玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*帰省①

2024年12月05日 | 捨て猫の独り言

 私が鹿児島に帰省するときは羽田から飛行機だ。西宮に住む同郷の友人の帰省はユニークだ。夜の7時に神戸三宮フェリーターミナルを出港し、四国沖を進み、船中泊で宮崎港に朝9時着の旅程である。JRの宮崎・鹿児島間の連絡がスムーズでないのが難点という。

 今年2度目の帰省をした。母は来年1月末で101歳になる。その長女である私の妹の介護のもとで在宅で暮らす。いまだに週3回はデイケアに行く。中学の同窓会が11月29日にあり、それの参加に合わせての帰省になった。地元開催の中学同窓会には初めて参加する。誰が参加するのか、総勢何名かは事前には知らされていない。

 鉄路沿いにあったかつての中学の校舎は、高台に移転している。同窓会当日に、移転した母校を訪ねることにした。鹿児島近郊の小高い丘や山は、こんなに開発して大丈夫かと思うぐらい宅地化されている。下の道路から坂道を登り、マンション敷地に迷いこみながら20分ほどしてたどり着いた。雨が降ったり止んだりで熱帯のスコールを思い出させるお天気である。

  

 参加者は30名だった。中学校は私の出た小学校と、もう一つの小学校の卒業生が合流して構成される。私は小学6年の2学期という、中途半端な時期に離島から鹿児島市内に転入した。親戚の家に単身寄宿して小学校に通った。内気な転向生である私に親身になって声をかけてくれた友人は忘れられない。しかし中学ではなぜか全く交流がなかったわけで、あまりにも遅いけれども彼または彼女たちに感謝の思いを伝えたかった。今回は小学生時代のそんな半年ぐらいの交流だった友人のうち2人に会えて話すことができた。この傘寿の同窓会に参加できてよかったと思う

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