雪のあとは、はゆる野山か、それとも雨か、雨で思い出す歌は「雨降りお月さん」です。
「雨降りお月さん」雨降りお月さん 雲の蔭お嫁にゆくときゃ 誰とゆくひとりで から傘 さしてゆくから傘 ないときゃ 誰とゆく シャラシャラ シャンシャン 鈴付けた お馬にゆられて 濡れてゆく
鈴の音のところで、どんな音だったか考えてしまうようでは、シャレになりません。金属音から仲間外れになったような、湿った鈴の音、古い小さな神社の、色褪せた太い綱の上のほうに付いている鈴よりは、もっと軽い音でしょう。耳の奥で想像はできても、カナ文字では言い当てにくい音です。
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