの濃度だったら大変なことです。これは、広島型ぴかどんの被害ほどの、量のセシウム137やら、他の核分裂生成物が、その汚染水の中に含まれていたという事を指すでしょう。
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これが放射能の毒性の最も困った点で、普通の人が持っている知識では、その危険性が見つけられないものだという点です。
これらの毒性は、今までの庶民の知恵の中には入っていない知識なのです。下請け作業員といったって、今の若い人なら、高校は出ているはずです。そこで、基本的な学問を修めているはずなのに、自分を守ることができません。気の毒でなりません。で、東電があそこに、人間を配備していることを、最初期から、人道的によくないと、私は、いい続けて着ました。
それほど、放射能の被害の有様については、庶民がツンボ桟敷に置かれているのです。
そのふたりの作業員へ、当日もインタビューがなく、後日もインタビューがないのが、問題ですが、どういう痛みでどれほど、深いやけどだったかなどは、報告してもらいたいところですね。NHK他のメディアは、本当に主体的に取材をしているのだろうかと疑います。避難所のあれこれの報告もいいけれど、この二人の青年の予後がどうなのかは、国民としては、ぜひ知らせてもらわないといけないことです。
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副題8、『キュリー夫人も、被爆被害に、苦しんだ』
なんと、大専門家であるキュリー夫人でさえ健康を害したのでした。実験室においてある。ご自分が精製した少量のラジウムで被爆をしたのです。キュリー夫人の自伝は戦後すぐには、大いに人気がありました。娘さんが書いた原著もさることながら、子供向けにリライトされたものも多かったのです。ところが、原発の事故が多発し始めてからは、子供たちにそれを、勧める機運が減っています。
キュリー夫人は、ポーランドの出身です。ショパンもそうですが、東側のロシアと、西側のドイツに圧迫をされ続けてきたポーランドの人には、反発心と気概があります。それは、これからの未来がある、子供たちが読むのには、最適な書物です。
しかし、キュリー夫人の自伝が、子供たちから遠ざけられていること、および、あらゆる知識が、迂遠な形で、語られることも、人々が無知なまま、捨て置かれていることへつながっています。
今回もいろいろ調べている最中に感じたのですが、
私は、このブログを書こうと思っていますから、難しいことへも想像力を駆使してくらいついていきます。
たとえば、何が難しいといって、まず、省略された単位が見たこともないことです。ミクロンとテラは、何とか、推察ができます。
シーベルトと、ベクレルの単位名など、一般的な、英和辞書に出ているかどうかさえ、わかりません。直感で当てはめて、進むだけです。
こういう不親切がどうしておきるかというと、それこそ、核燃料が儲かる商品なので、どうしても、売りつけたい、勢力があって、ひたすらに危険な部分を伏せるように仕向けているからです。で、キュリー夫人でさえ、なかなか、理解できなかった放射能被害を、庶民が理解できるわけがありません。だから、この日本国内には、すでに、五億人が死に絶えても、まだ、あまるくらい(?)の核燃料が、すでに運び込まれていると、私は感じています。
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副題9、『ベータ線を出す、セシウムの毒性は、強烈だ』
しかし、今、日本の農産物が世界中から輸入拒否の目にあっていて、果ては食物でもないものにまで、入港拒否の措置がとられていて、嫌われているのはなぜなのかというと、過去の事例から、ベータ線や、ガンマ線を出す、セシウム137の毒性が、世界中のインテリなどには、よく知られているからです。特にチェルノブイリ後のヨーロッパで、結構なレベルで、正しい知識が、浸透しているのを感じます。
ヨウ素131は、また、別の種類の危険性があるので、ここでは、セシウムに話を限ります。
セシウム137の危険性は、ひろく、大衆的なレベルで、世にしられているというわけではありません。それは何度も繰り返すように、核燃料を売る側が、大衆レベルで、情報が回ることをできるだけ、避けるように、手配をしているからです。
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WIKIPEDIAの中で、数値だけで、危険性を示されたものがありました。
それを、私なりの言葉で、翻訳すると、柴犬程度の大きさの犬なら、
耳掻き一杯ていどの、セシウム137で、三週間以内に死ぬそうです。
それから、殺人事件に使われた可能性があります。それもインターネットの世界では、今では、秘匿に近いレベルです。が、皆様も記憶に残しておられるであろう大事件が、ロンドンで2006年にありました。
