戦場や被災地で活躍、携帯通訳機『フレーズレーター』
http://news.goo.ne.jp/news/wired/it/20050316/20050316i03.html
この機械は翻訳をするのではなく、予め登録されているフレーズを選択することにより、音声ファイルを再生する。
サンプルとして用意されているフレーズには、「車を降りろ」、「全員、話すのを止めろ」、「壁に手をつけ」、「足を開け」、「今から身体検査をする」といったものがある。
テロの脅威が叫ばれて久しいが、日本ではまだ外国人テロリストによる破壊活動は行われていない。その大きな要因には言葉の壁があるだろう。殆どの日本人には英語が通じないのは、彼等も承知しているからだ。
言葉が通じなければ、人質を取っても、従わせることができない。
だが、この『フレーズレーター』がテロリストの手に渡ってしまったらどうだろう。もはや彼らを押し留めていた唯一の枷が外れてしまうことになる。
この来るべき脅威に備え、今から対策を考えておくことは決してムダではない。
一番効果的な方法は『フレーズレーター』が機能していないと、彼らに思わせることだ。彼らの行動の拠り所となる技術的根拠が崩壊すれば、もはや彼らも引き上げるしか術がない。
「手をあげろっ!」
始めから余り極端な行動は良くない。ジワジワと不信感を芽生えさせることが肝心だ。まずは、全員で耳をつまんでみよう。決して笑ってはいけない。いたって真面目な少し強張った表情で、全員が耳を引っ張りながら立ち尽くすのだ。
「足を開け!」
右足と左足を少しずつ開いて行き、肩幅ぐらいになったら、そのまま左右にテケテケと足踏みしてみよう。彼等に狼狽の表情が見えたら、作戦はうまく行っていると思って大丈夫だ。
「全員、話すのを止めろ!」
そろそろ、決定打を打とう。全員で歌を歌い始めるのだ。何でも良いが、皆が良く知っている歌を選曲するべきである。最初に歌い出した人の後に、段々と続いて行けば良い。
「おさかなくわえたドラネコぉ~♪」
「全員、話すのを止めろ!」
彼らが血相を変えて、恐らくは二度目の静止に入るはずだ。ここで負けてはいけない。より一層の恐怖の表情を演出しつつ、大声で叫ぶのだ。
「おーおーかけーてーっ!!」
それでも彼等が諦めない場合にはどうするのか。その場合には、天に祈るしかなさそうだ。運が良ければ、財布を忘れたことに気づいて帰ってくれるかもしれない。
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