雨の下に、月偏に永を添えると"ミャク"、これは雨の下に脈を書いた"ミャク"の異体字です。
月偏に永は、独立の文字としてはありません。
雨を被るとミャクになる、これが脈の代わりに使われるのは、形の似ているところからでしょうか。
文字の意味は、糸のような細いこさめです。
降り始めればドカンと落ちるように降ることの多い近頃の雨からは、この文字の感じをつかむことはむずかしいようです。
一つ不思議を発見、MS明朝では、永の部分が永でなく、示にもう一画加わったような見たこともない奇妙な形になっています。
この字は、手元の藤堂漢和には見当たりませんでした。