アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ツリガネカズラ - 安城デンパーク

2019-05-15 21:27:36 | みんなの花図鑑

カズラ特集、最後(その3)は 「ツリガネカズラ」。
アメリカ中南部原産のノウゼンカズラ科 (wiki)





巻きひげにツタのような吸盤を持っているため、巻き付くことができないような壁面にも這い上がることができる。(同上)





花冠は漏斗形(トランペット形)、長さ5~7.5㎝、先が5裂し、外面は橙色~赤橙色~赤色、内面の一部が黄色。(三河 植物観察)





雄しべ4個、花冠より短く、花冠の上部に接するようにつき、雌しべ側に曲がる。(同上)




雌しべ1個。花柱は雄しべよりやや長く、花冠の上部に接するようにつく。柱頭は2裂する。(同上)






テイカカズラ - 安城デンパーク

2019-05-15 21:16:54 | みんなの花図鑑

スイカズラにつづいて 「カズラ」のつくツル植物、その2は テイカカズラ(定家葛)。
キョウチクトウ科テイカカズラ属。





テイカカズラの仲間に ケテイカカズラ というのがある。
花筒(かとう)の太い部分と、細い部分の長さを調べ、それが同じ長さなら「ケテイカカズラ」、細い部分が太い部分の2倍くらいあれば「テイカカズラ」ということなのだが、そこを調べてくるのを忘れた。





あと、テイカカズラは花柄には毛が少ない。花柄に毛が多ければ ケテイカカズラ。





新葉にピンク色と白の不定形の斑が入るテイカカズラの園芸品種を とくに 「ハツユキカズラ」と呼びます。




クスノキ - 二子古墳(安城市)

2019-05-15 12:56:02 | みんなの花図鑑

(直前の椎の木もそうですけど)クスノキも背が高くて、花が咲いたのは分かるけど、同じクスノキ科のタブノキのように、近くに寄って花をアップで観察できる「良い木」はなかなかありません。




でもクスノキの花の時期になると、「おおお、ここにも!」と、それなりにマクロ撮影できるような木が現れてきます。




クスノキは熊本県の県木です。花の大きさは5mm位、果実は球形で秋に黒色に熟します。熊本城に樹齢数百年のクスノキが何本もありますね。(中略) 昔は九州、高知などの暖かい地方ではクスノキの材より樟脳(カンフル、カンファー、camphor)を生産していましたが、今では手間がかかるのでほとんど生産されていません。(熊本大学薬学部「今月の薬用植物>2013年5月 クスノキ」)





ここに↓ クスノキ科の花と クスノキの花の顕微鏡?画像があります。
続・樹の散歩道「クスノキ科の花はよくわからなーい!!」

↑いつかこんな鮮明なマクロ写真を撮れるようになりたいものです(@_@)




そういうわけで今は テントウムシと茶話し 「最近はどうかね~~」




シイ - 岡崎市わんParkほか

2019-05-15 10:42:11 | みんなの花図鑑

これは 岡崎市わんParkから見た周囲の山の景色です。山肌の黄金色に輝いているのが 椎の花です。
名古屋から東名高速(E1) で東京方面に向かうと 三河の山は今このように 黄金色に輝いていることが多いです。




これは 自宅近くの 水月寺のシイの巨樹です。(安城市指定天然記念物)
樹高 25m




水月寺のシイは 樹齢350年くらいと推定されていますが、今でも「秋には多くの実をつけます。」と看板に書いてありました(^^




水月寺のシイは背が高すぎて、花を見ることはできません。あちこち探してたら、灯台下暗し、しょっちゅう通ってる安城デンパークに背の低い椎の木がありました。




シイ(椎)は、ブナ科クリ亜科 (Castaneoideae) シイ属 (Castanopsis) の樹木の総称である(wiki)
だから、クリの花と同じ匂いがするのだ。




5-6月に中心部の白い淡緑色(黄緑色)の小さな花が集まった散形花序を総状につける。(wiki)

誰です?「コナラやエノキの雄花によく似ていて もう見飽きた!」といってるのは (´v_v`)




タカノツメ - 岡崎市わんPark

2019-05-15 10:14:52 | みんなの花図鑑

わんPark(岡崎市こども自然遊びの森 わんPark) で面白い植物を発見しました。
これです。カクレミノみたいな花がついているでしょ (球形の散形花序 あるいは 副散形花序)




ところがその木、ハッキリした幹がなく、枝は細く垂れ下がっています。つる性植物でしょうか?





こんなの初めてみました。すぐ このきなんのき掲示板にお伺いを立ててみましたら、こんなお答えが!

「花序をカクレミノに似ていると思われたのは正解で、ウコギ科の落葉樹です。
相当大きくなり、枝が長く垂れ下がり気味に伸びますので、幹は見落とされたのでしょうね。
お写真では確認できませんが、細長く伸びた長枝の先や途中に短枝があるはずで、そのあたりから三出複葉(稀に単葉)の葉が束生しているのは確認できますね。
樹名は短枝の先に付く冬芽の形から名付けられたとか・・・・・○○○ツメ」

ここまで穿った回答をしていただけると質問者冥利?につきます。
○○○ツメ が タカノツメ であることは すぐ分かりました。
なんでも 冬芽の形が タカノツメに似ているのでついた名前だとか。




若芽は山菜として食用となる。(wiki)タラの芽より美味しいという記事までありました ^^
六甲山系ではアカマツ林ではかならず見られる。(六甲山系の樹木図鑑)



トウカエデ - 岡崎市わんPark

2019-05-15 09:27:22 | みんなの花図鑑

この画像の翼果は一本の果柄に「順番に」翼果が付いています。(総状花序ふうなのです)
「トウカエデの翼果」で画像検索してみて見てください。一点から放射状にたくさんの翼果をたらした画像が出てくると思います。よく見るトウカエデの果序は「散形花序」風なのです。




このトウカエデの果序(花ではなく果実なので 花序ではなく 果序と呼んでます)は、どちらかというと イヌシデみたいに「尾状花序」風なのです(専門的にどう表現するのかは知りません)。
でも、葉の形からして 「トウカエデ」 です。
トウカエデといっても種類があるのでしょうか?・・・




なんでも トウカエデには 雌性先熟型と 雄性先熟型とがあり、「5月はじめは、雌性先熟型の果実の方が1.5~2倍大きい。果序の枝ぶりでは、雄性先熟型は「散形花序」っぽく、雌性先熟型は「散房花序」っぽい(花のときはどちらも集散花序)。」(福原のページ「トウカエデ(カエデ科|ムクロジ科)」より)




もう少し 調べる必要がありそうです。


参考 (散形花序っぽい翼果果序)
柳川瀬公園のトウカエデ翼果