・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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違っていますが:23 放送用語

2018年09月11日 | つぶやきの壺焼

スポーツの実況放送には、俗語が入り混じるのもよいでしょう。
相撲はどうなのでしょうか。
「相撲は国技である」と、もっともらしく言いながらの実況放送中に、俗語が混じるのは聞き苦しいものです。
それも、誤用が定着してしまった俗語の場合は、実況放送でなくても嫌な感じがします。

耳に入ってきた実例をあげましょう。

・大関に勝ったインタビューで、力士のもらした笑みに「にやけてますね
「にやける」は、男が女のように弱々しく色気を感じさせるという意味であるのに、嬉しそうににやっと笑う描写表現に誤用され俗語化したものです。
TV画面に出る笑顔に、わざわざ「あなたはいま笑っていますね」などと取り立てて言うのも失礼なことです。

・横綱のインタビュー紹介で、横綱の談話をさして「しゃべった
「しゃべる」は、べちゃくちゃ話す意味であるのに、普通に話をすることにもあてて使う関西弁が広がって俗語化したものです。
質問に答えさせておいて、それを「しゃべった」というのはこれも失礼なことでしょう。

・勝った力士が、勝因の質問に答えて、成功した技の説明をしたら、聞き取りレポートでそれをさして「自画自賛
「自画自賛」は、出来の良くない作品を自分でほめることで、本人の謙遜の意味でしかその言葉の味は出ません。
成功の話をさせておいて、それが自慢話であったかのように伝えるのも失礼なことです。

これらの俗語多用は、アナウンサーというプロの仕事をしていることで、仕事がらでも年齢差からも相手を見下しているのではないかとも感じさせます。

放送禁止用語などと、ことばを捻じ曲げるようなことを決めている一方で、普通にきれいな日本語を使えないのが、放送業界に従事する人として恥ずかしくないのでしょうか。

酒場での仲間同士の駄弁り言葉を、放送の仕事に持ち込んではいけません。

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