イギリスで、元KGBといわれる人が、放射性物質を使って殺されたのです。これは現在のロシア政府の暗部とかかわるから、秘匿されるという側面もありますが、放射能の毒としてのすさまじさも明らかにするものですから、大衆的なレベルからは、遠ざけられている事実です。
ロシアの経済的特権をめぐる争いが、原因だったとも覚えております。その被害者が、ベッドに寝ている弱りきった映像は、2006年当時には、全世界に配信されました。肉体が、すさまじいレベルで一気にぼろぼろになっていておそろしかったのですが、あれがまさか、日本と関係ができる映像だとは、夢にも思いませんでした。この敏感な私でさえ、能天気だったと思います。そして、その人も事件発覚後数週間で死にました。
あの映像はとっておくべきでしたね。
あの時、毒素が放射性物質であることは明らかにされていましたが、今、グーグル等では、その物質名が出てきません。それはすでに、隠されています。だけど、名前が隠されている方が、かえって謎が解けます。なんだったかが、すぐぴんと来ますね。セシウム137でしょう。
それに、私はそのニュースを、テレビで何回も映像としてみましたが、セシウムと、イギリスのキャスターが、当時は画面内で、言っていたような記憶があります。
ともかく、細いガラスの管、長さが4センチぐらいの中に入れてあった量らしいのです。それがどうして、害を及ぼしたかの方法ですが、その詳細については覚えておりません。だまされて、タバコに仕組まれていたのを飲んだのか?
ただ、さすがにKGB関係者ですね。この被害にあう前に、誰に会ったかを覚えていて、しかも、その相手が自分に何を進めたかを覚えていた、証言をしたのです。
犬の例から類推すれば、そのスパイの健康な時の、体重が、70キロぐらいあれば、3グラムで致死量です。やせている人だったら、2.5グラムで致死量です。そういえば、その人は、ちょうど三週間ぐらい苦しんだあとで亡くなりました。
チェルノブイリの事故の結果、ドイツでは、そのセシウム137が全土で500グラム程度の量、拡散したそうです。
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このセシウムが、犬や人を殺す仕組みが、今までの毒と、まったく違うのです。この核物質に関する教育というのは、学校社会の中ではほとんど行われていないのではないかと、私は感じます。古い化学の勉強の中では、そこまでは語られないし、高校時代の物理程度では、ここまでの実践教育がなされていないと思います。
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副題10、『イオン電子の働きが、大事です。電子殻と言うものも』
『塩素ガスは毒ですよ』という昔からの化学の段階では、電子殻というものが大問題となります。これもどんどん、研究が発達をして、物理と化学の境目にかかっている学問分野になりましたが、昔風の解釈で言うと、
八個のイオンが、その軌道に入っていると、すべては安定するという事で、まとめられています。
ナトリウムは、外側に、一個だけ多く、飛び出た形で、回っています。(それを、プラス一価という)それが、八個には、七個も足りないので、大変不安定で、その特別なひとつを外へ出したいとか、誰かと手を結びたいと考えています。それが100%悪いというわけでもないのです。化学的な、活性度が高いという事でもあります。
そこへ、最外郭に七個の電子が回っている塩素が近づくと、一緒になれば、安定する八個ですから、たちまち結びつきます。で、安定した物質である塩となります。この場合の塩素のことを、プラス七価といっても正しいのですが、慣例的に、マイナス一価とよびます。これは人間界で、たとえれば恋人同士のようなものです。
男の子は攻撃的で、凸の形で,一個の電子を外殻に持っていて、
女の子は、受動的で、凹の形で外殻を形成していて、ひとつの穴がある。
そこに男の子の突起がぴたっとはまって、安定すると、考えればよいのです。
そして、この現象は、実験室内は、セシウム55には、当てはまります。
しかし、今問題にしているのは、自然界には、もともとは存在していなかった、セシウム137なのです。体格が抜群に大きい、鬼っ子のほうです。
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さて、この後ですが、16日の土曜日に上げた文章内では、さらに、ベータ線について、説明を加えています。その部分は、後日にまわさせてくださいませ。
それから、日本では、エリートが頼りないことを書いています。それも後日へ再度、改稿して、取り上げます。
ドイツが原発を、廃棄する方向へ、踏み出したことも、ここで、削除いたしましたが、次報ではなくて、ずっと将来に、再び取り上げます。原発の事故が、どういうふうにすすむかをみながら、お話をさせていただきたい部分だからです。
では、本日はこれで、どうか友人、知人様へ、このブログのことをご紹介くださいませ。よろしくお願いをいたします。2011年4月16日から17日へかけて書く、
