さて、続けていきます
歴史を紐解いていくと、「狩猟」から「農業」、農業から「工業」、工業から「IT」と変化が起きてきています。ITのほうでもSEが増えていたのがクラウド(クラウドコンピューティング - Wikipedia)の影響により、早くも変化が起きてきています。ノークリサーチのレポートによれば、クラウド・サービスへの支出は、2012年には、2009年8.2倍に、また、矢野経済研究所のレポートでは、クラウド関連のビジネス規模が、2015年に2009年の約5.2倍に拡大すると予測されています。
そしてこれは以前から言われておりますがGlobal化してきて、様々な工業製品も今は日本での生産ではなくてもっと安い労働力を利用して生産しています。日本の法人税が高いとかも関係があるかもしれませんが、いずれにせよ労働力を「日本」ではなく「国外」に求める方向に行っています。
コンピューターの発展、産業機械の発展は少人数での産業も可能になっているのだと思います。
ふと、ロボットとかがすべてをやるような世の中になったらどうなるのかと、真面目に思いましたが・・・なんかドラえもんでそんな話があったような、なかったような・・
さて、このような変化が起きている中で富は一部の人間に集中するようになるのはある意味当たり前のことだと思います。狩猟時代に農業を始めた人は、農地から得た食料を使って大きな利益を上げたのではないかと思います。農業主体の時期に工業を、特に産業革命時代に機械化工業を行った人は大きな財を成したのではないでしょうか。
ウィキペディアからですが産業革命についてこのような記載があります。
「イギリスについて目を向ければ、労働者階級の成立、中流階級の成長、および地主貴族階級の成熟による三階級構造の確立や消費社会の定着など、1760年代から1830年代という「産業革命期」を挟んで大きな社会的変化を見出すことができる。また世界史に目を向ければ、最初の工業化であるイギリス産業革命を期に、奴隷貿易を含む貿易の拡大や、現在にも繋がる国際分業体制の確立といった地球規模での大変化が始まったとも言える。」
日本の産業革命は1870年代から始まり1900年ころに軽産業を中心に発展したといわれます。明治維新のころですよね。
このような大きな変化を生じる時期であり、労働というものに関しても大きな変化が生じていると思います。
この変化はまさに激流だと思います。おそらく僕らが子供のころよりも、早くなっているのではないでしょうか。
本来、大きな変化が起きてもゆっくりであれば人は変化に合わせていけるのだと思います。また、変化であっても大きなメリットが伴っていればもちろん、変化に伴う「痛み」を超える何かが明らかであれば皆大丈夫なのだ・・・と思います。しかし、未来は明らかなものは何一つない。
今、自分の意志とは無関係に大きな変化が生じているのだと思います。強制的に変化されるのはよい気持ちではないですが、それほど社会の動きが早くなっている。
なんでこんなことを書いているのかというと、二つのことを書きたいからです。
一つは生活保護のことが問題になっていますが、本当に必要な人は必要だと思います。ただ、働けるにもかかわらず働いていない、生保の方がメリットがあると考えている方もいると思います。今の日本にその余裕があるのかな…と思います。
生活水準の平等を目的にしているから「二人の共働き夫婦」よりも、「生活保護世帯(Wikipediaより例:合計 344,990円(月額) ※小中学校の教材費、給食費、交通費等は実費支給。こども手当、児童扶養手当等は別途支給される。)」がよいと思う人がいるのだろうと・・・。
仕事がない…ということは本来ないと思うのです。ただ、社会はそういう風にはなっていないような気がします。
僕がこれから書くことはあくまで私見ですが、これからの日本で必要な労働力は何か…という話です。
必要な労働力は減少しつつある。工業生産という意味では海外での生産に変わりつつあり、ITもクラウドの影響で変化している。クラウドの行方によっては・・・営業が要らなくなったりして…とも思ったりするのです。僕はIT業界に入り込むような能力はないですので、どうなっていくのかの推測はできませんが・・・そこにさらに大勢の人が必要になるか・・は不明です。ただ、その能力は選別されるのだろうと思います。農業に関しても、漁業に関しても一定以上は増えないですよね。
個人的にこれからの日本で必要とされる労働力は「日本人が日本人以外から抵抗されるのを拒むもの」だと思います。そこに人は意外と少ない。
まずは医療や介護の領域。おそらく日本人が「医療や介護」を外国人に提供されるのは違和感があるのではないでしょうか。必要とされているのに人が不足している領域です。僕は大学病院で「急変した患者の搬送」などを看護師、研修医もだれも手が空かずに自分で走っていましたが、実はアメリカのように搬送するだけの人でだっていいと思うのです。働かないよりは働いた方が。他にも介護も含め・・・コミュニケーションが必要な多くのものはそうだと思います。
教育もそうだと思います。教育に関しては僕はいままでも書いてきたように、大きな変革は必要だと思いますが、基本的に外人から教育を受けたいとは思いませんし、外人の教師の全員が…というわけではないと思いますが日本の文化や社会などは教えられないのではないかと思います。教育の質を高めるために、よい教師が多く必要だと思います。あと研究もですかね。日本という国が生き残っていくための研究。この国の一番の資源は人だと思いますので。
そして国家としては何よりも、国民に安全を提供する必要があるわけですから、国外からの脅威に対する「自衛隊」、国内の治安などに関しての「警察」「消防」などはもっと多く必要なのだろうと思います。
なんか将来、大きな変化が起きて失業者が大勢出るのではないかと少し不安です。日本人は「みんなで頑張ろう!」という「和」の精神が強いので、ぎりぎりまでまだいけると信じて「玉砕」とかになりうるのではないかと。
個人的にはもし、不要なところがあるなら「その人の社会保障」として失業手当と「次の仕事」を準備するなどして(北欧系ってそういう風になっていますよね)、少しずつ変えていかなくてはならないのではないかとも思っています。変化の激流を少しずつの変化にしていけるように。
まぁ、個人的な考えで深い意味はないです。いつも言っている「医療・福祉」や「教育」は重要です…ということに加えて、いろいろな産業従事人口の変化が今も起きているのではないかと思うという話です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。
P.S
今でも特別会計(新たな基本方針はこちらhttp://www.mof.go.jp/budget/topics/special_account/0124kihonhoushin.pdf)が良く見えてこないのもあるのですけど、誰か教えてくださいw