未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




世の中には目で操作できるマウスがある。正確に言うと操作するのはマウスではない。

マウスポインターだ。

目の動きに追従して机の上をマウスが走り回ったら、それはきっと愉快に違いない。だが、ディスプレイの表面をチョロチョロされては迷惑だ。

Webカメラから取りこんだ画像から、視線を解析する方式のものがある。専用の機器が不用なため、実用化に一番近いかもしれない。

問題はクリックだ。
瞬き1回でクリック。2回でダブルクリック。

・・・

私の場合、右クリックは容易だが、左クリックをしようとすると顔全体が不自然に引きつってしまう。

さて次は、テキストを「範囲選択」して右クリックでコピーしてみよう。

・・・・・・・・・

かなり大変だ。

・・・・・
・・・・・・??
・・・##
・・・・・・・@@★★★★★★!!

やはり『ドラッグ&ドロップ』は無謀だった。

だがそれ以前に、この方式には、決定的な欠陥がある。

誰かが後ろから覗いていると、マウスポインターが勝手な所に移動してしまうことだ。

・・・?
・・・??
・・・・!!
「なんでしょう?」
「忙しそうだけど、ちょっといい?」

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しばらく一般人並の生活を送って来たが、ここへ来てまた忙しくなってきた。今日も徹夜だよ。もう、電車ないし。。
まっ、一人の方が仕事が捗ることは、捗るんだよね。

だからさ、やめてくれる?

誰だよ。さっきからカーソル動かしてるのわっ。

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