雨宮 舜
最初に、お断り申し上げますが、
今日は、延々とセシウムについて、化学の話が続きます。
途中で、自分でも、これが、読者に受けるかどうかを迷いながら書いていたので、ずいぶん疲れました。
最後に、日本のエリートに対する不満を述べていて、その反動で、ドイツでは、メルケル首相を始め、一丸となって原発は廃止していく方針になった事を述べています。
そこで、読者の皆様も、いささか、ほっとなさるかもしれません。ともかく書くのに疲れました。正しいこと、およびユニークなことを書くと、特別に誤変換が増えます。海外で、ご覧をいただいた方には、特に誤変換が残っている状態でお読みくださったのではないかと恐縮です。
副題1、『セシウム一家は、化学的には、大変活発な家族である』
副題2、『セシウム137は、セシウム家族の中の、きわめて大きな体の兄弟である』
副題3、『セシウム137は、医療現場でも、既に使われている』
副題4、『その放射線、崩壊(放射線をだすこと)により、バリウムに変化する』
副題5、『化学界の巨人、メンデレーエフについて・・・・周期表はバイブルです』
副題6、『塩素ガスの、(古典的な)毒性について』
副題7、『セシウム137の革新的な毒性は、庶民には、未知の分野である』
・・・・・二人の下請け作業員の気の毒なやけど・・・・・
副題8、『キュリー夫人も、被爆後遺症に、苦しんだ』
副題9、『ベータ線を出す、セシウムの毒性は、強烈だ』
副題10、『イオン電子の働きが、大事です。電子殻と言うものも』
~~~~~~~~~~~
ところで、私のブログへ初めてお入りになる方は、どうか、左のカレンダー、13日の『一価(セシウムを含む)の、お話をさせてください』を、先にお読みいただきたいと思います。
そこに、化学の世界における、一価とは何か? また物理ではなくて、化学が、どうして、核分裂の解説に役立つのかが、書いてあります。とても、優しい(易しい)語り口で。
数学的大難問(未解決問題という)を解いたペレリマン博士も、高等な数学を物理から説いたそうです。一般的ではない形が、かえってわかりやすく、かつ、真理に早く到達できることもあるのです。
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副題1、『セシウム55の活発性について』
セシウムという物質には、化学的性質の同じ兄弟が、たくさんいます。そのうち、自然界に普通に存在している、セシウム55について、語る場合、それは、安全な話となります。質量132.9という重さでありほか、なんとか、かんとか、何を話しても普通であり安全な世界です。
前・前回はナトリウムを武蔵小杉あたりの大きな学校の校庭で遊ぶ活発な六年生二郎君にたとえましたが、セシウムは、そこへ教育実習にきた、大学生で、やはり、超・魅力のあるイケメンだと考えると当たっています。
ナトリウムは、苛性ソーダという物質をすぐ作るほど、水との反応が早いのですが、セシウムも、マイナス116度Cという大冷凍庫状態の中でも、その同じ化学反応を起こして、水酸化セシウムというものを作り出すほどの、大活発性を示します。
で、その反応は、2Cs + H2O = 2CsOH + H2です。
もうひとつ、セシウムが、ナトリウムとそっくりな働きをする相手があって、それは、マイナス一価のハロゲン類です。
次郎君と名を仮託したナトリウムは、花子さんと仮託したハロゲン基塩素と一瞬に結びつきます。同じように、イケメン大学生とその姿を仮託した、セシウム55は花子さん(塩素)とも、すぐ仲良しになります。
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副題2、『セシウム137は、セシウム家族の中の、きわめて大きな体の兄弟である。
そして、ちょっと痩せるとバリウムへと変化する』
自然界に普通に存在するセシウム55と、放射能を出して、危険性が高い毒としてまで使われる、セシウム137の違いは、正式には同位元素として、違うのですが、その違いを、非常に簡単に言えば、まず、その大きさにあります。
小学校の校庭で、遊んでいる六年生の女子たちに大人気のイケメン大学生が、セシウム55だとすると、セシウム137は、一時期、日本に頻繁に来ていた、アーミテージさんみたいな巨漢だと考えて、頂くと、その違いがまず、イメージとして捕らえやすいです。
または、映画第三の男などをお好きな方は、晩年のオーソン・ウエルズを、思い浮かべてください。日本の普通の景色には、存在しない巨漢の男だと。
それを、化学の世界で、いろいろ、別のことばで語ると、面白い特徴があります。
*1、セシウム137は、ウランの核分裂で生成するもので、自然界には、地球生成以来、存在しなかった物質なので、その電磁波を発する能力を生かして、開封できないものが、いつ、本当に作られたかを、検査できる試薬となる。
たとえば、年代ものとして取引をされている高級ワインが本物かどうか?。
