・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

蛇蛇例遊:16 ぼうこく

2020年01月10日 | つぶやきの壺焼

亡国のイージスという小説が20年前に書かれ、映画にもなりました。
某国から差し向けられた工作員がイージス艦に潜入して反乱を起こす、物騒な筋書です。

工作員は、外国からやって来て組織に潜り込んで隠密裏の活動をする者と思われているでしょう。
工作の目的は、もちろん自国の利益拡大と潜入国の衰退滅亡です。

では、潜入国に国籍を置いていながら、亡国工作の目的に沿った活動をする人を何と呼ぶのでしょうか。
売国奴というののしり言葉は、それが母国を外国に売って私益を図る者であるとすれば、ピタッと来ません。
そういう人に多くは、当人には「売る」という意識が働いてないからです。
ではどういう意識なのか、その大部分は「お付き合い」なのでしょう。

気心の知れた人がいれば、その関係を続けていたい、何かしら恩義を受けていればそれに報いなければならない、その人の顔をつぶすようなことをして恨まれたくないという「私の義理」なのです。
その結果が亡国に結びつくことには考えを向けようとしません。
恩に報いる報恩亡国、顔を立てる立顔亡国という、私の義理が優先して国に影響することを意識外に追いやった状態から自分で抜け出ないように、奇妙な頑張りを続けているからとしか考えようがありません。

大きな自由、寛容を実行、善良な隣人という国連憲章の拾い読みを、お付き合い行動に都合よく生かした結果が、10年20年後に、この日本がどうなるかを考えようとしてないのでしょう。


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