独居する福島の知人の山家から帰宅した夜、すぐに無事帰着の報告をしましたが、その後2日ぐらいして再び向こうから電話がありました。山に雪が積もったということでしたが、どうやら私ではなく20数年ぶりに家人と話がしたかったようです。そして一昨日はがきが届きました。「Now to live,Here to live,This time to be.今、此所、此時・・・・・・・・よくきらった、またきられ」 そして私も今日次のような良寛の漢詩の読み下し文を引用してはがきを投函しました。「七十年はながかったのう 人の心に あきあきしたよ 雪ふる夜は 人影もなく 線香一本 わしゃ座禅くむ」 知人の生活ぶりに重なるものがあると思ったからです。
この師走はこれまで故障や不具合をそのまま放置していた我が家の家具が数多く復活しました。まずはエアーマッサージチェアを出張修理してもらいました。つぎは流し台の部品のステンレスゴミ籠を注文し新宿まで受け取りに出向きました。文字板面照明付掛時計これはネットで購入しました。全自動風呂釜(外付けの湯沸かし)は部品交換の方法もありましたが新品購入を決断しました。この出費はかなり多額になりました。そしてNTT東日本の回線でテレビのデジタル映像を見る工事が半日がかりでありました。昨年の今頃はのんびり九州への各駅停車の旅を楽しんでいたことが思い出されます。
テレビの画像がきれいになり喜んでいますが、最近はラジオ放送を聞くことも多くなりました。最近の目覚めは4時から6時の間です。今朝4時のNHKラジオ深夜便心の時代に登場したのは細川佳代子さんでした。知的発達障害のある人のスポーツ大会であるスペシャルオリンピック日本理事長です。95年の阪神淡路大震災が日本のボランティア元年だといいます。それまでボランティアという文化が日本になかったということでしょう。元総理の細川護煕氏の夫人で42年生まれです。競争原理とは全く反対の価値観にもとずくボランティア活動に取り組んでいます。
26日未明に神奈川県小田原市曽我の雄山荘が消失しました。太田治子とその母である太田静子が暮らしたこともある家屋です。ここ10年ほどは手入れもされず、出入り自由で放置されていたということです。神奈川県ではこの2年半の間に歴史的建造物が消失する火事が5件も続いているそうです。この火事のニュースで太田治子さんのコメントが音声だけで流れましたが、今年6月の講演会で身近に接していただけに、彼女の表情まで思い浮かべつつコメントを聞いていました。この事件の背景に重大な悪意などが秘められていないことを念じます。