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副題3、『セシウム137は、医療現場でも、既に使われている』
同じセシウムでも、イケメン大学生程度の大きさの55ではなくて、アーミテージさんほど、大きな体格を持つ、セシウム137と、塩素が結びつくと、それは、医療現場で、放射線治療用、アイソトープとして使われます。
このアイソトープという言葉は、ここでは、まるで商品名のごとく、使われていますが、本当はセシウムに固有のものではなくて、多数の元素にありうるもので、日本語では、同位元素と訳されています。超・簡単に言えば、化学的な兄弟という意味の一般名詞です。
が、30種以上あるセシウムの同位元素のうち、セシウム137が塩素と結びついたものが、一番利用されています。
一種のガラス管の中に入れてあって、その放射能の出口をピストル状に狭めてあるものだと推察します。
で、人間の患部へ当てると、ベータ線とガンマ線が出るはずです。それらは、毒なのですが、極・微量に使って、いわゆる毒が毒を制すという働きを利用しているのでしょう。
これは、薬(化学薬品)も同じ発想で使われています。
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副題4、『その放射線、崩壊(放射線をだすこと)により、バリウムに変化する』
これは、化学のマジックです。自然界における、人間が見たり触ったりできる普通の物質は、その特徴が決まっていて、種類の違うものには変化できません。
たとえば、あなたが木工細工が趣味だと仮定をして、けやきの木片を、東急ハンズで買ってきたら、それは、杉とは、まるで感触が違いますね。たとえば、杉を燻製にして、水分を追い出しても、ケヤキの硬さや密度までのものは得られません。
ところが、驚いたことに、ベータ崩壊(これは、自分の中から、マイナスイオン電子だけを、放り出すという事ですが)をした後では、バリウムという物質へと、セシウム137は、変化してしまうのです。
物質の化学的、性格は、なんと、その物質固有のものではなくて、素粒子の構成の違いによって起きてくるのです。
つまり、おもちゃのレゴの世界を思い浮かべてください。(ただ、実際には丸いのですが、ほとんど同じ大きさという意味でレゴを単位と考えて使います。それを丸い球として、組み合わせたのが、核とも仮定して、話を進めさせてくださいませ)
この自然界は、すべて、赤いレゴの陽子と、白いレゴの中間子が、どう組み合わされて、原子核の中に入っているかによって、あらわされた物体の性格が規定されるのです。
黒いレゴに当たる粒子は、中間子などを思い浮かべてもいいのですが、大きさが違うので、今のところ、ないとして、この世界だけでは、赤と白だけあると仮定します。マイナスイオンは、比較すると小さすぎるし、α線と呼ばれるものは、レゴ四つ分の集積ですから、ここでは、脇において、レゴには、仮託をしません。
セシウム55と、セシウム137の違いは、白いレゴの数の違いであり、中性子が多い方が137です。陽子と中性子は、重さや量を持つものです。ですから、137の方が圧倒的に大きいのだと、、ご理解いただけるでしょう。
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で、これだけ、からだが大きいと、身動きもまま成らないので、贅肉を落としましょうと、思って、マイナスイオンやら、中性子やらを、外へ放り出すという現象が、放射線を発するということだと考えられます。
同じ家族の中の兄弟だから、性格(化学的な属性)は同じです。それなのに、体重が違うゆえに、太った兄弟だけが、スリムになろうとして、マイナスイオンや中性子を外へ放り出すのが、お互いに、同位元素と呼ばれる仕組みです。放射線をだすものも、たくさんある同位元素の中に、含まれているのです。それは炭素にも在り、ヨウ素にも在り、ウランにもあるという事です。
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副題5、『化学界の巨人、メンデレーエフについて・・・・・周期表はバイブルです』
今、産業界で、もっとも人気のある分野はIT部門です。だが、工業的にも理論的にも、その流行は推移してきました。
18世紀の末には、もっとも華やかな分野は、化学(ばけがく)だったと、私は推察しています。それも、いわゆる無機化学の分野で、上に上げたようなナトリウムとか、セシウムとか、が、発見され、その性質の特性が研究され始めました。
19世紀も引き続いて同じです。が後半から、特に、大きな元素が研究され始め、それらが、放射能を出すことから、
やがて、研究の流行が物理(特に量子力学の分野)へ移っていく事となりました。化学はやや流行おくれとなりましたが、やがて、生命を構成する物質(有機)方面へ人気が移動していて、医学と結びついた分野が、最近では、よくノーベル賞をもらっています。
