記念すべき玉川上水オープンギャラリー友の会の第1回は良く晴れた2月7日の日曜日だった。参加者は20名ほどだがさすがに若者はいなかった。初回ということもあって最初に1年前のギャラリーオープンの経緯について鈴木さん自身から話があった。そのあと参加者全員で上水沿いに上流の農家の畑地の福寿草の観察に出かけた。尾の長い白っぽい小鳥のエナガが群れで行動しているのに気づき見上げたり、過去の上水の景観についての話を聞きながら歩いた。
友の会は当初毎週日曜日に開かれる予定だった。初回のあとしばらく不参加だった私は、真冬並みの寒さの昨日やっと参加することができた。なんと7週間ぶりである。たしかに冷たい雨の日曜日が続いた。言い訳をすれば日曜日はテレビで囲碁番組があり友の会の時間帯と重なっている。今回久しぶりに鈴木さんとお会いして、4月からの友の会開催についての変更を知らされた。毎週の開催は無理があるようだ。友の会は節気の最初の日曜日と定めたという。ほぼ隔週ということになるが、なるほど節気の最初の日曜日とすれば隔週ということにしても混乱はない。次回(清明)の定例会は4月11日でミニ観察予定はチゴユリだという。
曜日はまちまちということになるが、節気の初日すなわち展示が入れ替わった日に鈴木さんはギャラリーに出るという。これは友の会々員とは別に一般の人との交流が狙いのようだ。開かれたいい考えだと思う。鈴木さんはギャラリーで屋台を出すようになった。自ら撮影した葉書大の小鳥の写真が一枚100円である。印刷代の足しにカンパをお願いするのだという。木製の代金箱の横には包装された季節の小鳥の写真がいつも3種類ほど並んでいる。私はこれまでにルリビタキ、トラツグミ、ウグイスの3枚を手に入れた。いまルリビタキが玄関を飾っている。
寒さのせいもあって昨日の友の会の参加者は10人にも満たない。今回のミニ観察はアマナの群生を訪ねることであった。鈴木さんはアマナの写生に取り組んでいるところだという。ギャラリーの近くの橋から一つ上流の橋まで玉川上水の左岸と右岸を約1時間かけて歩いた。特に左岸はいつも私が通る道だが新しく知ることばかりだ。盗掘されて少なくなりつつある野生のシュンラン、昔は土手一面に咲いたというクサボケ、青木には雄株雌株の違いがあり、アマナは陽射しがないと花開かないなどのことを知る。興味深かったのはカワセミが上水の土の崖にくちばしを使って掘ったという古い巣穴の跡である。1m程の深さという。別な場所にはカワセミの糞の跡があり、そのうちこの近くでカワセミを見かけることができるだろうという。図鑑で見るとコバルト色の背と橙色の下面をもった、くちばしの大きな美しい小さな鳥だ。