大相撲春場所は新型コロナウイルスの影響で無観客場所として開催された。一人でも感染者が出たら中止という背水の陣だったが無事に千秋楽を迎えた。あらゆるスポーツが中止となる中で大相撲が多くのファンに元気を与えてくれた。理事長の「全力士、全協会員を誇りに思う」には万感の思いがこもっていた。(柿の新芽に淡雪3・29)
応援する郷土の力士東前頭17枚目の「明生」(24歳)は先場所は途中休場して、今場所は7勝8敗の負け越しとなった。来場所の番付では十両筆頭に陥落すると予想されている。私が勝手に考えるのだが明生の目標とすべき力士は遠藤(29歳)である。遠藤の最高位は西小結だ。明生にもその小結を目指して欲しい。
もと武双山の藤島親方が「上位とやるときは若い明生が先に仕切って待つのがふつう。礼儀として、わきまえてもらいたい」と忠告したことを知った。5月の夏場所の開催がどうなるかわからないが、今後は明生の仕切りに注目しようと思う。今場所の幕内力士は42人いて勝ち越し、負け越しの力士数はともに21人だった。
格闘技にケガはつきものだ。ケガを少なくするための稽古が一番大切なことのようである。将来の横綱を期待されたモンゴルの巨漢力士、十両東3枚目の照ノ富士(28歳)は10勝5敗で来場所は前頭西15枚目に返り入幕、十両西8枚目の逸ノ城(26歳)は9勝6敗で十両東5枚目との予想だ。まことに相撲とは厳しいスポーツである。