その19世紀・化学界に、優秀な頭脳がこの世界へ集中したので、たくさんの巨人が登場しましたが、私がもっともお世話になっているのが、ロシア出身の化学者、メンデレーエフです。ノーベル賞は(たった一票差で落ちたと伝わっている)もらっていないが、大変大きな業績『化学界のバイブル』と呼ばれるものを、残しました。
あらゆる元素は、すべて、八つの家族に分かれて、それぞれの家族は、同じ性質を示すという、理論で、1869年3月に発表をされました。
メンデレーエフの周期表といって、皆様もよくご存知のはずです。
このメンデレーエフの周期表の一番左側においてあるのが、第一属のアルカリ基類です。水素、ナトリウム、リチウム、カリウム、セシウムと続き、大変活発な性質を示します。
一番左側には、安定していて、誰とも仲良くしない物質、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどが置いてあり、第八属と呼ばれます。そのひとつ左側にハロゲン基というのが在り、これも、非常に活発です。
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副題6、『塩素ガスの、(古典的な)毒性について』
そこのグループには、フッ素といって、歯をしろくするものもあり、塩素といってお風呂場で、主婦がよく気分が悪くなる毒素もあります。塩素が発生するのは、アルカリ系の洗剤(ハイター)と、トイレ洗浄用の塩酸を混合して、使ってしまうからです。これも化学の分野の反応です。
ところが、誰も、その塩素ガスについては、怖がりません。
どうして、怖がらないかというと、塩素ガスには、刺激臭というにおいがあって、その特徴から、『気がつけば逃げればよいのだ』と、考えられているからです。また、被害に出会っても、適切な治療をすれば、何とか、体が元通りになります。コントロール可能な毒です。学習すれば、そこから逃げることができます。
それに塩素とは、塩の原料でもあります。だから、余計に、悪玉扱いはされません。
そして、こういう古典的な毒素は、すでに、20世紀までには、ほとんど、その性質が研究され尽くしていて、犯罪に出会わない限り、その犠牲になることがありません。砒素や、ふぐ毒や、トリカブトなど、いろいろありますが、とくべつに狙われでもしない限り、その毒に触れることは、ありません。
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副題7、『セシウム137の革新的な毒性は、庶民には、未知の分野である』
・・・・・二人の下請け作業員の気の毒なやけど・・・・・
ところが、困ったことに、セシウム137が発するベータ線というのには、匂いもなければ、粒も小さすぎて目に見えず、防ぎようがありません。
その上、古典的な毒と違って、被害がすぐには目に見えません。
今回、最初期に、若い下請け作業員が、建屋ないで、やけどをしたケースが報告をされました。深さ15センチの水がたまっていて、長靴を履いていた作業員は無事だったけれど、スニーカーをはいていた二人はやけどをしました。
彼らは、まさか、あの冷たい水で、やけどをするなど、夢にも思わなかったでしょう。
3月の半ばは日本全国的に寒くて、水温も低かったはずです。靴の中に冷たい水が入る形で作業をしなければ成らなかった二人の苦しみにも一般的な意味で、深い同情をしますが、さらに恐ろしいことは、これが放射線被害としては、大変重症だということです。
というのも、放射線被害(=被爆)というのは、これほど、目に見える形でおきることはあまりないのです。それほどの濃度だったら大変なことです。これは、広島型ぴかどんの被害ほどの、量のセシウム137やら、他の核分裂生成物が、その汚染水の中に含まれていたという事を指すでしょう。
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これが放射能の毒性の最も困った点で、普通の人が持っている知識では、その危険性が見つけられないものだという点です。
これらの毒性は、今までの庶民の知恵の中には入っていない知識なのです。下請け作業員といったって、今の若い人なら、高校は出ているはずです。そこで、基本的な学問を修めているはずなのに、自分を守ることができません。気の毒でなりません。で、東電があそこに、人間を配備していることを、最初期から、人道的によくないと、私は、いい続けて着ました。
それほど、放射能の被害の有様については、庶民がツンボ桟敷に置かれているのです。
そのふたりの作業員へ、当日もインタビューがなく、後日もインタビューがないのが、問題ですが、どういう痛みでどれほど、深いやけどだったかなどは、報告してもらいたいところですね。NHK他のメディアは、本当に主体的に取材をしているのだろうかと疑います。避難所のあれこれの報告もいいけれど、この二人の青年の予後がどうなのかは、国民としては、ぜひ知らせてもらわないといけないことです。
