「一念天に通ず」ということわざがあります。
「棒ほど願って針ほど叶う」というのもあります。
二つのことわざは、逆の意味を持っています。
ものごとの一つひとつが、どちらに当てはまるかは、時と場合によります。
時次第で結果が逆転し、場違いになることもあります。
ものごとの一つひとつが、どう起きるかを考えるとき、確率という見方をします。
確率は、ものごとの一つひとつには存在しません。
確率は、繰り返されることがどうなるかという考え方ですから、ある予想を立てるとき、過去に似たようなことの結果がどうであったか、それが判断に役立ちます。
過去に二度も似たようなことが起き、結果が良くなければ、三度目の正直を期待して今度こそなどと考えるのは、ばくちに負けの込んだ追い詰められた時の頭の働きでしかありません。
頭は働いているつもりでも、まともな働きではなくなっています。
政治は、個人事業ではありません。
国の名誉と国民の生活が懸かっていないと思うのかと聞けば、政治家は皆そんなことはないと言うでしょう。
ところが、口ではそう言いながら、することは逆になっているのに気付かないこともあります。
政治の場には、逆行に気付かせない空気が漂うという、始末の悪い状態が続くこともあります。
皆が揃って煙に巻かれているのです。
永田町の大きな建物に、いま不足しているのは、強力な換気装置です。
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