アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ウツギ・マギシェン - 安城デンパーク

2019-05-22 21:43:28 | みんなの花図鑑

ウツギの名がつく木、その7。園芸品種です。

名前なんですが、デンパークの樹名板には ↓こう書いてあります。

で、「デウィツィア マギシェン」でググっても、またもや、何もヒットしません。
「デウィツィア」だけで検索すると、デンパークのこの花の写真の入ったブログがヒットします。
むしろ「マギシェン」だけで検索したほうが 沢山ヒットします。




マギシェンはウツギの園芸品種です。
別名は 複数あり、ベニバナバイカウツギ・アカバナウツギ・サクラウツギ・ストロベリーフィールズなど。
そうか、サクラウツギ なら 聞いたことありますね。





「ベニバナバイカウツギ」で紹介しているサイトの記事より ↓
バイカウツギという名前が付いていますが、バイカウツギの仲間ではなく、ウツギ属のロンギフォリア(Deutzia longifolia)とディスコロール(Deutzia discolor)の交雑種とされています。





樹名板の 「Deutzia × Hybrida」 で画像検索しても、それらしい画像が出てきます。





サクラウツギで検索すると、それらしい花の通販サイトがヒットする。
そこには 学名:Deutzia crenata, forma bicolor とあります。
元祖 ウツギ の学名は Deutzia crenata。ウツギの英名は Deutzia。
ほとんど ウツギの変種または改良種なんですから、Deutzia 'Magicien' のときだけ 学名をカタカナにして「「デウィツィア マギシェン」と表記するのは かえって混乱を招くだけ、Deutzia は ウツギ なんだから、「ウツギ '魔術師'」くらいでいいのでは (´v_v`)





マルバウツギのところで 調べたように、ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギの花はとてもよく似ているが、
おしべの花糸の翼の形は ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違っていた。

ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。
ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。(松江の花図鑑「ウツギ」)
この ウツギ・マジシャン? はどうかというと、なんと ヒメウツギの「翼の上端が角のように突き出している」に似ていると思う。



サラサウツギ - 安城デンパーク

2019-05-22 20:30:11 | みんなの花図鑑

ウツギの名がつく木、その6。
サラサウツギは アジサイ(←ユキノシタ)科のウツギ属。ウツギの変種です。





八重咲き。





もっとも、花の外側が紅紫色、内側が白色になる品種をサラサウツギというのであって、八重咲きでも、内も外も白いものは シロバナヤエウツギと呼ぶ。





一番かわいいのは つぼみのときで 外側のピンクが映える。





葉の形は卵形で、対生につきます。葉には柄があって先が尖り、鋸歯があります。




開花期は 5~6月。




斑入りマルバウツギ - 安城デンパーク

2019-05-22 17:53:08 | みんなの花図鑑

ウツギの名がつく木、その4。
マルバウツギは アジサイ(←ユキノシタ)科ウツギ属。





花も ウツギやヒメウツギの花とよく似ている。





ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギの雄しべは 変わっていて、花糸の両側に翼があるのです。





花糸の翼の形がウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違う。
ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。
ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。(松江の花図鑑「ウツギ」)




〔2019-5-22 追加〕

本日、シベを撮りなおしてきましてけれど、おしべの花糸の なで肩の翼(よく)、判りますでしょうか (´∀`)
それと、3本ある雌しべのほうが おしべより背が高いですが、時期的なものでしょうか?

なお、ヒメウツギの蕊も撮ってやろうと、植栽されている場所に行ってみましたが、キレイに刈り込まれていました(◞‸◟)




オオベニウツギ - 安城デンパーク

2019-05-22 13:35:12 | みんなの花図鑑

ウツギと名のつく木、その5。
こんどのウツギは アジサイ科ではなく、スイカズラ科です。

樹名板をカメラでメモしてきましたので、紹介します。

樹名板にあるように、
学名は Weigela florida 'Eva Rathke'
日本語表記は 「オオベニウツギ 'エバ・ラトケ'」 (@_@)





ところが、「オオベニウツギ エバ・ラトケ」でググっても、それらしきものがヒットしません。





学名の「Weigela florida」は、スイカズラ科タニウツギ属の「オオベニウツギ」のこと。合ってると思います。
ヒットしないのは、品種名の 'Eva Rathke' を 'エバ・ラトケ' とカタカナ表記することにあるんじゃないかと思いました。






そういうわけで、品種 'Eva Rathke' のことは検索できませんでしたが、
オオベニウツギは 「タニウツギ」とよく似るが、花色が濃赤。
学名の「Weigela florida」は、
Weigela・・・ドイツの植物学者 Christian Ehrenfried von Weigel に因みます。
florida ・・・「花が満開の」の意。

ということは分かりました。