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副題8、『キュリー夫人も、被爆被害に、苦しんだ』
なんと、大専門家であるキュリー夫人でさえ健康を害したのでした。実験室においてある。ご自分が精製した少量のラジウムで被爆をしたのです。キュリー夫人の自伝は戦後すぐには、大いに人気がありました。娘さんが書いた原著もさることながら、子供向けにリライトされたものも多かったのです。ところが、原発の事故が多発し始めてからは、子供たちにそれを、勧める機運が減っています。
キュリー夫人は、ポーランドの出身です。ショパンもそうですが、東側のロシアと、西側のドイツに圧迫をされ続けてきたポーランドの人には、反発心と気概があります。それは、これからの未来がある、子供たちが読むのには、最適な書物です。
しかし、キュリー夫人の自伝が、子供たちから遠ざけられていること、および、あらゆる知識が、迂遠な形で、語られることも、人々が無知なまま、捨て置かれていることへつながっています。
今回もいろいろ調べている最中に感じたのですが、
私は、このブログを書こうと思っていますから、難しいことへも想像力を駆使してくらいついていきます。
たとえば、何が難しいといって、まず、省略された単位が見たこともないことです。ミクロンとテラは、何とか、推察ができます。
シーベルトと、ベクレルの単位名など、一般的な、英和辞書に出ているかどうかさえ、わかりません。直感で当てはめて、進むだけです。
こういう不親切がどうしておきるかというと、それこそ、核燃料が儲かる商品なので、どうしても、売りつけたい、勢力があって、ひたすらに危険な部分を伏せるように仕向けているからです。で、キュリー夫人でさえ、なかなか、理解できなかった放射能被害を、庶民が理解できるわけがありません。だから、この日本国内には、すでに、五億人が死に絶えても、まだ、あまるくらい(?)の核燃料が、すでに運び込まれていると、私は感じています。
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副題9、『ベータ線を出す、セシウムの毒性は、強烈だ』
しかし、今、日本の農産物が世界中から輸入拒否の目にあっていて、果ては食物でもないものにまで、入港拒否の措置がとられていて、嫌われているのはなぜなのかというと、過去の事例から、ベータ線や、ガンマ線を出す、セシウム137の毒性が、世界中のインテリなどには、よく知られているからです。特にチェルノブイリ後のヨーロッパで、結構なレベルで、正しい知識が、浸透しているのを感じます。
ヨウ素131は、また、別の種類の危険性があるので、ここでは、セシウムに話を限ります。
セシウム137の危険性は、ひろく、大衆的なレベルで、世にしられているというわけではありません。それは何度も繰り返すように、核燃料を売る側が、大衆レベルで、情報が回ることをできるだけ、避けるように、手配をしているからです。
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WIKIPEDIAの中で、数値だけで、危険性を示されたものがありました。
それを、私なりの言葉で、翻訳すると、柴犬程度の大きさの犬なら、
耳掻き一杯ていどの、セシウム137で、三週間以内に死ぬそうです。
それから、殺人事件に使われた可能性があります。それもインターネットの世界では、今では、秘匿に近いレベルです。が、皆様も記憶に残しておられるであろう大事件が、ロンドンで2006年にありました。
イギリスで、元KGBといわれる人が、放射性物質を使って殺されたのです。これは現在のロシア政府の暗部とかかわるから、秘匿されるという側面もありますが、放射能の毒としてのすさまじさも明らかにするものですから、大衆的なレベルからは、遠ざけられている事実です。
ロシアの経済的特権をめぐる争いが、原因だったとも覚えております。その被害者が、ベッドに寝ている弱りきった映像は、2006年当時には、全世界に配信されました。肉体が、すさまじいレベルで一気にぼろぼろになっていておそろしかったのですが、あれがまさか、日本と関係ができる映像だとは、夢にも思いませんでした。この敏感な私でさえ、能天気だったと思います。そして、その人も事件発覚後数週間で死にました。
あの映像はとっておくべきでしたね。
あの時、毒素が放射性物質であることは明らかにされていましたが、今、グーグル等では、その物質名が出てきません。それはすでに、隠されています。だけど、名前が隠されている方が、かえって謎が解けます。なんだったかが、すぐぴんと来ますね。セシウム137でしょう。
それに、私はそのニュースを、テレビで何回も映像としてみましたが、セシウムと、イギリスのキャスターが、当時は画面内で、言っていたような記憶があります。
ともかく、細いガラスの管、長さが4センチぐらいの中に入れてあった量らしいのです。それがどうして、害を及ぼしたかの方法ですが、その詳細については覚えておりません。だまされて、タバコに仕組まれていたのを飲んだのか?
