本棚に並べておくだけでこれから先に読むことはないだろうという本はかなりの数になる。勤務していた頃に年度ごとに「個人研究費」というのがあって限度金額ぎりぎりに買い込んだ本が多い。小さな欲がなせる悲しい結末である。(近くの家の庭先にて)
購入が許されるのは、本人の専門分野という条件が付いていた。数学の一冊を読破するのにはかなりの労力を必要とする。今となっては詮無いことだが、その専門分野のキャリアを欠いている私には、ことさら読破は難しい。それらが並んでいる。(神宮外苑のイチョウ並木にて)
日本の三人とロシアの作家の文学全集、これは比較的読見込んだ方だ。読み返すつもりでいたが、その機会もなく本棚に並ぶ。巨匠たちが描いた西洋美術全集もある。録画したものの、そのままになっているDVD、さらにビデオテープ、カセットテープなどもある。
玉川上水も冬木立になった。木々たちはあんなにも、潔くすべての葉を落としている。私としては、せめて囲碁番組を録画したビデオテープを見直して、それが終わる度に廃棄することに決めた。ボチボチの断捨離である。世には男捨離というのもあると聞いた。