雨の下、サンズイに市、"ハイ"と読むこの字は初めてです。
浦から横棒も点も流れ去ってしまう、一斉にさかんに降りしきる様子をあらわしたものと見えないこともない、形は安定しているようでもはげしそうな気を含んだ字です。
この字がもっている大雨の意味は、うるおいや恩恵にもたとえられます。
夏に向かってなくてはならない水甕を満たしてくれる、ありがたい雨のようにも読み取れます。
この文字に訓読みはなく、然を加えて"ハイゼン"と読ませる使い方をしていたようです。
また、"ハイゼン"には、雨を書かない場合もあって、盛大なさま、雨の盛んに降るさまを表します。
雨が降っても降らずとも いまの季節は"つゆ"と呼ぶ
いつ降られても大丈夫 それには傘を粗末にするな