ただ、さすがにKGB関係者ですね。この被害にあう前に、誰に会ったかを覚えていて、しかも、その相手が自分に何を進めたかを覚えていた、証言をしたのです。
犬の例から類推すれば、そのスパイの健康な時の、体重が、70キロぐらいあれば、3グラムで致死量です。やせている人だったら、2.5グラムで致死量です。そういえば、その人は、ちょうど三週間ぐらい苦しんだあとで亡くなりました。
チェルノブイリの事故の結果、ドイツでは、そのセシウム137が全土で500グラム程度の量、拡散したそうです。
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このセシウムが、犬や人を殺す仕組みが、今までの毒と、まったく違うのです。この核物質に関する教育というのは、学校社会の中ではほとんど行われていないのではないかと、私は感じます。古い化学の勉強の中では、そこまでは語られないし、高校時代の物理程度では、ここまでの実践教育がなされていないと思います。
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副題10、『イオン電子の働きが、大事です。電子殻と言うものも』
『塩素ガスは毒ですよ』という昔からの化学の段階では、電子殻というものが大問題となります。これもどんどん、研究が発達をして、物理と化学の境目にかかっている学問分野になりましたが、昔風の解釈で言うと、
八個のイオンが、その軌道に入っていると、すべては安定するという事で、まとめられています。
ナトリウムは、外側に、一個だけ多く、飛び出た形で、回っています。(それを、プラス一価という)それが、八個には、七個も足りないので、大変不安定で、その特別なひとつを外へ出したいとか、誰かと手を結びたいと考えています。それが100%悪いというわけでもないのです。化学的な、活性度が高いという事でもあります。
そこへ、最外郭に七個の電子が回っている塩素が近づくと、一緒になれば、安定する八個ですから、たちまち結びつきます。で、安定した物質である塩となります。この場合の塩素のことを、プラス七価といっても正しいのですが、慣例的に、マイナス一価とよびます。これは人間界で、たとえれば恋人同士のようなものです。
男の子は攻撃的で、凸の形で,一個の電子を外殻に持っていて、
女の子は、受動的で、凹の形で外殻を形成していて、ひとつの穴がある。
そこに男の子の突起がぴたっとはまって、安定すると、考えればよいのです。
そして、この現象は、実験室内は、セシウム55には、当てはまります。
しかし、今問題にしているのは、自然界には、もともとは存在していなかった、セシウム137なのです。体格が抜群に大きい、鬼っ子のほうです。
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さて、この後ですが、16日の土曜日に上げた文章内では、さらに、ベータ線について、説明を加えています。その部分は、後日にまわさせてくださいませ。
それから、日本では、エリートが頼りないことを書いています。それも後日へ再度、改稿して、取り上げます。
ドイツが原発を、廃棄する方向へ、踏み出したことも、ここで、削除いたしましたが、次報ではなくて、ずっと将来に、再び取り上げます。原発の事故が、どういうふうにすすむかをみながら、お話をさせていただきたい部分だからです。
では、本日はこれで、どうか友人、知人様へ、このブログのことをご紹介くださいませ。よろしくお願いをいたします。2011年4月16日から17日へかけて書く、
雨宮 舜