・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

当てはずれ

2010年09月09日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
お祭りの世話役の人が、相談会で「ぎょうとうはこことここに」などと「ぎょうとう」を連発していたという話を聞いた。

意味がわからないときは文字を想像すると思い当たることもある。
そこから「ぎょうとう」とは行灯であるとわかったという。

あんどんを「行灯」と書くのは当て字ではないのか、とまず思う。
藤堂漢和で確かめると、「行」には「アン」という漢音もあった。
「行灯」は「アンドン」または「アントウ」と読み、「ギョウトウ」という読み方はない。

行灯と書くなら、それは灯火の行列で、ずらっと並べるものかと思ったら、そうではなく「もち運びできるあかり」だった。

当て字かと思えばそうではなく、行列灯火の想像も見当違いで、まったくの当てはずれ、当て読みだったのである。